はじめに
こんにちは。外資就活ドットコム編集部です。
皆さんは、面接の時に必要な就活マナーをご存知ですか?
面接は皆さんが思っている以上に、面接官の主観によって評価が左右されます。
就活における最低限のマナーを守っていなければ、「社会人としてやっていけるだろうか?」という疑問を抱かれてしまうでしょう。
そうならないよう、今回の記事ではシチュエーション別で気を付けるべき就活マナーをご紹介します。
就活マナーを身に着けるべき2つの理由
①好印象を与えることができる
前述のように、面接での評価は志望理由や逆質問等の内容だけでなく、面接官の心象によっても左右されます。
例えば、第一印象で「この学生なんとなくだらしないな……。」と思われてしまった場合、その面接では悪いイメージが先行し、本来伝わるはずの自分の魅力が面接官に伝わらない可能性があります。
逆に第一印象が良ければ、面接官もあなたの良さを引き出そうと思ってくれるので、「○○ということをやったわけね」「こういう学びがあったんじゃない?」という風に肯定的に面接を進めてもらえるでしょう。
相手にいい印象を与えるためにどんな人でも実践できること、それが「マナーを守る」です。
学生でマナーに気を付けている方は少ないため、社会人では普通というレベルのマナーを守るだけで「礼儀正しい」という評価を得ることができます。
②社会に出てからも役に立つ
正しいマナーを身に着け就職活動をすることは、就職後に必要な立ち振る舞いを練習しておくことにもなります。
社会人になれば、TPOをわきまえた適切な服装で、常に正しい言葉遣いをし、来客や上司に対して気を使った行動をしなくてはなりません。それを学生のうちから身に着けることで、社会人になってからのスタートがよりスムーズになります。
就活マナーは細かくて面倒だと感じる人もいると思いますが、自信をもって社会に出ることができるよう、今のうちに準備しておきましょう。
面接前 ~身だしなみ・訪問・控室~
では実際にどのようなマナーを守るべきか解説していきます。まずはじめに、面接が始まる前に気を付けるべきことをお伝えしていきます。
身だしなみ:「社員よりもう一段フォーマル」を意識して
ではこれから、身だしなみについて解説していきます。
就活をするときは、「社員の人を尊敬し、礼儀を尽くしている」ことをアピールするため、相手よりもう一段フォーマルな服装を意識するのがお勧めです。
■スーツ
ビジネスにおいて、スーツの色は濃紺が一番フォーマルだといわれています。そのほかにブラックやダークグレーも人気があります。
スーツの着こなしはこちらの記事をご覧ください。
脱・就活ファッションガイド
面接は外見が9割!? 採用担当者が語る、面接で決まって見えるスーツの着こなし術11のルール
■ネクタイ
「クールビズでお越しください」「ビジネスカジュアルでお越しください」と言われない限り、ネクタイは必須です。
就活では、ブルー系・レッド系・イエロー系・グレー系がオススメだといわれています。ブルー系は勤勉さや真面目さ、レッド系は情熱ややる気を、イエロー系は協調性や快活さ、グレー系は落ち着きを表現することができます。
また、ベインや三菱系で赤や、マッキンゼーやゴールドマンサックスの面接で青のネクタイを着用してみるなど、コーポレートカラーに合わせてみるのもいいですね。
■鞄
A4サイズが入る大き目で自立するビジネスバッグが良いでしょう。
カジュアルな雰囲気のリュックは、背中にしわがつきやすくなってしまうのでやめておいた方が無難です。
■髪型
社会人で染髪している人が少ないため、就活生も髪の色はできるだけ地毛に近い色にしたほうがいいでしょう。
黒に近い茶髪でも問題ない企業はありますが、間違っても金髪などで面接に向かうのは避けましょう。また長さは目にかからない程度に短くしておきましょう。ワックスで軽く整えるとより良いです。
■靴
スーツに合わせて革靴を選ぶと思いますが、革靴は定期的に磨くようにしましょう。特に営業職などを受ける際は、面接に行く前に毎回磨いておくのがベストです。色は茶色ではなく黒を選びましょう。
■スーツ
男性と同じく、色は濃紺・ブラック・ダークグレーがお勧めです。自分の体に合い、動きやすいものを着ると快適に過ごすことができます。
■鞄
履歴書が折れずに入るA4のものがおすすめです。スーツに合った色のものにするとよいでしょう。
■メイク
ノーメイク、過度に派手なメイクはやめておきましょう。自分が健康的に見え、自信を持つことができるメイクがおすすめです。まつ毛エクステも自然であれば問題ありません。
■髪色
大体6~7トーンまで落とせばスーツにもよく似合います。
女性の場合、社会人の方々はビジネスで浮かない程度に比較的自由な髪型を楽しんでいますので、よほど明るい色でなければそれほどナーバスになる必要はありません。
■髪型
髪の毛が長い場合ハーフアップやポニーテールにまとめ、お辞儀の時に顔にかからないようにアレンジしましょう。前髪は目にかからない程度の長さがおすすめです。
■靴
スーツから浮かない色で、歩きやすいものにしましょう。
しかし、社員がジーパン、Tシャツ等のカジュアルウェアを身につけている企業を受験する際はこの限りではありません。
相手がラフな服装であるのに対し、自分が全身真っ黒のスーツを着ていては社内で浮いてしまいます。受験先の企業に合わせ、それより一段フォーマルな格好を意識しましょう。
訪問前:コートを脱ぐ
まずは建物の中へ入ったら、コート等の上着を脱いで、畳んで片方の腕にかけます。
またコートは裏返しにして畳みましょう。これは「外の汚れを室内に持ち込まない」ためです。
控室:下座上座に気をつけよ
企業によっては面接の前に控え室に案内される場合があります。その際気を付けるのは、下座に着席するということです。
席次についてはこちらの図をご覧ください。
このように、ドアから遠ざかり、部屋の奥に入るにつれて席次が上がっていきます。
自分が控え室に入った際は、「前から詰めて」などの指示がない場合、空いている席の中で一番席次が低い席に座るようにしましょう。
面接時 ~入室・言葉遣い・退室~
入室:ノックは3回、礼儀を尽くす
【1】ドアをノックする
ドアを3回軽くノックします。「どうぞ」という声が聞こえたら、「失礼いたします」と言ってからドアを開けます。
集団面接で前の人に続いて入る場合はノックは不要です。「失礼いたします」と言って開いたドアからそのまま続いて入ってください。
ノックが2回だとお手洗いの空室確認になってしまうので気を付けましょう。
【2】部屋に入り、ドアを閉める
部屋に入ったら、ドアの方を向いてドアを閉めます。後ろ手で閉めるのはNGです。
【3】面接官を向いてお辞儀する
ドアを閉めたら面接官の方へ向き直り、浅めにお辞儀をします。お辞儀の前に「よろしくお願いいたします」と述べてもOKです。
【4】椅子の左に立つ
お辞儀の後、椅子の左横まで歩いて向かい、姿勢を正して立ちます。会議室や応接室などに通された場合は学生用のいすがどれか分からないかもしれませんが、下座へ座るのがマナーです。面接官の指示をよく聞いてください。
【5】着席
「どうぞお掛けください」と言われたら、「失礼いたします」と言い、浅めのお辞儀をしていすに座ります。バッグはいすの横に置くか、椅子の脚に立てかけましょう。
座っているときは、椅子には浅く座り、背もたれにもたれず背筋を伸ばすと姿勢が良く見えます。
言葉遣い:適切で丁寧な言葉づかいで円滑なコミュニケーションを
相手に不快感を与えず、円滑にコミュニケーションをとるために、正しい敬語や丁寧語を使えるようになることが大切です。
この章では、その中で就活ですぐに役に立つ「気を付けるべきこと」を紹介していきます。
①相手の会社の呼び方に気を付ける~貴社?御社?~
あなたは、「貴社」「御社」の違いがわかりますか?
どちらも同じように「会社」を指す言葉ですが、シチュエーションによって使い方が変わっています。
就活生である皆さんは相手の会社を敬っている表現である「貴社、御社」を使う機会が多いです。「貴」は書き言葉、「御」は話し言葉ですので、ESでは「貴」、面接では「御」を使いましょう。
②頻出する言い回しを使いこなせるようになる
学生言葉を封印し、丁寧語を使いこなせるようになったら、次はワンランク上の言い回しができるようになると社会人としての印象がさらに向上します。
このような言い回しがスムーズにできるようになると就活を乗り切りやすくなるだけでなく、社会に出てからもそつなく使いこなせるようになります。
この表はほんの一例にすぎませんが、徐々に覚えていきましょう。
退室:最後まで気を抜かず、面接官を気遣った行動をする
面接が終了すると安心して気が抜けがちですが、最後に退出するところまでビシッと決めましょう。以下、退出時に印象を良くするためのマナーをお伝えしていきます。
1:面接終了の合図をされる
面接官から「面接はこれで終了です」「退出して結構です」と言われたら、「はい」と返事をして「本日はお忙しい中、お時間を割いていただき、誠にありがとうございました」と心を込めてお礼を伝えましょう。
2:立ち上がって一礼する
立ち上がって、椅子の左横に立ちます。「失礼いたします」と言って、お辞儀をしましょう。お辞儀の角度は、45度です。頭を下げたところで1秒間止めて、それから頭を上げると、きれいなお辞儀に見えます。そのあと後ろを振り返ってドアまで向かいます。
3:ドアの前で、もう一度一礼
ドアの前まで移動した後、面接官のほうを振り返ります。「失礼します」と言って、お辞儀をします。お辞儀の角度は、45度くらいで深く丁寧にお辞儀をしましょう。
4:笑顔と会釈で退出する
片手でドアを開けて、部屋から出かけたところで面接官のほうを振り返り、ドアノブを両手で持ち直します。
5:ドアを閉める
部屋から出てドアを閉めるときは、大きな音を出さないように閉めましょう。
番外編:アクシデント時の就活マナー
①早めに着くよう時間を管理する
セミナーや面接で企業を訪問するときは、10分前に受付を済ませるようにしましょう。ただし、早めに会場に着いていたとしても、受付が始まる前に会場に入るのは迷惑な場合もあります。
②迷子対策!スマホの充電は十分に
初めて訪れる場所は迷う可能性があります。
また、企業がマイページ等で案内してくれる地図は簡素でわかりにくい場合が多いです。
特に東京駅や大手町の地下は初めてだと迷路のように迷ってしまうので、それを見越して早めに家を出ることをお勧めします。
また、迷ってしまったとき、スマホのGPS機能が大活躍するので、スマホの充電器を持っておきましょう!
③連絡は速やかに
企業訪問の際、どうしても時間に間に合わなくなった場合は、できるだけ速やかに連絡を入れ、丁寧に詫びたうえで指示を受けるようにしましょう。
事前連絡が無い遅刻やドタキャンは企業側への印象も極めて悪くなりますので、人として最低限のマナーとして心がけましょう。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回は最近就活を始めた人向けに、就活マナーの基本をお伝えしました。
これを実践していただければ、マナーで恥をかくことはないでしょう。
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