【就活の地雷回避 第1回】第一志望が決まらない地雷 ─ 軸がフワフワなまま応募先が増え続ける人へ

【就活の地雷回避 第1回】第一志望が決まらない地雷 ─ 軸がフワフワなまま応募先が増え続ける人へ

2026/03/09

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こんにちは。五大商社、大手デベロッパー(MM)、大手広告代理店(電博)から内定を獲得した慶應生の者です。

今回は、就活相談で毎年ほぼ確実に出てくる悩み、「第一志望が決まらない」を扱います。きれいに整理された悩みというより、本人の中でモヤモヤが膨らみ続けて、気づいたら応募先だけが増えていくタイプのやつです。

先に結論を言うと、第一志望が決まらない原因は、情報不足ではありません。説明会も出た、OB訪問もした、口コミも見た。それでも決まらない。ここで起きているのは、企業理解が浅いというより、 選ぶための軸ではなく、捨てるための軸がない という状態です。だから比較を増やし続け、比較が増えるほど迷いが強くなる。今日はこの地雷を、私の原体験も交えながら、現実的に抜ける手順に落として話します。

私も最初は「出せるだけ出す」が正解だと思っていた

就活を始めた当初の私は、いま思い返すと、かなり分かりやすい迷子でした。周りがインターンに行き始める。SNSでは早期選考や内定の話が流れてくる。焦りだけが先に立って、「出遅れたくない」という感情が思考を押し流す。

その時に私がやったことは、選択肢を増やすことでした。商社を見て、デベも見て、広告も見て、ついでに金融もITもメーカーも気になる。エントリーシートの締切が近づくたびに、とりあえず出す。出しておけばチャンスは残るし、落ちても別の会社がある。そう考えると安心できたからです。

ただ、途中から身体が分かりやすく反応し始めます。応募先が増えるほど、頭が散る。企業研究が浅くなる。志望動機が薄くなる。面接で聞かれた瞬間に「それっぽい答え」は出せるのに、深掘りされると崩れる。自分でも「薄いな」と分かっているのに、また別の会社を足してしまう。

いちばんしんどかったのは、努力が努力に見えなくなることでした。説明会に行っている。ESを書いている。面接も受けている。なのに、確信が増えない。むしろ迷いが増える。そこでようやく気づきました。私が増やしていたのは選択肢ではなく、 不安を薄める行動 だったのだと。

第一志望が決まらない人に共通する「症状」

相談でこのテーマが出る時、だいたい言葉の形は似ています。

  • 「全部魅力的で決められません」
  • 「まだ比較が足りない気がします」
  • 「軸が弱いんだと思います」
  • 「どれを選んでも後悔しそうで怖いです」

ここで、少しだけ構造をはっきりさせます。軸が弱いのではありません。軸を決める瞬間に起きる、あの感覚が怖いだけです。つまり、 決めた瞬間に何かを捨てることになる 、という現実が怖い。

就活の序盤は、増やすことが正義に見えます。候補が多いほど安心できるし、選考のたびに「保険」が効く感じがする。でも、第一志望が決まらない人の多くは、ある時点から「保険」を増やしているのではなく、「決断から逃げる理由」を増やしています。比較している間は決めなくていい。だから比較は麻薬みたいに気持ちを落ち着かせます。

さらに厄介なのが、比較材料が無限にあることです。ランキング、年収、倍率、SNSの体験談、キラキラした内定報告。材料が無限にある世界では、比較は終わりません。終わらない比較をしている限り、第一志望が決まらないのは当たり前です。ゴールのないゲームをやっているからです。

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