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こんにちは、外資就活ドットコム コラムチームです。
就活において避けては通れないといっても過言ではない「グループディスカッション(GD)」。すでに選考を受け始めている就活生の中には、グループディスカッションで落ちるという経験をしたことがある人もおられるかと思います。
グループディスカッションで落ちる原因には様々ありますが、なかには 基本的な進め方は身に付いているはずなのになぜか落ちてしまう というパターンも一定数みられます。比較的優秀な方が集まったチームであっても、グループディスカッションで全員が落ちてしまうといったこともあります。
外資就活ドットコム主催の会員向けグループディスカッション練習会を見て、フィードバックをする機会があったので、そこでの体験をもとにグループディスカッションに受かるためのアドバイスをお伝えします。
参加者は外資系企業や日系有名企業の夏・冬インターンを経験したメンバーで、この時期の就活生の中ではハイレベルだったと思いますが、議論を見ていて引っ掛かった点、気付いた点がいくつかあったので、それをまとめます。
グループディスカッションに落ちる理由①:打ち手にリアリティがない
インターンを経験した外資就活生ともなると、さすがに問題を分解して整理したりという作業は上手にこなしていました。しかし、丁寧に問題を分析した人達が次に 打ち手を考えて提案する段階になると、とたんに思考が雑になる人が多い という印象を受けました。
例えば、「学習塾の生徒数を増やすにはどうすればいいか?」という話題に対し、
●入会金を0にすれば、他の塾から生徒が入ってくる
●オンデマンドの授業を増やせば、地方の生徒が増える
という打ち手が上がり、それらが特に一つ一つ精査されることなく議論後のプレゼンで発表されるわけです。
僕としては「分析にせっかく労力をかけたのだから、もっと打ち手もみんなで練ってほしい」と感じました。
「 【グループディスカッション】見られるポイント2つ〜現役戦略コンサルタントが語る(1)〜 」という記事の中で、こう語っている部分があります。
また、思考力と言う意味では、 リアリティを持って想像できる学生がいるグループの議論は、見応えがあります。
客観的ファクトだけに基づいて判断しようとするあまり、リアリティの無い短絡的な判断をしている学生が多いように感じるので、深く想像力を働かせられる学生の意見はグループディスカッションのような場では特に際立って見えます。
よくあるパターンですと、どう考えても高齢者向けではない商品について、「日本では高齢者が増えてきているから、高齢者をターゲットにします」と言ったような答えが、ポンと出てきてしまうようなケースですね。
ちょっと想像力を働かせればわかるようなことが、意外と見えていない学生が多いような気がしています。自分も一消費者であると意識して、買い手が本当に求めるニーズや、商品の持つベネフィットについて、グループディスカッションを通してより深く考えてもらいたいと思っています。
上で出てきた打ち手は、「リアリティを持って」という部分が少し弱いように思いました。
では、よりよい答えを出すためにはどう考えればいいでしょうか。
消費者のイメージを具体化しよう
打ち手をよりよくする一つの方法は 「対象としている消費者の意思決定プロセスをイメージして、何が消費行動をためらうボトルネックになっているかを考える」 ということです。
AIDMAモデルのようなフレームワークを議論で持ち出す必要はありませんが、
「自分だったらこれをすることで商品を買うようになるか?」「あの人だったらなんと言うか?」という簡単なシミュレーションを頭の中ですることで、消費者のイメージがよりリアルになると思います。
例えば、議論の中で上の発言している人は、上の打ち手を考えた時、以下のような暗黙の前提を置いています。
...
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