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グループディスカッションで見られるポイント|現役戦略コンサルタントが語る(1)

はじめに

今回は外資系戦略コンサルタントの酒井亮氏に、グループディスカッションについて見られるポイント、注意点などをお伺いいたしました。
ファームによって差もあるとは思いますが、とても貴重な内部情報です。
ぜひ本コラムでのアドバイスを意識したうえで挑んでみてください。

グループ全員が通過する場合も、0人通過の場合もある

―どのような形式でグループディスカッションを行っているのですか?
酒井 学生5~7名程度で構成された1グループに対して、現役コンサルタント2名が面接官として参加します。グループディスカッションの時間はおよそ1時間ほど。学生にはグループ全員でひとつのテーマについて議論してもらいます。

グループディスカッションのテーマは担当する面接官が考えますので、各回で異なります。学生の皆さんが議論する様子を見ながら、2名の面接官それぞれ学生を評価し、面接終了後に評価をつき合わせて議論した後、最終的な通過者を選びます。

―1グループあたりの選考通過者数はどのくらいいるのでしょうか?
酒井 「1グループにつきn名合格とする」といった基準は特に無いので、グループによって大きくばらつきます。極端な話ですが0人のケースもあれば、全員のケースもあるということです。

また、グループディスカッションという形式ではありますが、グループ内での相対評価をしている訳ではありません。学生個人をそれぞれ評価しています。

―グループディスカッションで議論するテーマは、どのようなテーマが多いのですか?
酒井 グループディスカッションは知識を問うものではないこと、また、情報の格差が議論に不公平をもたらす可能性も大いにあるので、一般的でない知識が必要になるような、専門性の高い領域のテーマはできるだけ避け、知識が議論の妨げにならないものを選択するようにしています。

知識の偏りがありそうなテーマを扱う場合は、簡単な資料を用いて、知識水準の平準化をすることもあります。

具体的な例を挙げると、誰でも聞いたことのある商品や企業について、
「商品xの売上を上げるためには?」
「x社の売上を上げるには?」

……といったテーマでの出題が多いようです。

グループディスカッションを通して、学生の創造的な思考能力を評価したいというのが主な理由です。議論のアウトプットとしては、「誰に対して、どうすれば、売上が上がるか?」と言う範囲で解を示してもらいます。

見られている点は「コミュニケーションスタイル」と「思考力」

―グループディスカッションにおいて、面接官はどういった点を評価しているのですか?
酒井 「この人と快適に働いていけるか?」「一人前のコンサルタントに育てることができるか?」という視点をベースに置きつつ、それをより具体的な指標で評価するために、普段の業務で求められる能力を見ています。

具体的な言葉で言うと、「コミュニケーションスタイル」と「思考力」。

グループディスカッションでの大きなポイントはこの2つです。
また、この2つに加えて会社とのフィット感なども見ていますので、アウトプットの質よりも議論の過程を評価していると言ってもいいかもしれません。

―グループディスカッションにおいて、高く評価されるのは、どんな学生でなのでしょうか?
酒井 論理的に自分の意見を主張出来るのは大前提ですが、さらに他のメンバーの意見もきちんと聞ける人、すなわち、良い意見であれば自分の意見と反する内容でも議論に取り入れられる人は、魅力的ですね。

もちろん、発言だけを対象にしているわけではありません。他のメンバーの雰囲気や表情から、彼らが何を考えているか察する能力も期待しています。

これはグループディスカッションの場のみならず、実際の現場でも、チームディスカッションを通じてイシューや仮説を深めていく過程で求められるスタイルです。

また、思考力と言う意味では、リアリティを持って想像できる学生がいるグループの議論は、見応えがあります

客観的ファクトだけに基づいて判断しようとするあまり、リアリティの無い短絡的な判断をしている学生が多いように感じるので、深く想像力を働かせられる学生の意見はグループディスカッションのような場では特に際立って見えます。

―「短絡的な答え」とは、具体的にどのようなものなのでしょうか。

よくあるパターンですと、どう考えても高齢者向けではない商品について、「日本では高齢者が増えてきているから、高齢者をターゲットにします」と言ったような答えが、ポンと出てきてしまうようなケースですね。

ちょっと想像力を働かせればわかるようなことが、意外と見えていない学生が多いような気がしています。自分も一消費者であると意識して、買い手が本当に求めるニーズや、商品の持つベネフィットについて、グループディスカッションを通してより深く考えてもらいたいと思っています。

ありがちなフレームワークに頼る学生は思考停止状態と判断

―では、グループディスカッションにおいて評価が低くなってしまう学生は、どんなタイプでしょうか?
酒井 まず、相手の話を聞けない人です。コンサルティングは、チームプレーの側面がかなり大きいので、人の話が聞けないようでは一緒に働けません。自分が理解出来ないことを分かる努力をしない学生も、結構多いように感じています。

あと、自分の思考力を使わず、すぐにフレームワークやツールを使おうとする学生の評価も低くなりがちですね。

論理的裏づけがあり、本当にそのフレームワークを使うべき場面なら構いませんが、「とりあえずあてはめよう」という考えだと、多くの場合、間違った使い方になってしまいます。

たとえば、セグメンテーションの概念などはよく出てきますが、大体がごく大雑把な年齢区分と性別程度でしか切れていません。意味のあるセグメンテーションが出来るならともかく、「本当にそれがターゲットを決めるうえで重要な区分・軸なのかを本当に考えているのだろうか」……と思ってしまうような場面は、頻繁に見受けられます。

イシュー・ツリーについても、「どうすれば売上があげられるか?」から分岐して、「販売量を増やせるか?」、「価格を上げられるか?」とするまでは良いのですが、それ以降深掘りせず、ここで「さぁ、どっちにしよう?」と議論を始めてしまうケースがほとんどです。

これは、言ってしまえば出発点のレベルで結論に迫る議論を始めてしまっているわけですから、とてもロジックとは言えません。勘や、フィーリングといったレベルの議論です。

こういった学生は「思考停止状態」と判断され、極めて低評価になる傾向にありますね。

―発言回数は多いほうが高評価に繋がりやすいのでしょうか。

グループディスカッションでほとんど発言をしない学生は、当然ですが、評価が難しいです。しかし、勘違いしないでいただきたいのは、決して発言量に比例して合格率が上がるわけではないということ。発言量ではなく、重要なのはその質です。

とはいっても、クリティカルな一発を狙うべく虎視眈々と議論を俯瞰するよりは、普通に参加しておいたほうが良いのではないかと思います。

―最後に、グループディスカッションを受けるうえでのワンポイントアドバイスがあれば、教えてください。
グループディスカッションでの議論は、たいていの場合、正解のないものです。
また、「このプロセスで議論をすれば必ず答えが出る」というものでもありません。

皆さんがこれまで培ってきた思考力を自由にぶつけ合いながら、よりよい答えを導き出すのがひとつのゴールだと思っていますので、ぜひチームで協力して正解のない問題を解く過程を楽しんでください。それはまさに戦略コンサルティングの仕事そのものですので。

おわりに

グループディスカッションでの評価ポイントや、面接官の視点について伺いました。
次回はケース面接で見られるポイントについてお話しいただきます。

ケース面接で見られるポイント|現役戦略コンサルタントが語る(2)

酒井 亮

東京大学新領域創成科学研究科卒業後、新卒で外資系戦略コンサルティングファーム入社。入社以来、金融、消費財、ヘルスケアなどの分野で、全社戦略、マーケティング戦略、営業戦略の立案などに携わる。趣味は、カフェ巡り。

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