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「僕はIBDが楽しくて仕方なかった」投資銀行部門に合う人合わない人:現役外銀マンインタビュー

外資系投資銀行のワークスタイル

外資就活ユーザーの中にも志望者が多い、外資系投資銀行。

「いかに激務であるか」という都市伝説めいたエピソードばかりが喧伝されがちですが、「ジュニアメンバーはどういった働き方をするのか」「どういった成長が望めるのか」「合う人・合わない人は、どこで決まるのか」「どういったところに転職できるのか」など、就職先として考えるうえで、より具体的に知っておきたい事柄も多々あるのではないでしょうか?

そこで今回は、外資系投資銀行のIBD(投資銀行部門)で活躍されているJさんにインタビューをして、詳しく伺ってまいりました!ぜひご覧ください。

なぜ投資銀行を志望したのか

部活漬けの学部生時代、勉強を続けるために院へ

―大学時代は部活をずっとされていたのですね
大学4年間はずっと部活漬けで、本当に朝から晩まで練習、ミーティング、筋トレ……といった毎日でした。出席があまり厳しくなかったので、授業にも全然出ていなかったんです。だから大学院では、「もう少し勉強したい」という気持ちと、「体育会に入っていたことでできなかった諸々を2年でやろう」という思いを持って入りました。

外資を受けるうえでも、大学院に進んだおかげで夏インターンに参加できたりといったメリットがあったので、良い選択だったと思っています。就職か、院に進むかで迷う人は多いと思いますが、私としては、体育会出身者はもともと留年する人も多いですし、+1になるか+2になるか程度の違いという認識だったので、院への進学に抵抗はありませんでした。

文系院でも採ってくれる金融業界へ就活

金融業界を志望した経緯を教えていただけますか
専攻が金融であったことに加え、金融業界を選んだもう1つの大きな理由として、文系の院生を積極的に採ってくれる企業が少なかったことが挙げられます。金融やコンサルだと大学院出身者も多いですが、例えばメーカーの営業職などの場合、企業側の立場で考えると「学部卒のフレッシュな人材がたくさんいるのに、わざわざ給料の高い院卒を採る理由は?」と考えるのは自然なことですよね。

また、理系だと院に進む方も多いので経歴としてもメジャーですが、文系では特に少ない。外銀の面接を受けた際にも「文系の大学院って本当にいらないと思うんだけど、どう思う?」なんて言われたりもしました(笑)。

―インターンにはどのくらい参加されたのですか?
投資銀行からコンサル・メガベンチャーまで、「今、自分が興味の無いところにも参加してみよう」と思っていたので、かなりの数に参加しました。ただ、コンサルティングファームだけは全然駄目でしたね。応募していたのですが、面白いくらい通らなくて。

―就活の際には、部門をIBDに絞ったそうですね。激務と労働時間の長さを取りざたされることも多い職種ですが、抵抗や不安は感じませんでしたか?
学部生の頃からもともと政府系金融機関等を志望しており、「稼ぐだけではなく意義を感じられる仕事に就きたい」という思いもあったことから主にIBDを見ていました。キャリアとしてもその後のつぶしが効くし、金融業界への入口として良い選択だと思ったので、冬はIBD一本で受けていました。

労働環境面については、体育会出身のため体力には自信がありましたし、内定先に体育会の先輩が多くいたこともあり、「彼らが生きているから大丈夫だろう」と思っていました。

「部活、文系院...」さまざまな経験が内定の決め手に

―内定に繋がったのは、どういった部分が評価された結果だとお考えですか?
人事に聞いたときには「成熟しているからね」と言われました。体育会で外部とのやりとりを含むさまざまな経験をしたことが効いていたと思います。

最終的に入社した企業に自分のどこがフィットしたか、と言われると難しいですね。IBDの就活は似たようなタイプの人間が最後まで残って「誰がどこに入るか」状態になることも多いので、そのうえで「他の企業で落ちてこの企業が採ってくれたなら、何かご縁があったのだろう」とは思いました。

投資銀行の働き方とは

「分散型」だからこそついて行けた

―入社直後の働き方は、いかがでしたか?
ひたすら仕事をしていたように記憶しています。ただ、僕は長く働くことを辛いと思わないタイプだったので、あまり苦にはなりませんでしたね。どちらかと言うと時間を詰めて集中するより、分散して長く働きたいタイプなので、毎朝5、6時まで職場にいて10時には出社、休日も土日は半日出るというスタイルを続けていました。

よく一緒に働いていたチームのメンバーも上司も含め、いつも深夜2、3時まで残っていましたね。夜中の12時からミーティングとかざらにありましたが、少なくとも僕にとってはとても良い環境でした。

―業務では、マーケティングとエグゼキューション両方に携わられていたそうですね。
マーケティングにもエグゼキューションにも携わっていました。マーケティングの場合、インダストリーごとやクライアントごとにチームがあるのですが、若手はそういったチームを3、4個持ちつつ、同時にエグゼキューションを2、3個回す、という感じです。

【注釈】
マーケティング:法人に対する提案営業に向けて、業界調査・資料作成・訪問などといった一連のプロセスのこと

エグゼキューション:獲得した案件(M&Aや資金調達)における一連の手続き。必要事項等の実行・管理をすること

インダストリー:業界

業務フローを覚えつつ効率的に

―進め方やハウツーなどは、どのように身に付けていかれたのですか?
証券会社って実は業務において体系的に整理されていることはあまり多くなく、実際に経験をしてみないと分からない・判断できないことがかなり多いのです。

そのため、専門書にはもちろん目を通しますが、とにかく今やっていることをひたすら覚えるという方法しかありません。

ただし、基本的な共通言語については国内・海外で実施する研修で習いますし、良くも悪くも体制がしっかりしているので、根本的なことが分からなくても「1つの作業を行えば仕事が終わる」という形ができていて、作業にうまく落とし込まれた形にはなっています。

特に初期段階では仕事のフローを覚えつつ、目の前にある作業を効率的に、いかに自分のところにボールを溜めないように回して行くかが重要となります。一方で、体系的な理解も年次が上がるごとに重要となるため、やったことのある個別の事例を自分の中でそしゃくし、原理原則に立ち返りながら理解することも必要となります。

―やはり業務を行ううえで英語力は必要なようですね。
読み・書きだけなら受験英語で何とかなりますが、聞く・話すに関しては本当に苦労しました。私が心がけていたのは、「会議で外国人が放つジョークには真っ先に笑う」ということですね。「ジョークがわかるのに、まさか他のことが分からない訳ないだろう」と思わせるところが狙いです。

ジョークを言う時、だいたい「これからおもしろいことを言うぞ」みたいな空気が出るので、そこで速攻で笑うんです。で、会議が終わったあと先輩に、「すいません、さっきのジョークってどんなことを言ってたんですか?」って聞いたりして(笑)。

「全体感」の把握が仕事のやりがい

―すばらしい処世術だと思います(笑)。少し話は変わりますが、膨大な作業に没頭してしまっていくうち、自分の立ち位置や価値がわからなくなってしまう方も一定数いますよね。

そういう方も一定数いると思います。僕の場合は金融を専攻していたこともあり、一見単純にみえる仕事であっても、その作業の目的やディール全体のどの部分に携わっているかといった意識が自分の中にありました。そういった全体感が見えない方は、自分がやっている作業に意味付けができず、苦しそうでしたね。単純に「作業」と捉えてしまうと、速さ以外に価値を見いだしにくいものです。

アナリストとしては作業が速く正確な人が求められますが、年次が上がるにつれて自分で考えたり外部とコンタクトを取ったりという要素も重要になってきますからね。

退職後のキャリア

―そういった部分が関係しているかは分かりませんが、入社1、2年で辞めてしまう方も多いと聞きますね。
入社後数年で複数人辞めました。 「体調を崩して」というより、「つまらなくなった」「元から他にやりたいことがあった」という理由が多かったです。

―辞めた方々は、その後どのような道を歩まれているのでしょうか?
コンサルや外銀といったプロフェッショナルファーム、ファンド、事業会社、起業とさまざまです。労働時間についてはIBD時代よりマイルドなところに移っていくパターンが多いですね。

給与はまず高級ベット!長すぎる労働時間

―やはり労働時間が業界全体の課題として挙げられるのでしょうか
そうですね。労働時間が長すぎる部分に関しては改善すべきだと思っているのですが、とは言えやることがあるからこそ長くなるわけで、業務スタイルの根本を考え直さなければいけないとは思います。

あとは採用時点での、採用担当の見る目が重要ですよね。結果辞めてしまう方が多いということは適性をきちんと見極められていないということだと思います。

―当時の給与はどんなことに使っていたんですか?
ボーナスの時は先輩にすすめられて高級ベッドを買いました。1日2、3時間しか寝れないので、寝具にこだわる方は多いと思います。

あとは飲み代でしょうか。午前2時から飲みに行くというのもザラで、丸の内・銀座の方は遅くまで開いているお店がなく、だいたい西麻布付近で飲んでいました。交差点付近を歩いていると見知った顔とよくすれ違いましたね。誰かと一緒にいるときはお互い見て見ぬ振りをするのが暗黙の了解だったりします笑

金融業界のダイナミズムを感じられる投資銀行

―では最後に、諸々の経験を経たうえで、今、新卒の学生に投資銀行をオススメしますか?
もちろん個々の適性にもよるとは思いますが、僕は勧めたいなと思います。

プロフェッショナルとしての基本的なスキルセットを学ぶ場として良い業界だと思いますし、責任の範囲も広いです。また金融業界のダイナミズムみたいなものも感じられる業界なので、そういったものが好きな方であれば、すごくはまると思います。一方で、日々の作業に対して「それをやる意味」が見いだせないと大変かもしれません。

また、常にプロダクティブに前のめりの姿勢でいなければならない業界です。少しでも後ろ向きになると精神的にやられてしまうどころか、前のめりでいても大変な業界ではあるので、プロアクティブに頑張ることができる方やいろいろなことに興味を持てる方、あとは金銭面など何かしたら「IBDに行った」ことに、自分の中で強い理由を見出せる人にはお勧めできると思います。

働き方から就職先を考える

ハードワークを苦とせず、むしろ楽しいと仰っていたJさん。「長時間勤務」「全体感」「プロアクティブ」など、向いている人、向いていない人の適性も見えてきたのではないでしょうか。

つまり、体育会でなければ、帰国子女でなければ外銀で活躍できないというわけではありません。本コラムで紹介した働き方に少しでも魅力を感じた方は挑戦してみてはいかがでしょうか。

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