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商社の就活で避けては通れないOBOG訪問
こんにちは。外資就活 商社チームです。
商社といえば、世界を股に掛けて仕事ができる、高収入、華やかなライフスタイルなど、就活生にとっては魅力的な職業です。一方で魅力的であるがゆえに人気があり、倍率も高く、なかなか内定を獲得できないのも事実。
そこで今回は総合商社の内定を見事獲得し、4月から商社マンとして働く18卒の学生に、総合商社に内定するためには避けて通れないOBOG訪問の活用術について聞いてきました。
実際に最近まで就活を行っていた18卒五大商社内定者の、OB訪問を用いた就職活動のリアルな体験記です。是非ご自身の就職活動に役立ててください。
五大商社内定者ご紹介
今回インタビューにご協力してくださったのは、某私立大文系のAさんです。
Aさんは 総合商社、外資コンサル、日系コンサル、日系メーカーから内定 をもらい、総合商社への入社が決まっています。
本格的に就活を始めたのは12月あたり
――就活を始めた時期について教えてください。
Aさん:8月中旬まで留学に行っていたので、夏インターンには応募していません。11月のボストンキャリアフォーラムから就活を本格的に始めました。
11月のボストンキャリアフォーラムも、内定が取れたらいいなくらいの気持ちで望んでいたため、本格的に就活を始めたのは、日系のインターンの募集が始まった12月あたりから。運よくボスキャリで数社から内定をいただけたので、冬は日系のインターンに集中することができました。
――日系企業の就活自体は夏インターンに応募できなかったため、やや遅れ気味だったということですね。OB訪問はいつ頃から始めたのですか?
Aさん:一般的な就活生と同じように3月からはじめました。商社を目指す周りの友達で早い人は1月からやっていましたが、私はまだ早いかなって思っていたので。
――まだ早いとは、具体的にどのようなお考えが?
Aさん:1月の段階ではOB訪問をできる程、私の中で総合商社の知識がまだ深くなく、浅すぎるなと思っていたのです。OB訪問は社員さんと1対1で話す貴重な機会ですので、しっかりと準備してから行くべきだなと思っていました。実際OB訪問って評価の対象になっていると聞きますし。
幸いなことに、2月に総合商社の5daysインターンシップに2社参加することが決まっていたので、インターンで商社のビジネスや実際に働く社員の方とお話ししてからOB訪問に臨んだ方が有意義なものになる、と自分の中で判断しました。
「やれ」と言われて始めたOB訪問。しかし気づけば発見の連続に
――実際に何人くらいの人にOB訪問をしましたか?
Aさん:OB訪問は総合商社の人にしかしませんでした。一番行きたかった商社(内定先)に23人、その他、総合商社を6社見ていたので6社×3名ずつなので、合わせてザッと40名程度です。
OBの見つけ方として、私はあらゆるコネを利用しました。インターンに参加した商社はそこで知り合った社員さんから、色々な年次の方に繋いでもらいました。友達のお父さんが商社マンという情報を得たら、友達からお父さんに繋いでもらったこともありました。
――ものすごい行動力ですね。Aさん自身、OB訪問は苦ではなかったのですか?
Aさん:OB訪問を始めた3月は、ただ漠然と周りの友人とかネットの情報に「やれ」と言われている気がしたので始めただけでした。総合商社に内定するためにOB訪問は必須と聞いていたので。
しかし、OB訪問を続けていく中で色々な発見がありました。1つ目は志望動機がブラッシュアップされていくのを実感したことです。志望動機は、面接でよく聞かれるガクチカ(学生時代に力を入れたこと)と違って、ある程度作りこんでいくことが多いと思います。私も実際にそうでした。でもOB訪問で実際に社員の方を前にして言葉にして発することで、喋り慣れることができました。また、必然的に社員の方に添削してもらえるので、面接までに完成された志望動機を用意することができました。
――他に何か新しい発見はありましたか。
Aさん:総合商社は大企業であるのは間違いないですが、「危機感」を持って仕事をしているなと感じることができました。この「危機感」は、私の中での“キラーワード”になりました。
昔ながらの日本の大企業であるため、今ある仕事を淡々とこなしているというイメージがOB訪問をする前にはあったのですが、180度考え方が変わりました。実際は商社不要論が叫ばれたり、商社は「冬の時代」だと言われたり、変化の激しい時代の中で、常に新しいビジネス、新しいシステムを構築するために危機感を持って日々業務に励んでいる社員の方が多数見受けられました。私は現状に甘んじることなく常に上を目指す商社マンの仕事ぶりを目の当たりにして、商社への志望度がグッと上がりましたし、面接でもこれらのことを話していました。
OB訪問は目的意識が大事
――次にOB訪問を迎えるにあたっての準備についてお伺いしたいと思います。具体的にOB訪問ではどのようなことを聞いていましたか?
Aさん:私はまずプレスリリースを熟読した上でOB訪問に臨んでいました。その上で訪問する社員の方の部署について会社のHPを読み、「私は▲▲という部署について~~という認識を持っているのですが間違いはないですか?」という聞き方をするようにしていました。
そこで間違っていれば訂正していただけますし、何よりOB訪問を迎えるにあたって「あ、この子はしっかりと事前準備をしてきたんだな」という好印象を社員さんに与えることができます。私の場合、OB訪問の目的は「OB訪問自体で高評価を得る<面接での不安を解消する」でしたが、結果的にこの下準備が高評価に繋がったのではないかと思います。
私はOB訪問は特に目的意識が大事だと思います。何を明確にしたいのか、何か疑問をもったり言質をとりたいものを確定させてから行かないと、沈黙が生まれ、「何しに来たのこの人?」となってしまいます。
――商社はOB訪問で高評価を得ると選考フローが有利に進むという話をよく聞きますが、実際に有利に進むことはありましたか?
Aさん:実際に選考フローが短縮されるという経験はありませんが、好感触だったOB訪問の数日後に、人事の方から「会って欲しい社員がいる」とご連絡をいただいたことはあります。
周りの友人に聞いてみても、全員が全員連絡を受けているわけではなかったので少なからず選考に影響していたのかもしれません。
総合商社内定にOBOG訪問は有効
――これから商社を目指す就活生に向けて、何かアドバイスをお願いします。
Aさん:商社は漠然とカッコイイというイメージがありますが、実際何をやっているか分かりにくい会社だからこそOB訪問が大切です。事前にキッチリと準備をして分からないところを社員の方に素直にぶつけていけば、商社に対する理解も深まり、いい結果に結びつくと思います。頑張ってください!
OBOG訪問は準備次第で効果が変わってくる
いかがだったでしょうか。つい最近まで就活を行っていたからこそのリアルな体験談だったと思います。
OB訪問は説明会とは違い、貴重な社員さんのお時間を頂いているからこそ、事前の準備を怠ってはいけないということが分かりましたね。またモノを持たずに人と人との繋がりでビジネスを行う商社だからこそ、OB訪問のようにコミュニケーション能力が試される場での評価が、その後の選考を左右することが分かりました。
Aさんも事前にしっかりと準備をすることで商社に対する疑問点が明確になり、疑問点をOB訪問で一つ一つ潰していったことが内定に繋がったと語っていました。OB訪問で高評価を得るための質問を考えることも大切ですが、無駄のない準備から得た疑問点を素直にぶつけることが結果的に高評価を掴み、内定に繋がるのかもしれませんね。
是非、本記事を今後の就職活動の役に立ててください。
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