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騙されるな。ベンチャー企業が新卒採用で使う“殺し文句”をあえて批判的に読み解く

はじめに

私はかつてベンチャーと外資系企業を中心に就職活動をして参りました「まる」と申します。外資系企業の短期インターン・ベンチャー企業は短/長期インターンともに経験しておりまして、複数社から内定をいただいた結果「どこに就職すべきか」真剣に思い悩み、考えておりましたので、「ベンチャー企業で働く」ということをそれなりに体感することができたと思います。結果、私は外資系企業を蹴ってベンチャー企業に進むことを決めております。
(ベンチャー企業とは、主に新技術・新事業を開発し、事業として発足させた中小事業のことを指します。有名なものとして、DeNAサイバーエージェントなどがあります。)

このコラムをお読みの皆さんの中には、「ベンチャー企業のインターンに行くことになったけど、ぶっちゃけこういった社歴の浅い企業ってどうなの?」という方から、実際ベンチャー企業のインターンに参加して、インターンシップのクオリティのみならず、社員メンバーや参加学生の優秀さにまで驚かされ、入社を真剣に検討している方もいらっしゃるかと思います。
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実際に魅力的な会社も多く、一度こういった企業に出会ってしまうと「大手企業一択」だった就職活動に新たな価値が吹き込まれ、なかなか悩ましいものとなってしまいます。しかしファーストキャリアは大切なので、入った後に「こんなはずじゃなかった」と後悔して欲しくありません。これはベンチャーだけでなく大手企業においても特に重要で、OB訪問や面談で出会った社員と実際働いてみた上司・メンバーとのギャップに悩む1-2年目社会人の先輩方も、最近多く見てきました。

とはいえベンチャー企業は業歴も浅く、ネット上に口コミが流出していないため情報収集をするのが大手企業と比べて困難です。表に出ているのはわずかな企業情報とカッコイイ売り出し文句だけ…なんてことも十分にあります。「新規事業立案インターン」のようなグループワーク形式の短期インターンに参加しても、その会社の全体像を知ることは難しいでしょう。

そこで今回は、一見魅力的に見えるベンチャー企業の売り出し文句を敢えて批判的に見てみます。そうすることで「皆さんにとって本当に満足出来る会社なのか」という本質的な部分の判断に役立つのではないかと思います。参考になれば幸いです!
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注意して読み解くべき、ベンチャー企業の売り出し文句5選

1.年間売上成長率が数百%

よくあるのは成長率600%とか言って成長率をアピールするパターンですね。もちろん成長しているに越したことはありませんし、成長していないベンチャーというのはそのうち潰れてしまいます。

しかし、よく考えてみてください。年600%成長ですが、もともと300万円だった売上が2,100万円になっただけかもしれません。4,000万円でも2億8,000万円です。創業4-5年で事業が軌道に乗り出したらこのくらいの売上になるもんです。別に珍しいわけではないでしょう。

しかもあなたはその会社から内定をもらってすぐ入社するわけではありません。入社する頃には間違いなく年数百%という規模では成長していないでしょう。皆様はこのようなビッグな数字に騙されず、せっかくベンチャーというチャレンジングな人生を歩もうとしているわけですから、メガベンチャーになれるくらいスケールする将来性を持っているかどうかをよく考えてみましょう。

2.経営層が外銀・外コン出身

これもよくあるパターンです。私がインターンシップや選考を受けて感じた限りですが、外銀・コンサルで活躍している方々は特定分野のプロフェッショナルとして成熟しており優秀で、ともに仕事をすると大変勉強になるものです。こういった機会が多分に用意されているのであれば、日系の大手企業ではできない濃密な経験を積むことができるかもしれません。

この際気をつけなければならないのは、あなたが入社したら、こういった経営メンバーとどの程度直接関われる機会があるかということです。例えばCFO(最高財務責任者)の方が外資系出身で、あなたが入社して営業をやるとしましょう。彼と仕事をする機会はあるのでしょうか。もちろん個社によって状況は違いますが、恐らく無いのではないかと思います。

ベンチャーでは個人としてどれだけ成長できるかが大切です。優秀な経営層がいたら会社としては安泰でしょうが、あなたが成長という恩恵を受けられないのでは意味がないでしょう。そのためこういった売り文句に騙されず、入社後の自分のポジションで誰とどのくらいの距離感で仕事をすることができるか、しっかり確認した上で会社選びをしましょう。

もちろん外銀・外コン出身者が経営していたとしても、ベンチャーが傾くときはあっという間です。特に業歴浅いスタートアップ企業なんかは社長の質が会社の今後を決めますので、外銀・外コンだからオールオッケーではなく、必ず会わせてもらい、自ら話を聞き確認したほうが良いと思います。

3.市場シェアNo.1

シェアNo.1はもちろん素晴らしいことです。気をつけなければならないことは以下2点です。

A.市場規模

市場シェアNo.1だからといって市場規模が小さければ売上は大きくなりません。特に重要なのは現況市場規模の大小に関わらず、将来的に市場規模がいくらになるかということです。単純に言ってしまうと市場がスケールしないのであれば、その会社がそれ以上成長するのは難しくなり、経営も厳しくなるでしょう。

一方、市場というのはかなり流動的であるということも理解しておかなければいけません。セブンイレブンがコーヒーを売り、マクドナルドの売上が落ちた…といったニュースやドーナツ販売を開始するなどといった報道でも分かる通り、もはやセブンイレブンはただのコンビニ事業者だけではなく、さまざまな小売がミックスされ、銀行まで保有する総合Retailカンパニーとなっていっています。

多くのベンチャーが属するITセクターも同様であり、出版・新聞・メディアサービスなども含めた異種格闘技っぽくなっており、今後どういった市場を攻めていくのかはきっちり把握しておくと良いかと思います。

B.事業のユニークさ

他社が真似できるような事業であれば、市場シェアがNo1であってもあっという間に追随されてしまいます。他社ができない斬新なサービス、圧倒的なユーザーの信頼度など、こうした要素を持っている事業を行っているか否かが、将来的に会社の命運を分けることとなります。

会社とともに自分も成長したいと考えているのであれば、スケールしない事業や類似事業が多数ある事業に携わっているベンチャー企業には要注意です。入社数年はラーニングが多いかもしれませんが、その役割をマスターした後に、背伸びしたいのに背伸びできない状況に陥ってしまう可能性もあります。

4.初任給が高い

ベンチャー企業の初任給は高いことが多いです。確かに若手の頃から人よりリッチな生活が送れるなんて、魅力でしかありませんよね。とはいえ継続的にもらえる金額が上がっていくのか、上昇角度については確認しておいたほうがいいでしょう。

よって20代後半〜30代前半くらいの中堅社員がどのくらいもらっているかをチェックしてみると良いかと思います。彼らの給料は直接聞いてみるか、口コミサイトを見る、または転職情報サイトの求人に載っている想定年収欄をチェックすることで大体の給与レンジを把握できるはずです。

ベンチャー企業といっても十人十色(十企業十色?)、優秀な社員には高待遇なベンチャー企業もあれば、優秀でも昇給が少なく薄給で働かせるベンチャー企業もあります。初任給の高さに騙されてはいけません。

5.新規事業を創れる

「将来起業したい」「若手の頃から新しいことに挑戦したい」

こうした人は新規事業を創れると謳うベンチャー企業に惹かれるでしょう。筆者もそうです。どうせなら新規事業やりたいですよね。しかし新しく事業を作るというのはとても難しい。会社としてそれに投資をするということですから、よっぽどの人材でなければおいそれとできるものではありません。

そして事業について多産多死型でサバイブしたものだけを伸ばしていく会社もあれば、なかなか提案が通らず、30回くらい上司を突っついてやっと通るような会社もあります。後者の上層部が頭がカタイわけではなく、新規ビジネスに求められる水準が非常に高いといった面です。前者については事業はやれているけれども、ビジネスを成長させることへの難しさに直面し、失敗経験を重ねてしまうことにもなりかねません。

いずれにせよ、ベンチャーであれば事業を創造する環境は多々あります。そしてそのアイデアや実行力さえ認められれば投資はつくでしょう。とはいえ新規事業以前に、どこの部署でも成果を出せるような人材になっておく必要があるかとは思います。
(参考記事)
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最後に

結局ベンチャー企業が売り出すポイントを裏返すと、その企業が見せたくないポイントが見えてくるものです。「新規事業できます!」と言っている会社は、既存事業が頭打ちだったり、初任給が高い企業は実は平均年収は少なかったり。余談ですがこれは当然大手でも同じことがいえまして、例えば出てくるリクルータはその会社のトップ人材であり、平均値をとるとイマイチだったりなど、慎重に調査したほうがケースは多々あります…

説明会等に参加したことがある方はわかるでしょうが、どんな会社も自分たちにとって都合の良いことしか言いません。なので本質を見抜くためには、時には批判的な目で企業を見ていく必要があります。裏側まで覗いた上で「この会社で働きたい!」と思える会社を見つければ、自分の思い通りの仕事ができるはずです。頑張って下さい。

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