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こんにちは。総合商社を中心に就活し、複数社から内定をいただいたものです。今回は、伊藤忠商事の面接について取り上げます。
以下は伊藤忠商事の面接で過去に聞かれたことのある質問集です。伊藤忠商事らしい、無茶振りな質問も多く散見されます。私自身も、突拍子のない質問が多いと想像して、一番真面目に想定回答を入念に準備していました。
伊藤忠は消費者に近い商社に対する志望動機はかなり粒度感の高い物になりがちなので、質問もそれに応じてかなり粒度感が高くなっているのだろうと想像します。これらの質問に備える過程で、あなたの企業理解をより深めていってください。
Q1. なぜ総合商社を志望しているのですか?
この質問で面接官が確認したいのは、商社ビジネスモデルへの正確な理解があるか、「なぜメーカーや金融ではないのか」という差別化軸を持っているか、そして就活の軸とキャリアビジョンが一致しているかという点です。業界選択の論理性と志望度の高さを同時に測る重要な質問です。
効果的な答え方のフレームは、「目指す社会貢献や挑戦したい課題」という大きな目標から始まり、「そのために必要なビジネス構造・機能」を分析し、「総合商社という選択肢の妥当性」を説明し、最後に「中でも伊藤忠である理由」で志望の特異性を示すという流れが効果的です。トレーディングと事業投資の両輪、川上から川下まで一気通貫で価値を創造する構造について触れると説得力が増すでしょう。
想定の落とし穴としては、「グローバルに働きたい」「スケールが大きい」だけでは薄い印象になること、他業界との比較が曖昧だと説得力が落ちること、そして伊藤忠でなくても通じる志望理由に聞こえてしまうことです。商社特有の機能と魅力を具体的に語ることが求められます。
Q2. 総合商社の中で、なぜ伊藤忠なのですか?
面接官がこの質問で見極めたいのは、"総合商社共通の魅力"と"伊藤忠固有の価値"を切り分けて語れるか、思考の深さ・志望度の高さはどの程度か、そして企業研究の精度という点です。他商社との差別化を明確に語れるかが評価の分かれ目となります。
回答のフレームとしては、「総合商社に共通する魅力」で業界理解を示し、「伊藤忠ならではの特徴(生活消費領域への強み、現場主義、朝型勤務等)」で企業研究の深さを表現し、「それが自分の志向と合致している理由」で適合性を語り、「具体的に携わりたい事業」で将来像を示すという構成が推奨されます。
想定の落とし穴としては、どの商社でも通じそうな理由を語ってしまうこと、表面的な企業イメージ(「人柄が良い」等)だけに頼ること、そして伊藤忠の事業特性や文化への理解が浅いことです。伊藤忠独自の価値と自分の経験・価値観との接点を具体的に語ることが重要です。
Q3. 伊藤忠でやりたいビジネスは何ですか?
この質問を通じて面接官が確認したいのは、関心のある事業が"自分の軸"と接続されているか、カンパニー理解の深さ・事業構想力の有無、そして「なぜその事業なのか」の論理性という点です。単なる憧れではなく、論理的な志望理由が求められます。
効果的な答え方のフレームは、「関心のある事業領域」を具体的に挙げ、「なぜその領域に興味を持ったか」で動機を説明し、「自分の経験・志向との接続」で適合性を示し、「伊藤忠のその事業での強みや可能性」で企業理解を表現し、「将来どう貢献したいか」で展望を語るという構成が効果的です。
想定の落とし穴としては、事業内容の理解が表面的すぎること、「成長していそうだから」など根拠の薄い志望理由になること、そして自分の経験や価値観との接点が語れないことです。事業の本質的な魅力と自分なりの貢献方法を具体的に示すことが求められます。
Q4. 伊藤忠と他商社の違いは何だと思いますか?
面接官がこの質問で見極めたいのは、"表層比較"ではなく組織文化・戦略・価値観レベルの違いを言語化できるか、差別化軸の理解度、そして商社業界全体への理解の深さという点です。単なる事業規模の比較では評価されません。
回答のフレームとしては、「商社業界全体の共通点」を整理し、「伊藤忠の独自性(生活消費重視、現場主義、川上川下一貫等)」を明確にし、「他商社との戦略的な違い」で差別化を示し、「それが自分の価値観とどう合致するか」で適合性を表現するという構成が推奨されます。
想定の落とし穴としては、売上高や従業員数などの数字だけの比較になること、ステレオタイプな企業イメージに頼ること、そして違いを語っても自分との接点が見えないことです。本質的な差別化要因と自分の志向との合致を具体的に語ることが重要です。
Q5. 志望度はどれくらいですか?正直に教えてください。
この質問で面接官が確認したいのは、"腹を割って話せるか"という人間性、熱意・素直さ・言葉の熱量、そして他社選考との比較における本音という点です。準備した答えでは見抜かれる可能性が高い質問です。
答える際のフレームは、「率直な志望度」を明確にし、「その理由(具体的な体験や確信)」で根拠を示し、「他社と比較してどうか」で相対的な位置づけを語り、「入社への覚悟や意欲」で本気度を表現するという構成が効果的です。
想定の落とし穴としては、建前だけの回答では熱意が伝わらないこと、「第一志望です」と言いつつ根拠が薄いこと、そして他社への配慮を気にしすぎて本音が見えないことです。誠実かつ熱意のある本音を語ることが求められます。
Q6. 伊藤忠のどんな社員に魅力を感じましたか?
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