目次
野村證券 ホールセール(投資銀行)部門のインターンシップに通過するための3つのポイント
こんにちは、外資就活 金融チームです。
今回は国内5大証券会社のうち、その体育会系な社風から圧倒的な営業収益を誇る野村證券のホールセール部門のインターンシップ選考を突破するための選考対策について、以下の3点と詳細な選考ごとの対策からお伝えします。
・なぜ野村證券で働きたいのか
・なぜ投資銀行部門か
・インターンに参加することで何を学びたいのか
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※ 本コラムの情報は外資就活会員限定コンテンツ「選考体験記」から抽出しています。
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なぜ野村證券で働きたいのか
まず野村證券のインターンを突破するには「なぜ野村證券で働きたいのか」を明確にする必要があります。
例えば、同じ金融業界でも銀行は学生にとっても日頃よく目にする金融機関であると思います。しかし野村證券を幼いころから知っているという方はあまり多くはないと思います。どのような経緯で知り、興味を持ったのかを思い出してみてください。
なぜ投資銀行部門か
次に「なぜ投資銀行部門のインターンに参加するのか」がポイントです。インターンに参加する場合、「なぜこの業界に興味を持ったのか」といった質問は必ずされます。しかし、野村證券の場合、インターン通過者によると、選考時にそこまで投資銀行業務に関する深い知識は求められなかったようです。
今まで外資系投資銀行のインターンに応募または参加した経験がある方は、改めて「投資銀行業務のどのような部分が自分に向いているのか」を考えてみましょう。
インターンに参加することで何を学びたいのか
最後にインターンに参加することで学びたいことを考えましょう。
後述しますが、野村證券のインターンは5日間あり、1日10時間かけて仲間とともにグループワークを進めていきます。時間の面でも内容の面でも非常にハードなものとなっています。
そのため、本コラムの選考対策・インターン内容を確認して、自分なりの参加する目的を決めておきましょう。
野村證券のインターン選考を突破するには、取り繕うことなく「素の自分と素の志望動機」を伝える必要があります。「なぜ野村か」「なぜ投資銀行か」「インターンで何を学びたいか」いずれも当たり前のように思えますが、この3つを明確にすることでESと面接の場で一貫性をもってアピールをすることができるのです。
選考フロー
エントリーシート→筆記試験・WEBテスト・適性検査→グループディスカッション→1次面接
※グループディスカッション・1次面接は同日の場合もあり。
選考フローは上記の通りです。以下で詳しく解説したいと思います。
エントリーシート:「なぜ野村か」「なぜ投資銀行か」を明確に
・時期:12月中旬
・設問内容:
(1)応募する部門のインターンシップに参加したい理由と、それを通じて習得したいことを教えてください。(400文字以内)
(2)大学(院)時代に粘り強く努力し、成果をあげた経験を教えてください。(学業、課外活動、アルバイト等を問いません)(400文字以内)
(3)ご自信のアピールポイントを、エピソードや経験談を交えて教えてください。(400文字以内)
・結果通知方法:締切後1週間以内にメールで連絡
野村證券で活躍できる「根拠」を伝える
野村證券のESは「自分がいかに野村の社風とマッチしているのか」を意識して書く必要があります。
冒頭でも触れたように、野村證券は社員一人ひとりが個人営業の厳しいノルマを達成していくことで高い営業収益をあげている会社です。
そのため、
・過去に困難な課題に対してどのように取り組んできたのか
・なぜ自分が野村證券で活躍できると考えるのか
上記2点を数値やエピソードを踏まえて具体的に説明する必要があります。「自分は体育会系だから頑張れます!」「~という活動をしてきました。」だけでは不十分です。
「なぜ投資銀行部門か」も説明しよう
また、今回のインターンでは投資銀行業務という学生にはあまり馴染みのない内容を扱います。ESの段階で投資銀行に関する深い知識が必要不可欠というわけではありませんが、
・投資銀行業務に興味を持ったきっかけ
・投資銀行業界への意欲
についても、簡潔に伝えましょう。
・投資銀行なので、成長意欲をアピールするようにした。成果を上げた経験に関しては、数字を使ってエピソードを具体的にした。
・また成果に関しては具体的な成果を書くようにしたことと、その中で何を工夫し何を学んだのか書くようにした。
・結論ファーストを徹底した。また時期が他の企業よりも速いので、かなり早めからESを書き始めた。
グループディスカッション:選考時期が早い→場数を増やそう
・時期:1月中旬
・学生6人・社員4人
・時間:30分
・議題:
日本の待機児童の数を減らすには/家を購入するか賃貸に住むか/東京五輪を成功に導く3つの施策/満員電車を無くす為には
・結果通知方法:数日後にメールまたは電話で通知
一般的な内容だが慣れていない学生も...
野村證券のGDは非常にオーソドックスなものであり、選考を突破するにはGD自体に慣れていることがポイントです。
まずよくある一般的なお題が発表され自己紹介をしたあと、議論がスタートします。話し合いの様子は社員の方が観察しており、最後に代表者による発表の時間もあります。
インターン通過者の話によれば、就活が本格化する前ということもあり、まだGDに慣れておらず的外れな意見を言ってしまう学生も多く見受けられたようです。また、意見がまとまらず発表まで満足にできなかったグループもあったようです。
確かに見知らぬ他人に意見を伝えることは簡単なことではないでしょう。しかし、GDは実はテクニックをいくつか覚えておくだけでも上達できます。例えば、「誰が、~くらいの期間・予算で、何をすべきか」といった型に沿って話すだけでも、地に足のついた議論を進めることができます。
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とにかく場数を増やそう
さまざまな主張が飛び交うなかで、全員をまとめられるような発言が高評価につながりやすいといえます。すでに野村證券のインターンを視野に入れている方は、場数を増やすためにも12月~1月中に選考にGDがある他企業のインターンも応募しておきましょう。グループワークを実施する1dayインターンや説明選考会なども有効です。
冬インターンの募集を探している方はこちらから探してみてください
・30分の制限時間で、社員に対する発表まで行わねばならず、時間配分は決められていないので自分達で議論・発表の時間を設定する必要がある。
・GDの中ではやや洞察力を活かした発言をすることで、議論に若干深みを与えることができた。
・自身が評価された部分はあまり分からないが、的外れな発言や枝葉末節な発言がなかったことが挙げられる。
1次面接:オーソドックスな面接だが「素の自分」を忘れずに
・時期:1月下旬
・学生2人・社員複数人×2回
・時間:30分
・内容:
(主な流れ)自己紹介→ESに沿った質問→面接官による深掘→逆質問
(質問内容)なぜ金融業界に興味があるのか/なぜインベストメント・バンキングのインターンに応募したのか/どのような軸で就職活動を行っているのか/他にはどのような企業を見ているのか/学生時代に頑張ったこと/ゼミで何を学んでいるか/英語に関して/趣味に関して
など
・結果通知方法:数日後に電話で通知
「素の自分」をアピールしよう
野村證券のインターン採用面接では志望動機や学生時代のエピソードを通して「素の自分を出す」ことがポイントです。
質問内容や面接形式はごく一般的なものとなっているので、「はきはきと話す」「結論から話し始める」といった初歩的な面接対策で十分です。
ただし、GDと1次面接が同日の場合、同じ面接官が担当するので、キャラクターや価値観がGDと面接の場とで異なると違和感を与えてしまう可能性があります。「ESの内容・GDでの発言・面接での受け答え」どの段階でも「素の自分」を面接官に伝えましょう。
・面接官の方々は皆穏やかで、話をよく聞いてくださる。質問内容は面接官に委ねられていると思われる。
・IBの業務への深い理解はこの段階で求められていないと思われるが、IBに興味を持った理由などがきちんと説明できることは必要だと思われる。
・面接の際は取り繕うことなく、素の自分を出した。
・全ての質問に深掘りされることはなかったが、根拠を持って質問に答えることが必要だと感じた。
インターン内容:野村の働き方・投資銀行業務が学べる
・期間:5日間 8:00~18:00or20:00
・人数:50人程度(4人チーム×12)
・テーマ:クライアント企業に投資銀行バンカーとしての提案(主にM&Aの提案)を行う。」
・インターンの概要:
-テーマに関して5日目の最終日に向けてグループワークを進める。パソコンが1人1台、各グループに長机が2つとホワイトボードが用意される。それに加えて、毎日講義や社員・役員の方々の講話がある。また、2日目以降は毎朝新聞の読みあわせが行われる。
-インターン全体のメンターが3人いて、いつでも相談できる。4グループに2人のメンターがおり、朝と夕方にグループを訪れてくれる。
-事前に資料がメールで配布される(参考書籍、有報、アナリストレポートなど)。
-最終日に1次発表を全グループ行い、優秀な6グループが最終発表を行う。順位も発表される。3位までのグループには賞品授与。
・タイムテーブル
【1日目】講義(日経新聞の読み方について、IB部門の紹介、業界分析に関して、財務分析に関して)、グループワーク
【2日目】日経新聞読み合わせ、バリュエーション講義・演習、グループワーク
【3日目】日経新聞読み合わせ、ファイナンス手法について、他己分析、グループワーク
【4日目】日経新聞読み合わせ、グループワーク
【5日目】トレーディングフロア見学、日経新聞読み合わせ、グループワーク、プレゼンテーション、懇親会
野村證券の働き方が分かる
野村證券のインターンに参加すれば、「金融業界のなかでも野村證券に入社すればどのような働き方になるのか」が分かります。
まず1日10時間という時間の長さが特徴的です。そして、インターン中は証券マンのように毎朝日経新聞の読み合わせが行われます。
グループワークを進めるにあたっては、毎日メンターと相談できる環境が整っています。インターン参加者によれば、野村證券の投資銀行部門で働くことのやりがいや大変さまで包み隠さず教えてくれるようです。
投資銀行部門の業務が分かる
インターン採用面接時には投資銀行業務に関する深い知識は求められませんが、インターン中にはしっかりと学べるようです。
事前にメールにて参考書籍が送られるだけでなく、毎日金融や投資銀行業務の講義があります。非常に知的好奇心の満たされる内容となっています。
インターンで「熱意」が伝わると内定への近道に
実は、今回のインターンに参加することが野村証券、投資銀行部門への選考の近道になるといえます。
内々定に直接つながるというわけではありませんが、インターン中のパフォーマンスで高評価を得られたことで、就活解禁日以降メンターがついたり少人数座談会に呼ばれたりする内定者が見受けられました。
インターン中に高評価をもらえるポイントは、上記で説明した講義やグループワークの場をフルに活用することです。
例えば、5日間でメンターの方とお会いできる機会は多くあり、これは「トラストバンカーの生の声」が聞けるチャンスです。投資銀行業務で興味があることやグループワークを進めるうえで分からないことがあれば、積極的に質問しましょう。
また、1日のプログラムは10時間にわたり、期間中に休日があればその日にも班員と集まって作業を進めていた内定者もいました。最終日で完成度の高い発表をすれば「締め切りまで妥協をせずに課題をやり抜く熱意や体力」をメンターの方にアピールできるはずです。
選考突破がゴールではなく、インターンを通してM&A業務の知識を吸収し、グループワークの経験を重ねましょう。
・メンターの方々とは毎日の新聞の読み合わせや、夕方のグループワークの際に回ってくださるときなど、話す機会が多かった。仕事に関する事以外でも、ランチの時に質問することができた。
・投資銀行が何なのかも分からずエントリーしましたが、インターンの面白さや充実度が強く記憶に残り、その後は投資銀行を中心に就職活動をしてきました。
・参加している学生の印象に関しては優秀な人が多い印象を受けた。またそれぞれの学生はフレンドリーでインターンの内容以外の話をしていても楽しく過ごせる。
インターン通過者の情報
・インターン参加者数:50人程度
・学歴:東大から早慶まで