倍率が高いGAFAをはじめ、日系IT、ベンチャー企業の内定を勝ち取り、レバレジーズなどの選考も経験しているハナさん(仮名)。
多くの業界の面接を突破してきた彼女に就活の時期別に何をしていたか、就活が終わった今過去何をやっておくべきたったのか、面接の段階別に気をつけていたことを聞いてみました。
是非参考にしてみてください。
ハナ(24卒)
私立大学・文系学部生。留学、長期インターン経験。
内定実績:GAFA(入社予定)、日系IT、英語教育系ベンチャー
最終面接落ち:辞退した企業を除き、最終面接は全て合格
一言:「外資就活NewsLetter」で「今日知りたいトピックス」を掲載しています。よろしくお願いします!
目次
いつ頃、何をやっていた?先輩内定者のリアルスケジュール
学部1年生の3月~学部3年生の5月
・長期インターンを開始
この時期は、ほとんど就活をしていなかったです。春休みはアメリカでアルバイトをするプログラムに参加していました。帰国後は、興味のある分野だった国際協力系のNGOで長期インターンを開始しました。就活では主にこの長期インターンのことを話す機会が多かったです。
ーーこの時期に今振り返ってやっておくべきだったことはありますか?
情報収集は早めに始めると良いと思います。この時期のスタートが遅れるとサマーインターン選考にも影響が出ます。また、この時期は比較的時間があると思うので、筆記テストの勉強も始めておくとよいと思います。
学部3年生の6月~9月
・筆記テストの勉強
ゼミ仲間や大学の友達と話す時に、「就活」のワードがよくでてくるようになりました。そろそろ始めなければと思い、就活アプリをいれたり、YouTubeで就活の流れや基本についての動画を見て、情報を仕入れはじめました。
大学生協の資格講座を使用して、筆記テストの勉強を行いました。元々数学が苦手だったこともあり、非言語に苦戦しました。
志望業界も定まっておらず、就活はそんなに本腰を入れて行なっていなかったです。とりあえず、気になった企業の説明会に参加したり、サマーインターンの選考を受けたりしていました。
ーーこの時期に今振り返ってやっておくべきだったことはありますか?
もっと多くの企業のサマーインターンに応募しておけばよかったなと思います。長期インターンや大学のテストが忙しいことを理由にして、10社程度しか応募していなかったです。ですが、この時期に忙しいのはみんな同じなので、言い訳せずに時間を見つけてESの提出を進めておくと、この後の夏を有意義に過ごすことができると思います。
応募するだけでもES、面接の練習になり、インターン経由で早期選考も受けることができたので、とりあえず応募してみるのも良いと思います。
学部3年生の10月~1月
・サマーインターン経由の早期選考を受ける
・志望度が高かったベンチャー企業から初めての内定をもらう
大学の募集経由でJICA(国際協力機構)のインターンに2ヶ月参加しました。このインターンに加え、NGOの長期インターン、早期選考とかなり忙しかったです。
早期選考はベンチャー企業を中心に受けていました。
はじめは、「とにかく成長できそう」というイメージでベンチャー企業をみていました。あるベンチャー企業の面接を受けた際に、「マニュアルに従って仕事をするよりも、そのマニュアルを作ることができる人がベンチャー向き」と面接官の方が話してくださりました。他にもインターンや説明会に参加する中で、早くから組織づくりに携わることができるチャンスがあることが魅力的と感じるようになりました。
ベンチャー企業の面接では、私が以下の3つのポイントを持った人間であることが伝わるようにしていました。
②とりあえずやってみる精神があること
③変化を楽しむことができること
ベンチャー企業は、携われる領域が広い分、自分で学び成長することが求められたり、日々の環境の変化が多いなど、ベンチャーならではの特徴があります。それに自分がいかにフィットしているか、そのような環境でも成長して企業に貢献できることをアピールすると良いと思います。
ーーこの時期に今振り返ってやっておくべきだったことはありますか?
この時期に関しては特に後悔はありません。早期選考でベンチャー企業の面接をかなり受けたため、面接のスキルアップがここでできたと思います。また、「絶対内定」という書籍で自己分析を進めておいたことで、面接の深掘りにも対応できました。
学部3年生の2月〜3月
・悩んだ末にGAFAの内定を承諾し就活終了
内定をもらって、その時点で選考を受けていた企業は全て辞退させていただきました。ですが、内定をいただいた企業の福利厚生や労働環境に気になる点がいくつかあったことや、就活の募集情報がまだ気になってしまい、このまま就活を終わっても良いのか、という気持ちが出てきました。
そのようなことから、就活を再スタートしました。
以前、インターンと説明会に参加した際に、社員の方々の雰囲気が良く、自分と社風とのマッチ度が高そうだと感じ、挑戦したかった企業2社(GAFA、日系IT)のESを2月ごろに提出しました。OB訪問を行って、企業理解を深めました。特にGAFAの面接は、特殊であると聞いていたので、社員の方に面接対策をしていただきました。
また、自分のガクチカ、志望動機などの話を1つのストーリーにして話して、着地を企業理念と繋がるようにしました。そして外資就活の選考体験記などから、その企業の面接の過去問を拾ってきて1枚にまとめ、全て答えることができるようにする、ということも行いました。
ここまで対策したからやることはやったと思うことができたので、面接当日もあまり緊張せず、リラックスして自分らしく受け答えをすることができました。
結果、両方の企業から内定をいただくことができました。意思決定でかなり悩み、この時期はたくさんの社会人の方と話させていただきました。日系ITは興味のあったマーケティング職で内定をいただけたことが、悩んだポイントとして大きかったです。長期インターン先の方々をメインにお話しをさせていただきました。私の意思決定の悩み相談、というよりも、その方がどんなキャリアをどのような思いで歩まれてきたのかを中心にお伺いしました。その中で、自分のキャリアをどうしたいのかをもう一度考え直すことができました。最終的には自分の就活の軸の一つであった成長を優先して、GAFAの内定を承諾させていただき、納得のいく形で就活を終了しました。
ーーこの時期に今振り返ってやっておくべきだったことはありますか?
特にこの時期に関しての後悔はありませんが、長期インターン先や、OB訪問をしてたくさんの社会人の方とお話しできたことが良かったです。実際にその企業で働いている人の話を聞く中で、本当に自分がしたいことは何なのかを考えることができました。この時期になると、最終の意思決定など大きな決断をしなければいけなくなってくると思うので、その時に役に立つと思います。
選考段階別・先輩内定者の経験談と対策TIPS
ES
夏までにガクチカが自己PRといった絶対に聞かれる質問については、200文字、400文字、600文字と文字数別で作成して、アプリに添削してもらい、本選考が本格的に始まるまでには完璧にできていたことが大きかったです。これをしておいたことで、ESの提出がとても効率的に行えたと思います。
ーー就活を終えた今振り返って、改善すべきだったことはありますか?
ESはいかに簡潔に分かりやすく伝えることができるかが大事です。やはり添削してもらうのは大切だと思います。他の人に見てもらうことで、自分で何度も見直しても気づかなかったところを指摘してもらえたりしますので、積極的に行いましょう。
・【必見!】あなたのESが通過しない5つの理由と改善策
・【必見!】あなたのESをより良いESに仕上げるコツ
・【必見!】ES提出前のチェックポイント5選
・【25卒必見】外資系投資銀行サマーインターン ESの書き方|例文付き
webテスト
私は非言語が苦手で、独学では不安があり、大学生協の資格講座を利用しました。利用したのは、資格講座が1年間受け放題で1万円(+テキスト代)という比較的リーズナブルなものでした。講座はオンラインで、自分の受けたい時に動画を見るオンデマンド式だったので、スケジュール的にも使いやすかったです。独学より講座代で費用がかかってしまうことがデメリットとしてありますが、お金をかけている分、勉強しなければ!という気持ちになるので、サボりがちな方にはオススメです。
ーー就活を終えた今振り返って、改善すべきだったことはありますか?
早めに対策をしておいて損はないです。夏以降になってくると、面接などでどんどん忙しくなってくるため、それまでに対策本を1周して、実践を積むことができているベストだと思います。
・SPI対策の教科書~SPI採用企業一覧から対策本まで全てを解説~
・Webテスト40戦39勝の金融業界内定者が実践した『玉手箱・TG-Web攻略法』
・【25卒保存版】人気投資銀行(外資系/日系)のWebテスト・テストセンター・筆記試験対策まとめ
一次面接・二次面接
・ガクチカ、志望動機などを1つのストーリーに繋げる
・面接後に自分で振り返りを行う
外資就活の選考体験記などを用いて、その企業で面接で過去に聞かれた質問を一覧にして、何を聞かれても答えることができるようにしていました。聞かれる質問は、毎年同じということは無いですが、どのようなことを聞かれるか、あらかじめ分かっておくことで、不安要素を少しでも軽減することができます。
学生時代に力を入れたことや経験を、志望動機や就活の軸に繋げて1つのストーリーで話せると強いです。〜のような経験から、〜のように感じて、〜をしたいと思った、というような感じ。また、面接官は経験の中身よりも、その経験で何を学んで感じ、考えたのかを見ているほうが大きいと思いました。経験を話す時に、その場で自分がどう感じたなども一緒に伝えられると良いと思います。
面接終了直後に、振り返りシートとして、面接官の名前、聞かれた質問、それにどう自分が答えたか、面接の反省点と良かった点を記録する、ということを全ての面接で行いました。 やはり面接の場が、1番面接スキルを上げることができるので、振り返りを毎回行うことで次に繋げることができます。また、時々ですが、前回は誰とお話しいただいたんでしたっけ、というように前の面接官の話になることがあったので、その時にすっと答えれると志望度の高さもみせれるのではないかと思います。
ーー就活を終えた今振り返って、改善すべきだったことはありますか?
面接は場数だと思うので、友達と練習したり、OB訪問をして面接対策をしてもらうと良いと思います。また、面接官に逆質問と時に、面接のフィードバックをもらうと良い意見がもらえたりします!
・【24・25卒必見】準備は大丈夫?前日でも間に合う面接対策
・面接に通る自己PRをするための3つのコツ
・コミュニケーション能力に不安がある人が面接を突破するための7つのヒント
最終面接
・熱意と企業とのマッチ度の高さを伝える
最終面接も、笑顔を忘れずに話すことを意識しました。最終面接だからといって、気負わずに、自分らしくいることで、緊張せずに取り組むことができたと思います。
ーー就活を終えた今振り返って、改善すべきだったことはありますか?
最終面接は、企業側はこの学生に内定を出したら承諾するか、をみている部分もあると思うので、熱意を伝えることが必須だと思います。また、今までの面接の内容も面接官は共有している場合が多いので、一貫性を持たせることも必要です。最終面接の前に、提出したESと今までの面接の振り返りをしておくと良いと思います。
就活のターニングポイントとアドバイス
ーーGAFAに入社できた決め手、就活上のターニングポイントは?
アメリカでのアルバイト、NGOでの長期インターン、大学での留学生クラスの受講など、大学生活の中で興味のあることや気になったことに飛び込んできた経験が良かったのかなと思います。ある面接官の方に、今までの経験を、就活の軸や志望動機に繋げていることが良いと褒めていただきました。これをやった、の経験で終わらすのではなく、それを次に繋げて話すことができたのが良かったのかもしれません。
また、長期インターンをすることで、社会人としての大人の方と話すコミュニケーション能力を培うことができていたことも大きいと思います。就活をする中で、自分がしてきた経験の中身ももちろん大事だが、それを相手に伝える力の方が大事だと感じたからです。
ーー 最後に後輩へのアドバイスをお願いします!
ESや面接対策などやることが多く、忙しい日々が始まっているかと思います。就活は大変なことも多いですが、たくさんの社会人の方とお話しして、自分のキャリア、人生について時間をかけて考えることができる学生ならではのチャンスでもあります。また、自分の今までの経験を振り返ったり、周りの人に自己分析を手伝ってもらうことで、自分の思ってもみなかった良いところを発見できることもあります。
悔いのないように頑張ってください、応援しています!!
マッキンゼー ゴールドマン 三菱商事
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