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面接での会話を楽しめないあなたへ
こんにちは、外資就活 メーカーチームです。
就活の人気業界の1つである"メーカー"ですが、採用人数は少ない企業が多く、なかでもトップメーカーの内定倍率はとても高いと言われています。メーカー志望の方は、多数いる応募者のなかでどのように自分を表現するか、日々苦心されているのではないでしょうか。
そこで今回は、トップ飲料メーカーの内定を見事獲得した先輩にインタビューをし、倍率の高い選考を勝ち抜くためのポイントをお聞きしました!
森田さん(仮名)
所属:旧帝大文系学部生
インターン参加企業:メーカー、商社など
内定先:大手飲料メーカー、大手化粧品メーカー
入社先:大手飲料メーカー
大学時代は長期インターンシップの経験あり。 業界は、外資系・日系を含めてメーカーを中心に見ていた。
面接で大切なのは「話す内容」よりも「話し方」
ーーメーカー志望者なら誰もが憧れるトップ企業に内定されていますね!なぜ森田さんは内定が獲得できたと思いますか?
一番は、 話し方 だと思います。面接官の方からも 「とにかく自然体で、明るくはきはきしている。コミュニケーション能力がとても高いので、どこでも活躍できそう。」 と伝えていただけました。
面接を 面接と思わず、対話と考え 、なるべく素を出すことを常に心がけていました。話す内容はわかりやすいように工夫していましたが、脚色はしませんでしたし、例え面接中に意表を突くような質問をされても、知ったかぶりをするのではなく「正直考えたことなかったのですが……」と素直に自然体で挑んだことが評価されたのではないかと思います。
ーー面接で自分の素を出すのは意外と難しいことだと思いますが、いつも通りの自分でいる秘訣はなんですか?
自分が行きたい企業の人とのお話を、シンプルに楽しむこと です。些細な心構えのように思えるかもしれませんが、面接や会話を楽しいと思うことが、自然体でいるためのすべてだと思います。
採用人数が少ないトップメーカーの選考の後半では、話す内容はみなさん気合いを入れてくるでしょうし、そこまで差は出ないと思います。その中で、 面接中にいかに人柄を伝えられるか が大切なので、取り繕わず、ありのままの自分を伝える必要があります。
ーー面接で納得のいく話し方をするために、相応の準備をする必要があると思いますが、その中でも「これはやって良かった」と思うものはありますか?
圧倒的な自己分析です。周りの誰よりもやった自信があります。自分については、いつの時代でもトピックがありましたし、引き出しが増えました。
ーーなるほど!自己分析はどのように行いましたか?
『メモの魔力』という書籍に倣って、ノートにひたすら書き起こしました。その際に自分の事実だけを羅列するのではなく、 過去の出来事を抽象化し、そこから仕事への活かし方にまで転用して書き起こした ので、 就活でそのまま使える言葉がノートにたくさん溜まっていきました 。
自己分析は本当に疲れるし、面倒くさいと感じることもあると思います。ただ、一度集中して自己分析を深く行えば、ESを書くときや面接対策のときに その都度自分について考え直す必要がなくなります 。私はこれで、後々の対策がぐっと楽になりました。
筆者の見解
もちろん、面接で話す内容は大切ですし、しっかりと準備する必要があります。しかし、どんなに良いエピソードでも 話し方ひとつで相手への伝わり方や面接後に残る印象は大きく変わってしまう ものです。
そのため森田さんのように、自然体で臨み、話す内容がありのままの自分だと面接官に感じてもらうことが大切です。また、自信を持って自分のありのままを伝える話をするためにも、 自己分析をとことん行って準備すること も重要ですね!
面接官に100%伝わるまで壁打ち
ーー森田さんの就活の中で挫折はありましたか?
一番の挫折は3年生冬に、当時第一志望だった企業の最終面接に落ちてしまったことです。圧倒的に準備が足りず、今思えば落ちて当たり前でした。
最もダメだったのはやはり 話し方 だと思います。話が長かったり、自分の自慢ばかりだったり、相手が聞きたいことに対する答えになっていなかったりと、圧倒的に面接力が足りていなかったと思います。
ーー森田さんの中で、そこから何を変えたことで最終的な入社先に内定できたと思いますか?
より 実践的な面接練習というアウトプット を繰り返し行ったことです。
それまでは、面接対策なのに紙にまとめるだけなど「自分の言葉として話す」という練習を怠っていました。しかし、「このままじゃいつまでも面接を突破できない」と考え、実際に人がいるイメージで話す練習をしたり、友人と繰り返し面接練習をしたりといった対策を始めました。
実際の面接は初対面の社員の方を相手に行うことになるため、練習でも同様に私のことをよく知らない人に聞いてもらうのがベストです。しかし、友人を相手に行う際も、工夫次第で効果的な練習はできます。
私の場合は、友人に私のバックグラウンドを考慮しない状態で話を聞いてもらい、そのうえで わかりにくかった箇所を全て細かく教えてもらう ようにしていました。
自分自身の話をする時というのは、どうしても説明不足になってしまったり、反対に余計なことまで話してしまったりするものです。 紙にまとめるだけではそうした問題点は発見できないため、友人との練習ではそういった点を意識していました 。話し方も、その練習の中で磨かれていったのだと思います。
筆者の見解
自然体の自分を面接で出すために、実践を想定した練習は必須ですね!
また、自分では伝わっていると思っていても、自分と同じ認識で相手に伝えることは難しいと思うので、多くの人に聞いてもらい、推敲するのが良いでしょう。
企業分析の肝は社員さんの人柄を読み取ること
ーーメーカーは競合他社との差を比較するのが難しいと思いますが、どのように対策していましたか?
企業の採用サイトの募集職種や企業理念、社員の方のインタビューなどを紙に書いてまとめ上げ、 求めている社員像や働いている人の性格が見えてくるまで企業分析を行いました 。商材を競合他社と差別化して語ることは難しかったので、 人柄の違い を感じ取れるように意識していました。
また、企業サイトなどを調べれば誰でもわかる情報だけではなく、企業説明会や座談会での社員さんのお話をひとつひとつ集めて、共感した内容や志望動機に繋がるエピソードを、 社員の方の部署や名前まで出して面接で話していました 。そうすることで詳細な企業分析による愛社度の高さをアピールすると共に、説得力のある志望動機が語れたと思います。
ーー業界としてメーカーと一概に言っても、範囲がとても広いと思いますが、企業ごとの求める人材像の違いによって自分の魅せ方は変えていましたか?
変えていました。でも、自分の持っている経歴やエピソードの題材自体は変えることができないので、企業の求める人材像に応じて、 自分のアピールしたいポイントを変える ようにしていました。
例えば、同じガクチカの題材でも「責任感が強いこと」や「リーダーシップを発揮したこと」、「行動力があること」など、企業によって強調するポイントを変えていましたね。
筆者の見解
似たような製品を生産している企業でも、働く上で最も大切にしている価値観や目標の捉え方などは企業によって様々です。いかに企業の雰囲気を理解し、自分がそれにマッチしていると表現できるかが大切ですね!
入社の決め手は雰囲気
ーー外資系メーカーの選考も受けられていたそうですが、選考で日系企業との違いは感じましたか?
感じました。選考を通して、外資系企業は「実践ベース、スキル重視」という印象を受けましたね。
面接では、「それうちの会社でやるならどうしますか?」といったように、 就活生としてではなく新入社員一年目として扱われているような質問をされる のが、外資系企業の特徴だと思いました。
ーー最終的に日系メーカーへの入社を決定した理由は何ですか?
人の雰囲気が良かったから です。入社先の企業は、面接で私のいいところを引き出そうとしてくれたので、私も一番素を出せて、かつそれを企業にも評価してもらえたんです。
また、面接中に感じる社員さんの雰囲気には社風が出ていると考えていたのですが、その点でも私に合っていると感じました。
自分の存在を否定されたと思うな!
ーー最後に就活生にメッセージをお願いします。
就活は縁の要素も大いにあります。 自分を出して受からなかったとしても、自分の存在を否定されたと思わないこと が本当に大事です。
当初は私もそう思っていたので、やる気を失ったり、もう私なんてどこも受からないと悲観的になってしまったこともありました。しかし、「この企業とは合わなかっただけだ」と思いこむようにしたら、随分と気持ちが楽になりました。
例えるなら、「私が御社に合わないということを、入社後ではなく就活の段階で気づかせてくれてありがとうございました」というように供養するイメージです(笑)
そうやって 前向きに、就活を楽しんでほしい と思います!
志望度が高い企業から内定を獲得するために
いかがでしたでしょうか。
話し方へのこだわりや徹底的な自己分析など、自分に足りていなかった部分を自覚された方もいらっしゃったのではないでしょうか。
就活を進める上で全てが思い通りに進む方はほとんどいないでしょう。時には、打ちのめされて「もう就活なんて良いや」と投げやりになってしまうこともあるかもしれません。
そんな時は一度立ち止まってみて、息抜きがてら先輩の就活エピソードに目を通してみてはいかがでしょうか。きっと、視野が広がり新しい「気付き」が得られると思います。
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