目次
選抜コミュニティに入るための選考対策を知ろう
こんにちは。外資就活コラムチームです。
就活に向けて早期に動き出している26卒の皆さん向けに、前編と後編の2回に分け「選抜コミュニティ」の概要および選考対策方法をご紹介しています。前編は主要な選抜コミュニティの特徴や実態についてご紹介しました。
後編となる本コラムでは、選抜コミュニティの元メンバーの方に選考の対策方法についてインタビューしました。
実際に選考を通過した優秀な学生へのインタビューですので、 ぜひ参考にしてください。
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各選抜コミュニティの選考フロー
具体的な選考対策方法のご紹介に入る前に、まずは選抜コミュニティの選考フローを確認してみましょう。
選抜コミュニティに参加するためは、企業のインターンシップ選考や本選考と同様、グループディスカッション(GD)や個人面接といった選考フローを経る必要があります。そのため、選抜コミュニティの選考対策は、本選考の早期対策にもなり得るでしょう。
以下に、例年の各選抜コミュニティの選考フローをまとめました。
選考時期:3~5月頃に複数回(YC塾とは別でYC salon という講座が10月〜2月頃に開催)
フロー:筆記試験→GD→個人面接
FactLogic Executive
選考時期:2月
フロー:ES→GD→個人面接(1,2回)
Alternative Internships
選考時期:適時実施(2月~)
フロー:筆記試験→GD複数回
外資就活アカデミア
選考時期:2~3月
フロー:ES→GD→個人ケース面接→最終面接
※選考時期、選考フローは毎年変わりますので、詳細は各選抜コミュニティのサイトからご確認ください。
上記の通り、一部のコミュニティではESが課される場合もあるそうです。実際にESの中身がどの程度見られているかは定かではありませんが、念のためにしっかりと自分の就活の軸や志望業界への志望動機を練っておきましょう。
選考回数や時期は開催年度やコミュニティによって異なりますが、主に春(2~4月)と秋(9~10月)に選考が行われている場合が多いです。
また両者の違いとして、春選考では上記の選考プロセスの全てが実施されるのに対し、秋選考ではGDなど一部の選考プロセスが省略される場合があるようです。
「とすると、秋選考の方が楽なのでは?」と思われる学生の方もいらっしゃるかもしれません。しかし、秋選考から選考に参加する場合のデメリットもありますので、受けるのであれば秋選考よりも春選考を受けることをおすすめします。元メンバーの方へのヒアリング情報によると、秋選考からコミュニティに参加する場合の欠点としては以下の3点があるそうです。
・どこの選抜コミュニティでも、戦コンのサマージョブに合わせ夏までには選考対策が終わるよう講座が設計されているため、秋から参加では全ての講座を受けることができない
・秋選考は選抜コミュニティ側の内定実績向上を主目的として実施されることも多く、既に多数の戦コン・IBDのサマージョブに参加経験のある学生が中心として選抜される傾向が強い
・枠数が限られる一方で応募学生の能力は高く、倍率も高い
こうしたデメリットに加え、仮に春選考で落選してしまっても秋選考で再挑戦することは可能であることから、春選考に参加することを強くおすすめします。
選抜コミュニティの評価基準
では、実際に選抜コミュニティではどのような点が評価されているのでしょうか。
選抜コミュニティの元メンバーによると、各コミュニティの選考では大まかに以下の二つの点を見られる傾向があるそうです。
・論理的思考力
・コミュニケーション能力
上記二つの能力の中でも、特に論理的思考力が重視されています。日系大手の選考だと逆にコミュニケーション能力の比重が高めになるのですが、コンサル・外銀では論理的思考力の高さが評価されます。そのため、それらの業界の内定をターゲットにしている選抜コミュニティでも、必然的に論理的思考力が重視されているのです。
しかしながら、コミュニケーション能力も選考要素に入っているので、GDメンバーを強引に論破してしまうと減点対象になってしまいます。
コミュニケーション能力が重要視される背景として、コンサル・IBD業務がクライアントワークであることや、チームワークが求められる職務であることが挙げられます。特に「相手に分かりやすく説明ができるか」といった点や「面接官のアドバイスを素直に反映しようとしているか」といったように、いわゆる「傾聴力」があるかどうかは重点的に評価されています。
各選考フローの対策方法
ここからは、各選考フローの対策方法について、選抜コミュニティの元メンバーの方にインタビューした内容をご紹介します。今回は、見事IBDと戦コンの内定を勝ち取られた2人の方にご登場いただき、具体的な対策方法について語っていただきました。
Aさん:私立理系の院生。二つの選抜コミュニティに所属し、春から外資系投資銀行に勤務予定
Bさん:国立文系の学部生。一つの選抜コミュニティに所属し、某戦略コンサルティングファームから内定獲得
ーーはじめに、簡単に自己紹介をお願いします。
Aさん:はじめまして。Aです。私立理系の院生です。選抜コミュニティには二つ所属していました。来年の春から外資系のIBDに勤務する予定です。よろしくお願いします。
Bさん:Bです。私は国立文系の学部生です。一つの選抜コミュニティに入っていて、某戦略ファームから内定をいただきました。
ES:簡潔に志望理由を記載する
ーーでは早速、選抜コミュニティの各選考フローの対策方法についてお聞きしたいと思います。ESを書く際に何か意識されていたことはありますか?
Aさん:正直な話、ESに関してはあまり気を使いませんでしたね。そもそも選抜コミュニティではあまりESの内容を重視していない気がします。簡潔に論点がわかるようなものを提出すれば大丈夫だと思います。私の場合は志望企業群を書いていました。
Bさん:AさんのようなESでも受かるのであれば、ESはあまり見られていないのかもしれませんが、私の場合は結構しっかり練りましたね…。なぜそのコミュニティがいいのか、コミュニティに所属したらどんな能力を伸ばしたいのかなど、実際の企業の選考でも聞かれそうなことを書いていました。
筆記試験:判断推理やGMATの参考書で対策する
ーー筆記試験はどう対策したらよいでしょうか?
Aさん:筆記試験に関しては多少は対策しました。具体的には判断推理の参考書「上・中級公務員 標準判断推理―確かな解答力が身につく“基本書”」や、GMATの参考書「新テスト対応版 MBA留学 GMAT完全攻略」を解いていました。
SPIの参考書「史上最強SPI&テストセンター超実戦問題集」も解いていましたが、選抜コミュニティではSPIレベルの優しい問題は出題されませんでした。
Bさん:私はSPIの対策を行いました。参考書はAさんと同じ本を使っていました。また、判断推理とGMATもやりました。こちらについてもやっぱりAさんと一緒の参考書を使っていましたね(笑)。
GD:やるべき手順を押さえ、積極的に発言する
ーーGDはどう対策したらよいでしょうか?
Aさん:私の場合は先輩から話を聞いて対策をしていました。GDはある程度はやるべきことや進め方が決まっているので、そこだけ押さえておけば落ちることはまずないと思います。
具体的にはホワイトボードがあれば図を描くことで参加している学生全員が見やすいようにするとか、そういう細かいところですね。あと、議論の流れを考えておいて、少し逸れそうになったら修正することで自分の冷静な分析力をアピールしていました。
Bさん:正直対策できないですね。私はとりあえず思ったことを言うようにしていました。
議論を止めてでも思ったことをはっきり言うことが大切です。時々議論の流れを遮ってしまうのではないかと心配して自分の意見を言えない人もいますが、GDは減点方式ではなく、加点方式なので、とにかく発言しないと話になりません。
臆さないことが選考突破の秘訣だと思います。
個人面接:知的好奇心や論理的思考力を示す
ーー個人面接はどう対策したらよいでしょうか?
Aさん:IBD志望として選考を受けていたので、個人面接ではガクチカや志望動機を深掘りされました。私は「話の内容」と「話の伝え方」の両軸で対策していました。「刺さるエピソード」を「端的」に述べるということです。
どんなエピソードが面接官に刺さるのかは正直面接官次第なのですが、多くの人が良いなと感じるようなエピソードが含まれていれば間違いありません。まずはガクチカや志望動機を400字程度で一度ワードに落としてみるとよいと思います。
初めは字数を稼ぐという意識が働きどうしても内容が冗長になってしまうので、私は一度書き終えたらより短くできる表現はないか、同じことを繰り返し述べてないかなどの観点から文章を繰り返し推敲しました。内定者・社会人・友達・両親など多くの人に内容を添削してもらい、アドバイスを受けるのもよいと思います。自分が想像もしなかった観点からのコメントやアドバイスを多く得ることができれば収穫です。
話の伝え方においては、焦らず落ち着くこと、堂々とすること、意識してゆっくり話すことを人一倍意識していました。どんなに良い内容のエピソードでも、何が言いたいのかが伝わらなくては台無しです。
ーーBさんはどうですか?
Bさん:私は戦コン志望だったので、ケース対策をメインに行っていました。初めに取り掛かったのは「東大生が書いた 問題を解く力を鍛えるケース問題ノート 50の厳選フレームワークで、どんな難問もスッキリ『地図化』」という本です。
他には新聞を読んで最新のニュースを確認していました。私は経済学部でリアルな世界のことに対しては無知だったので、新聞を読んで実際のビジネスケースを確認していたことが意外と役立ったと思います。
ーー個人面接ではどのようなところが見られていたと思いますか?
Aさん:とにかく知的好奇心だと思います。これはあくまで私の面接の場合ですが、とにかく何を言っても面接官の方に否定されました。しかし、否定されて不貞腐れてしまうのではなく、とにかく面接官に言われたことを考え直すことで時間の許す限り深く思考するようにしていました。
ケース面接やフェルミ推定で、いわゆる「方程式」のようなものに情報を当てはめて深掘りをしない人がいますが、そういう人はコミュニティの高倍率の選考は突破できないと思います。
Bさん:何せ戦コン志望だったので、論理的思考能力が一番見られていたと思います。たとえ言っていることが間違っていても、それが何らかのデータなどの根拠に基づいているのか、それともただ憶測で言っているだけなのかなど、その人の考え方のスタイルが評価されていたと思います。
ーー論理的思考能力というのは鍛えることができるものでしょうか? また、できる場合どのように鍛えればよいのでしょうか?
Bさん:論理的思考能力は一朝一夕に鍛えられるものではないと思いますが、時間をかければ一定レベルまで身につけることは可能でしょう。ここで私が「一定レベルまで」と言ったのは、先天的な才能として圧倒的な論理的思考能力を持つ最強就活生達を数多く見てきたからです。
私は凡人だったので、ひたすら論理的思考能力にまつわる本を読んでインプットし、模擬ケースなどでアウトプットすることを繰り返していました。実際に私が熟読した、おすすめの書籍をご紹介します。
おわりに:選抜コミュニティの選考に挑戦してみよう
今回のコラムでは選抜コミュニティの選考フローの注意点や、どのような点が評価されているかについて元メンバーの方の生の声をご紹介しました。
選抜コミュニティの通過を目指す26卒の皆さんはぜひ参考にしてください。
【26卒保存版】主要選抜コミュニティの特徴・活動実態を解説~選抜コミュニティの実態・選考対策まとめ (前編)~
【26卒保存版】トップ業界志望者の就活スケジュール・対策内容まとめ ~コンサル・投資銀行・マーケ編~
【26卒向け】就活、いつから始める?外コン・外銀内定者に聞く就活の始め方
【外銀志望者向けコラム】
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