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OB訪問を200回受けた現役商社マンが語る「一緒に働きたいと思う学生」~商社に向いている人の特徴とは~

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総合商社に向いている人の特徴とは?

こんにちは、外資就活 商社チームです。

今回は総合商社で実際に働いていらっしゃるYさんにお話を伺ってきました。Yさんは人事担当でないにもかかわらず、今までに200人もの就活生のOB訪問を受けてこられたようです。

商社に求められる学生の人物像を中心にお話をお聞きしましたので、このコラムで商社に向いている人の特徴や価値観の理解にお役立てください。

最近の就活生に足りないのは「相手の立場で物事を考えること」

――大学時代まではどんなことをされていたのでしょうか?

中学まではずっと文化部でした。高校になるとテニスをやり始め、大学になると日本と海外を繋ぐプラットフォームのような所で局長を務め、学生の留学支援プログラム作成などに関与していました。

今までやったことのないようなことにゼロから挑戦することが昔から好きだったんでしょうね。大学の長期休みではヒッチハイクもしていました。

中でも印象的だったのは鳶職の方の車に4時間乗せて頂いたことです。乗った当初、その方は本当に一言も発さないような無口な方だったのですが、私が徐々に質問していく内にその方と打ち解けることができて本当に楽しかったです。

――社会人になられてからこれまで、200人もの就活生のOB訪問を受けてきたと伺いました。なぜそれほど多くの就活生を見る機会があったのでしょうか。

OB訪問アプリに登録したことがきっかけです。その中でさまざまな学生と会い、最近の学生の就活の軸・価値観などを聴くことができる点が非常に面白く、はまってしまいました。

――ご自身が数多くの学生を見て、最近の就活生に不足していると感じることがあればお聞きしたいです。

社会人になる準備ができていない学生が多すぎる気はします。例えば、就活生の皆さんはOB訪問をしますよね。社会人から見ると、OB訪問の際の学生の些細なマナーなどがとても目に付きます。例えば携帯を使ったやり取り一つを取ってもそうです。

メールやLINEの文面の最初に相手の名前を書き、最後に自分の名前・所属を書く。待ち合わせの時間になったら自分の服装などを相手に伝える。こういった当たり前のことが普通にできない学生があまりに多い。

お店に着くまでに一緒に歩く時間があったとすれば、時間の無い社会人に対してその時間で簡単な自己紹介のようなことをするべきだと思いますが、なぜだか黙ってしまう。些細な事ではありますが、そういった基本的なマナーができてない子とできている子の差は大きいのではないでしょうか。

――そういった就活生に共通する要素はあるでしょうか。

ずばり、相手の立場に立って物事を考える能力が不足している。僕はコミュニケーションってこれが基本だと思ってます。よくしゃべる上司にはごまをすって持ち上げることができ、寡黙な人に対しては適度な距離感を保ちながらゆっくりと自己開示ができる。

このように相手に合わせることができる人が商社には多いと思いますし、僕もそういう人と一緒に働きたいと強く思います。

「自己肯定感の強い学生」と一緒に働きたい

――Yさんが一緒に働きたいと思われる学生の特徴がありましたら教えてください。

自己肯定感の強さですね。

というのも、商社では入社2年目で「君、この夏からサウジアラビアに駐在してきてくれない?」と突然上司から言われることは日常茶飯事です。私の周りの商社マンはそこで絶対に「YES!」と言います。

「商社マンってみんなアラビア語しゃべれるの・・・?」と疑問に思われるかもしれません。もちろんしゃべれる人はごくわずかですし、上司に中東駐在を打診された僕の友達はしゃべれませんでした。

でも彼は「何とかなると思ってこのアサインを快諾した」と言っていました。何故でしょうか?

それは自己肯定感が高いからです。こういう人って学生時代に何か頑張ったことがあって、自分に漠然とした自信があるんだと思います。

そこでの苦労や挫折経験があるからこそ、どんな環境に置かれても成果を出すことができる。就活生の皆さんも今まで自分がやったことに納得感を持った上で、商社を受けてみてください。

――他に何か共通する点はありますか?

2点あります。

一つ目は素直さがある人。稀に自己肯定感が高すぎて、変なプライドがついてきてしまう人がいますが、もったいないなぁと思います。

なんかよく分からないけど、ちょっと面白そうだからやってみようみたいな素直さ、人間味のある「愛すべきバカ」が私は好きです。そういう人って他人を見下すことなんてしないと思います。大学でも今の職場も、そういう魅力的な人が多いと強く感じます。

二つ目は人たらしな人です。僕はこのタイプの学生がたまらなく好きです(笑)。僕は人たらしって、女たらし・年下たらし・年上たらしなどいろいろなタイプがあると思っています。

逆に質問だけど、人たらしってどういう人を指すと思う?

――他人のパーソナルゾーンを理解していて、そこにズカズカ入っていかないような配慮ができる人、ですかね・・・。

なるほど。つまり距離感を見極めることに長けている人ってことかな。

僕は人たらしを「会ってすぐに腹を割って話せる人」って勝手に定義づけています(笑)。そういう人っているじゃないですか。いつの間にか将来のことを話していたり、営業先ではすぐに可愛がられて社名じゃなくて自分の名前で仕事ができる人

そんな人と一緒に仕事ができたら素敵ですね。

――裏返すと、Yさんはなぜ自己肯定感の低い学生と一緒に働きたくないのでしょうか。

商社志望の皆さんに知っておいて欲しいことなのですが、商社において仕事で目標を達成したからといって褒められることはほぼ無いです。寧ろ、上司からボコボコにフィードバックを受けることが多いです。

商社ではいつも新しい環境に飛び込み、自分の専門外のことを頭に叩き込むことが求められるので、他人からの承認だけを欲しがるような人は必要ないのです。なので僕は「自己肯定感を高めることくらいは学生のうちにやっておいて」とよく就活生に言います。厳しい言葉かもしれませんが。

商社の現実:社会貢献への意識の低さ・年功序列

――商社入社前と入社後のギャップを感じられていましたら教えてください。

ギャップがあまり無かった点から話しましょう。私は入った時点では希望部署でないコーポレート部門に配属されました。来年にはおそらく南米か中国、もしくはロシアに駐在しているはずです。

このように、10年後の自分が何をやっているのか見当もつかないような職場だなと改めて思いました。私は中学・高校・大学で全く違うことをやってきたような人間だったので、そういった環境は寧ろウェルカムですが(笑)。

悪い意味でのギャップを強いて挙げるとするなら、2点あります。

一つ目は社会貢献をしている感覚が得にくい点です。いかに企業としてのバリューが出せるか、競合他社に追いつけるようにどうやって収益を確保するかを徹底的に求められます。

例えば、30億円分相当の大豆をアメリカから日本に僕が輸入してきたとします。それで「あぁ俺は日本に貢献しているんだ」とは、なかなかならないのが現実です。

確かにトレーディング自体のゲーム性に面白さを感じて続けられる人もいます。ですが、最近商社マンの転職数が問題となっていることからも見て取れるように、徐々に違和感を感じた結果、商社を辞めてしまう人は少なくありません。

二つ目は優秀層・下層の乖離が驚くほど進んでいる点です。商社に憧れを持つ就活生にこんなことを言うのは憚られますが、商社といえど所詮日系大手企業に過ぎません。年功序列が定着した結果、「なんであなたが僕の2倍の給料を貰っているの?」なんて思うことがよくあります。

――そういったご自身の商社での経験を踏まえて仮にもう一度就職する機会があったら、どんな就活をしたいですか?

そうですね・・・。私は自身の経歴を振り返って漠然と「商社が向いてるだろう」と思って就活をしていたので、それ以外の業界をあまり見ていませんでした。実際に商社以外で受けた企業はメーカー1社とデベロッパー数社しかありません。

なのでもっと広い視野を持って就活がしたかったです。ゼネラリストと称される商社マンと対極な、専門的スキルが身につけられるであろう外資コンサルを受けてみたいですね。

エゴを捨てろ、人と比べるな

――最後に「コミュニケーション力」がない・自己肯定感が低い学生に対するアドバイスをお願いします。

前者に対しては「自分がそのままで受容される」と思っているそのエゴを捨てろと言いたいです。

さっきの話でも出ましたが、コミュ力のない学生って自分を相手に押し売りしているようなものだと思うんですよね。確かに研究職などであればそのような態度でもいいのかもしれませんが、僕らのような外部との交渉が主である仕事においてそのような人間は必要ありません。つまらないエゴなんて捨てて素直に仕事をするほうがよっぽど楽しいですよ。

後者には「人と比べるな」と言いたいですね。

確かに就活は明確な指標のない受験のようなものなので、必然的に他者と比較してしまうその気持ちはよく分かります。しかし他者と比較して落ち込んでいても何も前進はありません。

まずは自分と真摯に向き合う努力をしてください。そして自分がやってきたことに自信を持ってください。

世の中には特に根拠はないけれど、私のように自信に満ち溢れている人がたくさんいます。その根底にあるのは、自分が過去より自分なりに成長してきたという自負だけです。皆さんの健闘を祈ります。

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