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「プロダクトを作るのは社会を変えるため」 理想の世界を求めて「自己実験」を繰り返すプロダクトマネージャー

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プロダクトマネージャー(PM)に求められるスキルは、プロダクトの種類やチームの体制によってさまざまだが、備えるべきマインドセットは変わらない。それは「アウトカム」への強いこだわり――そう語るのは宮田大督さんだ。

NTTコミュニケーションズ、楽天を経て、メルカリでPMとなり、エクサウィザーズ、Gaudiyというバリバリのスタートアップで、ゼロからプロダクトを開発した。

「社会を変えたいからプロダクトを作る」という宮田さん。多様な会社を経験したからこそ見えた「プロダクトマネージャー」の本質とはなんだろうか。【亀松太郎】

〈Profile〉
宮田大督(みやた・だいすけ)
Gaudiy プロダクトマネージャー。
慶応義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了。NTTコミュニケーションズと楽天で新規事業開発を経験した後、2015年にメルカリに入社。PMとしてフリマアプリや決済サービスなどの開発に携わる。続いて、AI(人工知能)スタートアップ・エクサウィザーズのPMとして、介護AIプロダクトの立ち上げを担当。2022年からWeb3系スタートアップのGaudiyで、プロダクトマネジメントの変革に取り組む。

※内容や肩書は2023年11月の記事公開当時のものです。

 

新しいプロダクトを作れば、人々の行動を変えられる

――宮田さんは、メルカリ、エクサウィザーズ、GaudiyといったスタートアップでPMの仕事をしてきたということですが、大学のころはどんなことに関心があったのでしょうか。

宮田:大学は情報工学科で3DCGなどを学び、大学院ではメディアデザインを専攻しました。同時に、フリーペーパーを制作するサークルや学園祭の実行委員会でも活動していました。そのころから、なんらかの形でモノを作ることに興味がありました。

――そのころ(2000年代)は「プロダクトマネージャー」という言葉はなかったかもしれませんが、「プロダクトを作りたい」という気持ちはあったわけですね。

宮田:そうですね。ただ、正確にいうと、プロダクトそのものに対するこだわりが強かったわけではありません。プロダクトの先にある「アウトカム(成果)」が重要でした。大学に入る前から、世の中に影響を与えたいという思いがありました。

たとえば、高校の学園祭で変わったデザインのパンフレットを作ると、同級生が「面白いね」と反応する。そのように、なにか新しいプロダクトを作ることで人々の行動を変えられる、ということに気づいたんです。

――「人々の行動を変えるためにプロダクトを作る」という発想ですね。

宮田:最初はパンフレットやフライヤーのようなアナログのプロダクトに関心がありました。でも、大学院に入るころに「Web2.0」という概念が出てきて、WebアプリやWebサービスに興味を持つようになりました。それによって世の中を大きく変えられそうだ、という期待感が大きかったです。

――大学院を修了したのは2008年ということですが、就職したのはNTTコミュニケーションズですね。そのときは、ミクシィ(2006年に東証マザーズ上場)などのスタートアップにいこうと考えなかったのでしょうか。

宮田:実はミクシィも候補として考えましたが、「自分がやりたいのは世の中を大きく変えることだ」という思いがありました。そう考えたとき、スタートアップにいくよりも、大手企業に入って、国や自治体も関わるようなプロジェクトを進めるほうがいいのではないかと判断しました。

――それで、NTTコミュニケーションズに入ったわけですね。

宮田:入社後は、マーケティング部門でメルマガの編集などをしながら新規事業の企画を考え、社内の企画コンテストで優勝しました。ただ、NTTコミュニケーションズのような大企業だと、新規事業を考えてもすぐにアウトカムにつなげるのが難しい。そこにもどかしさを感じて、メガベンチャーの楽天に転職しました。

――楽天はどうでしたか。

宮田:楽天は、たくさんの新規事業を展開している会社で、そこに魅力を感じました。配属されたのは、各事業部から依頼を受けて制作物を作る部署で、Webディレクターとして活動していました。前職のNTTコミュニケーションズに比べると、任される権限が大きくて、刺激的な仕事ができました。

ただ、典型的なスタートアップに比べると、担当領域がしっかり決まっていて、その範囲の中で目標を細かく達成していくことが求められました。企画そのものをゼロから立ち上げるというわけではなかったんです。

メルカリで学んだ「社長よりもユーザーが大事」という姿勢

――そんな事情もあって、メルカリに転職したわけですね。

宮田:はい。メルカリに入社したのは、創業から2年弱のころで、社員数がまだ100人未満でした。びっくりしたのは、プロダクトのリリース権限が現場のプロデューサーに任されていたことです。

新しいプロダクトのリリースとなると、NTTでは上司のハンコが3つか4つ必要でしたし、楽天でも事業部長の承認が求められました。それに対して、メルカリは、現場が自由にリリースしていいという状況だったんです。「これがスタートアップか!」という衝撃でした。

――「スピード第一」ということでしょうか。

宮田:スピードを優先して、できるだけ多くの打ち手を実行するのが重要、という考え方ですね。スタートアップが大企業に勝つためには、スピード感と打ち手の数で上回る必要があるからです。

もう一つ、メルカリのようなWebサービスでは「もし問題があったら前の状態に戻して修正すればいい」という考え方もありました。小さな実験を重ねていくこと、つまり仮説の検証を数多く繰り返すのが、スタートアップのベストプラクティスだということです。

――宮田さんは、メルカリでPMになったということですが、大変だったのはどんなことですか。

宮田:大変だったのは、エンジニアやデザイナーの一人ひとりが自分の意見を強く持っていて、その調整に苦労したことです。これはメルカリの強さであるんですが、エンジニアやデザイナーがPMのようなマインドセットを持っていました。

――そういうマインドセットのエンジニアやデザイナーが多かったのは、なぜでしょう。

宮田:メルカリが重視するバリューの一つに「Go Bold(大胆にやろう)」というのがあります。そのため、役職に関係なく、大胆に意見を言う人が多いんです。ときには意見が対立する中で、PMとして統率していくのは難しかったですね。

――どのように対応していたのですか。

宮田:当時はまだPMとして未熟だったので、学ばせてもらうという姿勢です。一緒に働いていたデザイナーからは、プロダクトを作るとはどういうことなのかを大いに学ばせてもらいました。

――具体的にいうと。

宮田:たとえば、彼女は「社長が何を言っていようが関係ない。大事なのはユーザーだ」とよく言っていました。「社長が言っていることを実行したら、鳥取県の35歳の主婦がいいねと言うのか」とか。UX(ユーザー体験)デザインのペルソナの考え方ですが、その本気度がすごかった。

メルカリは、全員が本気でプロダクトのことを考えているから、PMがエンジニアやデザイナーの意見を引き出そうと思わなくても、自然とディスカッションが深まっていく。逆にいうと、PMはその状況に持っていけばいい。そこにつながるプロセスをどう組み立てていくか、というノウハウを学んでいった感じです。

「0→1」も「10→100」もPMのマインドセットは同じ

――メルカリでいくつかのプロダクトを担当した後、AIスタートアップのエクサウィザーズに移ったわけですね。

宮田:エクサウィザーズでは、AIという新しい技術を使って、介護という領域でいままでにないプロダクトを開発しました。事業責任者は別にいましたが、プロダクトのオーナーシップを持って、チーム作りから経験することができました。

――いわゆる「0→1」のフェーズを担当したのだと思いますが、宮田さん自身も「0→1」への興味が強いということでしょうか。

宮田:自分の場合は、「0→1」を絶対にやりたいというわけではなく、いろいろなパターンを経験したいという気持ちが強いんですね。B2CとB2Bの両方をやりたいし、「0→1」と「10→100」のどちらもやりたい。その結果、どれが最も社会を変えるのに影響するのかを模索したい、という思いがあります。

――さまざまなフェーズがある中で、「0→1」を担当するPMと、「1→10」や「10→100」を担当するPMでは、求められる資質が違うと思いますか。

宮田:求められるスキルセットは異なりますが、マインドセットは同じだと思います。

――マインドセットというと。

宮田:PMに求められるマインドセットとは、そのプロダクトによってユーザーの行動がどう変化するのか、社会にどんなインパクトを与えられるのかという「アウトカム」を強く意識するということです。

つまり、プロダクトを作り出すという「アウトプット」で満足するのではなく、その先にある「アウトカム」を最大化することを常に考えるのが、PMという職種に共通するマインドセットだと思います。

――その一方で、求められるスキルセットは、プロダクトのフェーズによって異なるということですね。

宮田:大きく違うのは、不確実性ですね。「0→1」は不確実性が非常に高く、仮説検証を繰り返しながら、数少ない正解を見つけ出すという“ゲーム”です。それに対して、「1→10」や「10→100」は、大量に数をこなして、トータルで成長させていこうという感覚です。

成し遂げたい領域があるなら「PM→起業」は自然な流れ

――その点、エクサウィザーズとそこから転職したGaudiyは、いずれも「0→1」という点で似ていますね。

宮田:そうですね。GaudiyはWeb3系のスタートアップで、かつ、ファンコミュニティーのプラットフォームサービスを提供しています。介護AIのエクサウィザーズと事業のジャンルは全く違うのですが、「0→1」のフェーズのPMという点では共通しています。

――ただ、介護とエンターテインメントではかなり違いますよね。

宮田:社会を変えていくためには、社会課題の解決とエンターテインメントの両方が重要だと思っているので、平行移動した感じですね。

――そうはいっても、業界が大きく変わるとなると、新たに学び直すのは大変ではないですか。

宮田:そこは一種の「自己実験」と捉えています。自分が抱いているやりたいことのために、自分を使って実験している感じです。たとえばエクサウィザーズでは、介護の領域で自分が関わると世の中がどう変わるのかという実験をした。

それが終わったから、別の実験に移っていったという感覚です。自分が頭に描いている「理想の世界」に近づけるために、自分がどこに参画したら効果的なのかを考えています。

――すごく興味深い考え方だと思うんですが、PMというのは、宮田さんみたいな人ばかりなんでしょうか。

宮田:PMには、2つのタイプがあると思います。まず、もともと社会に対するアウトカムに関心があって、それを実現するためにPMになったタイプ。もう一つは、エンジニアやデザイナーなど特定の分野が得意で、そこからPMになって、プロダクトの全体を見るようになったタイプです。

――その分類でいくと、宮田さんは前者ですね。最初からPM的な志向があったようですし。

宮田:そうですね。スキルセットの観点でいうと、自分はUXデザインとビジネスの掛け合わせのタイプといえますが、社会に対するアウトカムを意識してプロダクトを作るという考え方は学生時代からありましたから。

――社会を変えるためにプロダクトを作るという点でいうと、PMの延長として「起業」というのはありえるのでしょうか。

宮田:大いにありえますね。実際、そういう例は多いですし、PMは「起業への最短ルート」ともいえます。もし自分で絶対に成し遂げたい領域があるのならば、「PMから起業へ」というのは自然な流れでしょう。

自分も「このキラーパスで世の中を変えられる」という領域が見つかったら起業するかもしれないと思っています。まだその確信が持てないので、いろいろ実験をしているところです。

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