MARCHから総合商社・外銀・外コンに受かる人が、必ずやっていること

MARCHから総合商社・外銀・外コンに受かる人が、必ずやっていること

2026/09/17

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「MARCHでも受かる」は本当だが、「MARCHなら誰でも可能性がある」は間違いである。 マッキンゼーの28卒夏選考は大学2年生が終わるタイミングで応募が締め切られ、ゴールドマン・サックスのインターンは全学年・全学部が対象——。御三家・東大卒で新卒から総合商社に身を置き、X・noteで難関キャリアの就職・転職情報を発信する寄稿者「 丸菱商事マン 」氏が、MARCHから外銀・外コン・商社に受かる学生だけがやっている「学歴差を時間差で埋める」戦略を解き明かします。

〈Profile〉
丸菱商事マン
御三家東大卒。新卒で総合商社に入社。Xでは総合商社を中心に戦略コンサル、投資銀行、PEファンドなど難関キャリアの就職・転職情報を発信。選考対策、キャリア戦略、待遇情報や業界研究をテーマに、実務経験と独自のリサーチに基づく情報を届けている。noteでもキャリアに関するコンテンツを執筆中。
▶X:@marubishi_real
▶︎note:https://note.com/marubishi
この寄稿で読めること
・「MARCHでも受かる」を額面通りに受け取ってはいけない本当の理由
・マッキンゼー・ゴールドマン・サックス・三井物産の日程から見る選考の"超"長期化
・MARCH生が東大早慶に勝つ唯一の方法=学歴差を時間差で埋める
・大学2年の夏に一度「就活」を終わらせる模擬就活という戦略
・落ちることに価値がある=「就活浪人生」の経験値だけを手に入れる方法
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第1章 MARCHから外銀・外コン・商社に受かる人は、就活が始まる前に勝負を始めている

MARCHに学歴フィルターはあるのか──「MARCHでも受かる」を額面通りに受け取ってはいけない

「学歴フィルターなんて関係ない。MARCHからでも外銀やMBB、五大商社には普通に受かる」。

就活界隈では定期的にこの手の話が出てくる。確かに、明治や立教からゴールドマン・サックスやマッキンゼー、三菱商事といった最難関企業に入社した学生が過去存在したことも事実だ。

しかし、ここから「MARCHなら誰でも可能性がある」と結論づけるのは間違っている。

むしろ、MARCHから外銀・戦略コンサル・総合商社に受かる学生ほど、学歴だけを見れば、東大早慶の学生に対して明確に不利であることを自覚している。

では、学歴という就活における強い手札を持たないにもかかわらず、トップ企業に内定するいわゆる「外れ値」の彼らは一体どのように戦っているのだろうか。

令和の就活は大学2年生から始まっている──外銀・外コン・商社の選考時期

昨今の就活は、大学3年の春に就活サイトを開いて、夏休みにインターンへ参加し、翌年3月の形式上の就活解禁から面接を受け始めるゲームでは既になくなっている。

例えば2028年卒向けのマッキンゼー国内新卒採用は、2026年3月1日に夏選考の応募受付を開始し、5月31日に締め切っている。つまり、日本の一般的な大学生でいえば大学2年生が終わるタイミングには、既にマッキンゼーへのエントリーが始まっている。

4月から7月にはPersonal Experience InterviewとProblem Solving Interview、いわゆるケース面接を含む選考が進み、通過者は7月、10月、11月のインターンシップに参加する。大学3年の夏休みに「そろそろコンサルも見てみようかな」と考え始めた頃には、早い学生は既にマッキンゼーの面接を複数回受け終えているのである。

ゴールドマン・サックスも同じだ。2026年の短期インターンシップは6月18日が応募締切となっており、募集対象は国内外の大学・大学院に在籍する全学年、全学部である。

三井物産は2026年3月23日の段階で28卒向け採用マイページを開設し、6月には28卒向けのワークショップを公表している。 27卒採用では、そもそも一次面接、二次面接、インターンシップ、最終面接が一体化した選考プロセスを採用しており、「自分史」まで提出させている。 就活は既に本選考の面接だけ頑張ればよいゲームではなく、選考は実質的に2年以上にも及んで”超”長期化しており、本選考の面接だけ頑張ればよい時代ではなくなった。

MARCHから難関企業へ──MARCHの学生が東大早慶に勝つ唯一の方法

ここでMARCHの学生が考えなければならないのは、東大早慶の学生を能力で正面から上回れ、という話ではない。

必要なのはもっと単純である。外銀・戦コン・総合商社を目指す東大早慶のトップ層より、さらに早く準備を始めればいい。

東大、一橋、慶應、早稲田には、大学に入った瞬間から外銀や戦コンという進路を知っている学生が相当数いる。サークルの先輩がモルガン・スタンレーに入り、ゼミの先輩がBCGへ行き、友人が外資就活ドットコムを見ながら大学2年生でケース面接対策を始める。

本人が意識的に情報収集しなくても、周囲から就活情報が流れ込んでくる環境が存在する。一方、MARCHでは、同じ大学にゴールドマン・サックスやマッキンゼーの内定者が存在していたとしても、その密度は東大や早慶とは違う。これは本人の能力とは一切関係がない。単純に情報が届く速度が違うのである。

だから、MARCH生が最もやってはいけないのは、東大早慶の学生と同じ時期に就活を始めることだ。大学3年の6月になって初めて外資就活ドットコムに登録し、「外銀ってIBDとマーケッツで何が違うんですか」「戦コンはケース面接があるらしい」「商社は英語ができれば有利ですか」と調べ始める。

この時点で既に半年から1年の差がついている。相手はその頃にはゴールドマン・サックス、JPモルガン、モルガン・スタンレーのESを書き、マッキンゼーやBCGのケースを何十問も解き、外資系企業の面接で何度も落とされ、そのたびに回答を修正している。学歴差以前に、実戦経験の差が大きすぎるのである。

MARCHからトップ企業に内定する学生の特徴

逆に、MARCHから外銀・外コン・商社に受かる学生は、この時間差を、自ら先回りすることで埋めている。大学2年のうちから外資就活ドットコムで過去の選考フローを読み、外銀ならIBD、Global Markets、Asset Managementの違いを理解し、財務三表やDCFの基礎を勉強する。

戦コンなら「ケース面接とは何か」を知るだけで終わらず、フェルミ推定、市場規模推定、売上向上、利益改善、新規事業といった典型的なケースを、実際に他人と繰り返し解く。

商社なら「海外で働きたい」「大きな仕事がしたい」という志望動機を作る前に、三菱商事と三井物産と伊藤忠商事では何が違うのか、資源と非資源、トレーディングと事業投資、営業グループとコーポレート部門の仕事がどう違うのかまで調べる。

さらに、内定者や社員に会い、自分の認識が実際の選考とずれていないかを修正する。受かるMARCH生は、これを大学3年の冬ではなく、大学2年生の3月には、少なくとも一通りの準備を経験している。

「影響の輪」に労力を投じろ

米国の経営コンサルタント、スティーブン・R・コヴィーは著書『7つの習慣』で、自分では変えられない「関心の輪」ではなく、自ら働きかけることのできる「影響の輪」に集中すべきだと説いた。就活も同じである。

大学名や過去の受験結果は、もはや変えられない。一方、準備を始める時期、ケース面接の練習量、社員訪問の数、企業研究の深さは自分で変えられる。MARCHから難関企業に受かる学生ほど、変えられない学歴を嘆くのではなく、コントローラブルな変数に徹底的に資源を投下している。

就活において大学名は途中から変更できない。明治大学の学生が就活のために東京大学へ入り直すことは現実的ではない。しかし、マッキンゼーの一次面接までにケースを5問しか解いていない学生になるか、100問解いた学生になるかは自分で決められる。

ゴールドマン・サックスの面接までにDCFという言葉すら知らない学生になるか、実際の上場企業の有価証券報告書を使って簡単なバリュエーションをしたことがある学生になるかも自分で決められる。

MARCHから難関企業に受かる人が最初にやっていることは、特別な資格を取ることでも、奇抜なガクチカを作ることでもない。「自分は同じスタートでは勝てない」と認識し、他人より先にスタートすることである。

学歴による差が存在するからこそ、だからこそ、自分で変えられる準備期間を最大限使う。就活では、大学名を変えることはできない。しかし、選考当日にどこまで準備した状態で面接室に入るかは、自分で決められる。

学歴差は、時間差で埋める。MARCHから外銀・外コン・商社に受かる学生は、そもそも、この単純な事実を誰よりも早く理解している。

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