選抜コミュニティ全滅でもMBB内定!「選考までに企業の求めるレベルに達していればいい」〜20卒トップ企業内定者インタビュー(2)〜

選抜コミュニティ全滅でもMBB内定!「選考までに企業の求めるレベルに達していればいい」〜20卒トップ企業内定者インタビュー(2)〜

2025/03/24

会員登録すると
このコラムを保存して、いつでも見返せます

はじめに

こんにちは。外資就活 コンサルチームです。

27卒就活が本格化し、選抜コミュニティの選考も一通り落ち着いてきた頃ですね。
一方で 選抜コミュニティの選考に落ちてしまった方や、そもそも選抜コミュニティの存在を知らず選考に参加できなかった方 は、就活に乗り遅れてしまったのではないかと不安になっているのではないでしょうか?

そこで今回は、 選抜コミュニティに落ちてもMBBの内定を獲得されたSさんのインタビュー をご紹介させて頂きます。こちらは20卒の先輩による記事で内容は若干古いですが、就活における本質などは27卒の皆さんにも十分参考になる内容だと思います。

前回のYさんへのインタビュー(MBBに内定した要因は「夏の反省を冬選考で活かせた事」〜20卒トップ企業内定者インタビュー(1)〜)に引き続き、20卒最優秀層学生から直接お聞きした貴重な情報が満載の内容ですので、是非とも最後までお楽しみください。

Sさんの就活サマリー

参加したインターン・ジョブ

時期 参加したインターン・ジョブ 内定
サマー ・MBB
・ベンチャーコンサル
・日系証券(IBD)
・省庁
・外資金融(IBD)
・外資コンサル(戦略)
・シンクタンク系コンサル
・MBB

ES

対策開始時期 5月末ごろ
対策した期間 1ヶ月ほど
対策方法 Web上のES例を参考に自分のものに当てはめて作ってみた
参考にした書籍 特になし

筆記試験

対策開始時期 4月中旬
対策した期間 2週間ほど
対策方法 本を使って繰り返し解いてみる
参考にした書籍 【SPI】これが本当のSPIだ
【判断推理】上・中級公務員 標準判断推理―確かな解答力が身につく“基本書”
【GMAT】新テスト対応版 MBA留学 GMAT完全攻略
【その他】外資系企業がほしがる脳ミソ―採用試験の定番! 問題解決力を試す60問

ケース面接

対策時期 6月から
対策した期間 1ヶ月程
練習回数 方法を記入
対策方法 知り合いの内定者に見てもらう
面接のFBから吸収する

グループディスカッション

対策開始時期 5月ごろから
対策した期間 2カ月ほど
対策方法 GD対策講座に出る
参考にした書籍 特になし

Sさんのプロフィール

ーーでは、まず、Sさんのプロフィールからお伺いできますでしょうか。

S: はい。東京大学法学部4年のSです。大学では、アウトドア系のサークルと、法律系の学生団体に属していました。

ーー長期インターンなどはされていましたか?

S: 少しだけやっていました。あとは、Webメディアの立ち上げをしていた時期もありますね。

ーー海外経験はございますか?

S: 中学時代に、親の仕事の都合でアメリカに数年間暮らしていました。また、大学時代には中国の大学に何回か短期留学をしていました。

ーーなるほど。ありがとうございます。

【ポイント】
・東大法学部生
・親御さんの仕事の都合で海外経験は豊富。大学時代には短期留学も複数回経験。
・長期インターン経験有り

Sさんの就活

ーー就活を最初に意識したのはいつ頃だったのでしょうか?

S: 大学2年の1月末ごろですね。先輩から、
「外資を考えているなら早めにいろいろ見てみたほうが良いよ」
というお話を伺って、とりあえず見てみるか、という軽い気持ちで始めました。

ーーどんなことから始められましたか?

S: 最初はどんな業界があってどんな企業があるのかについてネットで調べる程度しかしていませんでした。

ーーその段階からもうすでにコンサルを志望されていたのですか?

S: いや、そうではありません。はじめは「何となく人気の業界だから選択肢として見てみよう」程度にしか思っていませんでしたね。

ーーその気持ちはだんだんと変化していったのですか?

S: そうですね、調べていくうちにだんだんと志望理由が固まってきました。

ーーお伺いしてもよろしいでしょうか。

S: はい。企業に言う志望理由と、本音の部分とがあるのですが...(笑)
1番大きいのは、日本の経済に広い範囲で貢献したいという思いです。
その思いを実現できる職業として、公務員、金融、そしてコンサルを考えたのですが、政府に関しては「事業のタイムスパンが長すぎて自分のやっていることが進んでいる実感が得られなさそう」、金融に関しては「専門的な金融知識を身に着けられる反面、キャリアの選択肢が狭まってしまいそう」と考えたため、残ったコンサルを選びました。
一方で、本音の志望理由としては、自分の性格的に目の前にいろいろな選択肢が残されている状態の方が好きなことや、収入面や働き方の違いについての懸念がありました。

ーー「収入面や働き方」についての考えをもう少し具体的にお伺いしてもよろしいでしょうか。

S: はい。政府、金融、コンサルの3業界を比較すると、政府は収入面で少し見劣りするのかなと思います。また、金融に関しては忙しい状態がエンドレスに続く一方、コンサルはプロジェクトベースなので働き方にメリハリをつけることができそうだなと感じました。

ーーなるほど。確かにそういう話題については企業に聞きづらいですよね…...

【ポイント】
・コンサルを見始めたきっかけは、人気業界だからなんとなく
・日本の経済に広い範囲で貢献出来る業界、収入・働き方が合う業界、この2つの理由から、志望業界をコンサルに絞っていった

Sさんの選考対策について

ーー選抜コミュニティには参加されていましたか?

S: 受けたんですけど、参加することはできませんでした。あまり対策できていなかったのでしょうがないな、といった感じです。

ーー選抜コミュニティに入れなかった理由は、ご自身ではなぜだと思いますか?

S: そうですね...…練習不足に尽きると思います。
毎回GDまでは突破していたのですが、そのあとのケース面接を通過することが出来ませんでした。そのため、企業の本選考までにはケース面接の対策に重点を置きました。

ーーなるほど。選抜コミュニティに落ちてしまったとき、どのように感じられましたか?

S: もちろん残念ではあったのですが、準備も練習も不足していたので仕方がないかなと。
就活においては、選考までの間に企業の求めるレベルに達していればいいので、この時点で足りていない能力を夏までに取り返せばいいと思っていました。

ーーでは本格的な就活対策を始められたのは、選抜コミュニティの選考が終わってからということですね。

S: はい。そうなります。

ーーまずはどんなことから始められましたか?

S: グループディスカッション(以下GD)対策講座に出るところから始めました。選抜コミュニティ選考ではGDで落ちることはあまりなかったのですが、まだGDの経験が足りないと感じていたので、場数を踏む意味でもう少し対策しておくようにしました。あとは、5月、6月あたりから、ベンチャーのインターンに応募していました。

ーーベンチャーのインターンにはなぜ応募されていたのでしょうか?

S: 選考の練習という意味合いが強かったですね。面接の練習だけでなく、運良く選考を通過できればジョブの練習にもなったりします。
実際、面接では、「学生時代頑張ったこと」など似た質問をされることが多かったので、この時期に場慣れできていたのは非常に良かったと思います。選考自体はあまり通過できませんでしたが、それでもベンチャーの選考をたくさん受けたのは非常によかったと思います。

ーーなるほど。ではケース面接対策はどのようにされましたか?

S: はじめは先輩に模擬面接をやってもらっていました。ただ、それだけだとまだ力がついていないことを7月のインターンで実感しました。

ーーそのインターンについて詳しくお伺いしてもよろしいでしょうか?

S: はい。ベンチャーコンサルの3daysインターンでした。
インターンのお題は、簡単に言ってしまえばケース面接の拡張版みたいなものです。ただケース面接よりも長い時間をかけてお題に取り組んでいるうちに、自分にはすぐに答えに飛びついてしまう癖があることがわかりました。
このインターン以降、答えに飛びつかずにお題を深く掘り下げて考えることができるようになりました。

ーーそれで、MBBの選考を通過されたわけですね。

S: いや、それだけではなく、コンサルの選考が始まってからは面接の最後に面接官からのフィードバックをもらうようにしていました。お願いするとけっこうフィードバックをもらえるんですよ。
例えば「自分はボトムアップ的な考え方しかできていなかった」ことがわかった時は、次の選考までにトップダウンで論理を組んでいく考え方を身に付けて備える、というようなことができたと思います。
あとは、面接の内容を面接直後に全て記録しておき、後から徹底的に復習しました。ここはかなりこだわっていた部分です。

ーーなるほど。そこでも徹底してフィードバックを吸収されていたのですね。

S: そうですね。面接で出されたお題と、面接官とのやりとり、フィードバックまでまとめて復習していました。
それから、ケース問題以外の面接対策としては、あらかじめ質問を予想し、答えを考えておくなどしていましたね。

ーーMBBのジョブについてお伺いしてもよろしいでしょうか?何か特に対策はされていましたか?

S: はい、まず私は事前に、ジョブのスケジュールは凄くタイトだという情報を入手していました。
特に私が参加したファームの場合、3日間のうちワークを出来る時間は実質1日半しかなく、色々なことがスピーディに進むと聞いていました。
そのため事前に、同じようなスケジュール感で動く省庁のインターンに参加して、そのスピード感に慣れることを意識していました。

【ポイント】
・選抜コミュニティ落ちで練習不足を実感
・ベンチャーのインターンに応募して面接慣れをしていった
・選考の内容を全て記録し、毎回徹底して復習をした
・MBBのジョブの前に、似たようなスケジュール感で動くインターンを経験し、スピード感に慣れておいた

ご自身の就活を振り返って

ーーご自身の就活が成功された要因は何だとお考えですか?

S: そうですね。やはり、選考を受けるたびに毎回フィードバックを求めて、それを吸収することに努めたことだと思います。
就活最初の時点でどんなに優秀でも、吸収する力がないとその後の成長が見込めません。
自分のように、選考一つ一つを丁寧に振り返れば、着実に成長することが出来ると思います。

ーー内定先で入社先を決断された理由をお聞かせ願えますか?

S: はい。自分が受けていた企業の中で、最も将来の選択肢が狭まらない会社だったからです。社会でのプレゼンスの大きさや、企業同士のネットワーキングの面でも他企業より優れていると感じました。自分は、目の前に多くの選択肢が残されている状況が好きなので、それが最も確保されるフィールドだとも感じましたね。

ーーなるほど、ありがとうございます。それでは最後に、就活生にひとことお願いします。

S: 就活は年々早期化しており、選抜コミュニティの選考でさえ過熱してきています。しかし選抜コミュニティに落ちても、就活がすべて失敗というわけではありません。選考本番までに自分の能力が企業の求めるレベルにまで達していればいいだけです。落ちたということは、その時点で自分の力が足りないということがはっきりしたと、むしろポジティブに捉えて、色々なことを吸収しながら準備をしていってください!

年間スケジュール

時期 項目 対策
3年の4月以前 ・業界研究
・選抜コミュニティ受験
・ネットでどんな業界、企業があるか研究
・本を少し読んだ
5月 ・GD対策 ・GD対策講座に出る
6月 ・ケース面接対策 ・先輩に見てもらう
7月 ・面接
・インターン参加
・面接やインターンの内容とFBをまとめる
8月 ・インターン参加 ・インターンの内容とFBをまとめる

いかがだったでしょうか。27卒の皆さんにとっても、GDやケース面接の練習法など参考になる部分は多かったのではないでしょうか。本記事を読まれた方は、27卒向けの記事を読んで最新の対策方法についても学ぶことを推奨します。

27卒向けの対策記事はこちら

トップ企業を目指す就活生のためのサイト「外資就活ドットコム」

「外資就活ドットコム」は現役の就活生ならどなたでも無料で会員登録できる就活プラットフォームです。
外資・日系トップ企業の募集情報や選考対策コラムのほか、

・人気の企業のエントリーシート・選考体験記
・外資/日系トップ企業が揃う「所属大学限定」の特別な募集情報やスカウトのご案内
・オフライン選考対策イベント(少人数座談会、面接対策講座)

など、みなさまにご活用いただける会員限定コンテンツが多数ございます。ぜひご活用ください!

新規会員登録はこちら

会員登録すると
このコラムを保存して
いつでも見返せます

トップ企業内定者が利用する外資就活ドットコム

会員限定コンテンツ多数!