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・「DEKAPAI」は日本の大手総合コンサル7社(デロイト・EYSC・KPMG・アクセンチュア・PwC・アビーム・日本IBM)の頭文字を取った略称。ネットミーム由来の比較的新しい言葉
・MBBやBIG4とは別の「テクノロジー領域に強い総合コンサル」というグルーピングとして一定の妥当性があり、転職エージェントなどでも認知が広がっている
・名称には賛否両論があり公式の場ではあまり使われない。本記事は7社それぞれの特徴と選考対策を解説
DEKAPAIの意味と由来
「DEKAPAI」とは、日本の大手総合コンサルティングファーム7社の頭文字を取った略称です。デロイト トーマツ コンサルティング、EYストラテジー・アンド・コンサルティング、KPMGコンサルティング、アクセンチュア、PwCコンサルティング、アビームコンサルティング、日本IBMという7社を指します。
この呼称は、いわゆるインターネットミームから始まった比較的新しい言葉であり、そのインパクトの強さから就職・転職活動の場で広く使われるようになりました。MBB(マッキンゼー・BCG・ベイン)やBIG4といった既存のコンサル業界の分類に対して、「テクノロジー領域の強い総合コンサルティングファーム」というグルーピングとして一定の妥当性があるため、転職エージェントやキャリア支援の現場でも認知が広がっています。
ただし、この名称については賛否両論があることも事実です。Twitter(現X)などのSNS上では、就職活動の一環として使われるにはハラスメントチックであるという指摘もあり、公式の場ではあまり使用されていません。それでも、コンサル業界が注目を集める中で、これら7社を総称する言葉として定着しつつあります。
各社の解説
デロイト トーマツ コンサルティング
【コンサルBig4】ケース面接・フェルミ推定問題集 全170問(デロイト、PwC、EY、KPMG)
コンサル業界GD・ケース面接 完全攻略|実際の出題テーマと通過者の立ち回りを体験記から徹底分析
デロイト トーマツ コンサルティング(DTC)は、国際的なビジネスプロフェッショナルのネットワークであるDeloitteのメンバーファームとして、日本におけるコンサルティングサービスを担っています。世界150カ国以上に約34万5千人のエキスパートを擁し、グローバルな視点から日本企業の変革を支援しているのが特徴です。
DTCは、BIG4の中でも日本での歴史が長く、約3,600名規模のコンサルタントを抱える最大規模のファームです。監査・税務・法務・コンサルティング・ファイナンシャルアドバイザリーという多様な組織・機能・セクターに対応したサービスを提供し、提言と戦略立案から実行までを一貫して支援しています。
組織構造としては、OfferingとIndustryというマトリックス型を採用しており、入社時はOfferingに所属されます。戦略コンサルティング部門である「モニター デロイト」も2018年から展開しており、様々な領域で業界トップクラスの実績を誇っています。外資就活ドットコムの会員データによれば、DTCは選考体験記が投稿されており、学生や転職者から高い注目を集めていることがわかります。
参考:デロイトトーマツコンサルティングの企業情報 | 外資就活ドットコム
EYストラテジー・アンド・コンサルティング
EYストラテジー・アンド・コンサルティング(EYSC)は、2020年10月にEYトランザクション・アドバイザリー・サービスとEYアドバイザリー・アンド・コンサルティングが統合して誕生した総合コンサルティングファームです。世界150以上の国と地域における約40万人のメンバーが互いに連携し、「Building a better working world ―より良い社会の構築を目指して」というパーパス(存在意義)のもと、クライアントの長期的な価値創造を支援しています。
EYSCの特徴は、「プロジェクト・ドラゴン」を掲げて2020年の設立から急拡大を続けている点です。パーパス経営をいち早くスタートし、ESGやサステナビリティの領域においてグローバルから高い評価を得ています。また、多様性を重視する姿勢も明確で、そうしたバックグラウンドを持つ人材にとってアドバンテージがあるとされています。
サービスラインとしては、ストラテジー・アンド・トランザクション(M&A、国際税務など)とコンサルティング(リスク、テクノロジー、ピープルなど)の二つを柱としており、EYパルテノンという戦略コンサルティング部門も擁しています。クライアントの課題に対して、「より良い問い(better questions)」を実践することで、より良い答えを引き出し、より良い社会を構築するというアプローチを大切にしています。
参考:EYストラテジー・アンド・コンサルティングの企業情報 | 外資就活ドットコム
KPMGコンサルティング
KPMGコンサルティングは、世界143カ国に約27万3千人のスタッフを擁し、監査・財務・アドバイザリーサービスを展開するKPMGのメンバーファームです。2014年の設立と比較的新しく、BIG4の中では従業員数が少ないものの、その分ベンチャー気質があり、個人に与えられる裁量が大きいという特徴があります。
KPMGコンサルティングの最大の強みは、RPA(Robotic Process Automation)案件に強いことです。時代のニーズに合わせたコンサルティングを提供することで差別化を図っており、実際に早稲田大学の経理処理へのRPA導入支援などの実績があります。また、少数精鋭として知られ、BIG4の中でも特に柔和な人が多いという評判があります。
組織としての特徴は、日本では後発の企業であるがゆえにチャレンジャーの姿勢を持っていることです。若手に対しても海外セッションへの参加やクライアントへの発表など、挑戦とアピールの機会が豊富に設けられています。また、グローバルでは確固たるブランド力があり、蓄積されているナレッジ・アセットをフルに活用できる環境が整っています。新卒への経営陣のコミットメントが非常に強く、会社の文化を作り、将来KPMGコンサルティングを率いていく「柱」になる人材として期待されています。
参考:KPMGコンサルティングの企業情報 | 外資就活ドットコム
アクセンチュア
アクセンチュアは、デジタル、クラウドおよびセキュリティ領域において卓越した能力で世界をリードするプロフェッショナルサービス企業です。世界120カ国以上で約74万人の社員を擁する世界最大級の総合コンサルティングファームであり、ストラテジー&コンサルティング、インタラクティブ、テクノロジー、オペレーションズ、ソングという5つの領域で幅広いサービスを提供しています。
アクセンチュアの企業目的(Purpose)は「テクノロジーと人間の創意工夫で、まだ見ぬ未来を実現する」ことであり、"Let there be change(変化を起こそう)"というスローガンのもと、クライアント企業の変革パートナーとして位置づけられています。他のコンサルティング企業と比べても、特にIT・AIに対するコミットメントが明確で、システム導入の領域において圧倒的な優位性を持っています。
強みとしては、世界最大の規模を誇るデリバリーネットワークに裏打ちされた40を超す業界への対応力、そして豊富な経験と専門スキルが挙げられます。自社の豊富なアセット、多数のエンジニアによる非常に高い開発力、グローバルファームの強みを活かした世界各国との情報連携により、いち早くトレンドを掴んでクライアント企業の課題解決に貢献しています。「常に新しいものを取り入れて変化していく」という企業スタンスも、アクセンチュアならではの特徴です。
PwCコンサルティング
PwCコンサルティング合同会社は、世界151カ国・364,000人以上のPwCグローバルネットワークを活用し、経営戦略の策定から実行まで総合的なコンサルティングサービスを提供しています。PwCは「社会における信頼を構築し、重要な課題を解決すること」をPurpose(存在意義)としており、高品質な監査、税務、アドバイザリーサービスを世界規模で展開しています。
PwCコンサルティングの特徴として、「やさしいコンサル」というコピーで知られている点が挙げられます。コンサル業界は厳しさが成果につながると信じられていますが、PwCは「いつでも上司に相談できる空気感が早めのリカバリーを生む」「あたたかいチームの関係値がプレゼン資料の一貫性に現れる」といった、やさしさが成果につながるという価値観を大切にしています。
組織構造としては、クライアントが属するインダストリーに特化した部門と、クライアントに提供するソリューションに特化した部門から構成されており、この2軸を掛け合わせることで複合的な解決策を提供しています。PwCグローバルネットワークと連携しながら、幅広い業界知見や最先端のデジタルテクノロジーといった専門性を駆使して、クライアントと共に変革を実現し、有機的成長を支援しています。
参考:PwCコンサルティングの企業情報 | 外資就活ドットコム
アビームコンサルティング
アビームコンサルティングは、1981年に設立された国内有数の大手コンサルティングファームであり、日本発のグローバルコンサルティングファームとして知られています。現在、約8,300名(国外の従業員含む)のコンサルタントが在籍し、経営戦略立案から業務改善、IT導入・運用まで一貫したコンサルティングサービスを提供しています。
アビームコンサルティングの前身はDeloitteであり、そこから独立した日本のメンバーがアビームコンサルティングの原型を作りました。そのため、他の総合コンサルと比べて社員は落ち着いた印象があるとされています。また、日本発であることによる大きな特徴として、アジアを中心に29の海外拠点を展開し、豊富なグローバルプロジェクトの実績をもとに日本企業の海外進出支援など、各地域に密着したサポートを提供している点が挙げられます。
アビームの最大の強みは、SAP導入・ERP領域での圧倒的な実績です。全世界で6,400超、日本国内では企業最多である5,399件のSAP認定コンサルタント資格を取得しており、SAP S/4HANA認定コンサルタント資格についても日本国内企業として最多である3,200件を取得しています。「SAP Project Award 優秀賞」を受賞するなど、SAP領域で大きな強みを持っています。顧客第一主義「Real Partner」という理念のもと、クライアントに新たな成功をもたらし、継続的な企業価値向上に貢献することを目指しています。
参考:アビームコンサルティングの企業情報 | 外資就活ドットコム
日本IBM
日本IBMは、170カ国以上で事業を展開するIBMのメンバーとして、世界各国に社員を有するグローバルカンパニーです。あらゆる業界で、クライアントのビジネスが成功するよう、企業変革のご提案からITシステムの構築、さらには保守・運用まで、一貫したITサービスを提供しています。
日本IBMの特徴は、世界のIBMで実践されている多くのソリューション(課題解決)事例やナレッジを集結させて日本の顧客にサービスを提供するだけでなく、IBMの持つ最先端技術を活用して新しい価値を提示している点です。戦略コンサルティングや業務改革から、AIやIoTなどの最先端テクノロジー、そしてシステム開発にまで至る幅広いソリューションを、顧客にあわせて最適化して提供できることがIBMの強みです。
「日本IBM(IBM)のコンサルティング=ITコンサル」との固定観念を持つ人も少なくありませんが、実際には戦略コンサルティング部門も存在し、幅広い領域でサービスを展開しています。世界中の社員が最新の事例や経験、業界動向を共有することで、顧客にとって最適なソリューションを考え、その変革を実現しています。また、世界規模での業務改革およびシステム開発力を評価され、様々な業界において日本企業のグローバル展開を支援しています。
各社の特徴まとめ
これら7社は、いずれも総合コンサルティングファームとして業界の中で圧倒的な存在感を誇ります。経営戦略の立案からIT導入、事業運営の改善まで、多岐にわたるサービスを提供しており、この総合的なアプローチによって、クライアントが抱える複雑な課題を解決しています。提供するサービスの幅広さや深さだけでなく、採用面においても他社を凌ぐ規模を誇り、毎年多くの有名大学の卒業生を採用している点が、DEKAPAIが7大総合コンサルと呼ばれる背景にあります。
DEKAPAIが人気な理由
「DEKAPAI」という語が急速に広まった要因には、上記7社が学生にとって非常に人気であったこともあります。なぜ「DEKAPAI」各社は学生に注目されているのでしょうか。
採用門戸の広さと成長環境
DEKAPAIが新卒学生から高い人気を集める最大の理由は、採用門戸の広さと成長環境の充実度にあります。各社は大量採用を続けており、志望者が増えている中でも多くの学生に門戸を開いています。外資就活ドットコムのデータベースによると、アクセンチュアは425件、日本IBMは299件、PwCコンサルティングは230件、デロイトトーマツコンサルティングは選考体験記が公開されており、これは採用規模の大きさを物語っています。
特にやりたいことが明確でない学生でも、入社後に様々なプロジェクトを経験する中で自分の適性やキャリアの方向性を見つけることができる環境が整っています。上流から下流まで幅広いテーマでコンサルティングサービスを提供しているため、通信、金融、製造業、公共、医療などの業界と、SCM、人事、戦略、CRMなどの機能でチームが分かれており、多様な経験を積むことが可能です。
キャリアパス・セカンドキャリアの多様性
DEKAPAIでのキャリアは、コンサルタントとしての成長だけにとどまりません。実際、転職市場においてもDEKAPAI出身者は高く評価されており、セカンドキャリアの選択肢が非常に豊富です。転職者の7割が同じ総合系をはじめ戦略からブティックまでの同業他ファームに移り、他業界の転職先では大手IT系、外資系メーカー、大手日系メーカー、商社、スタートアップ、ベンチャーなど多岐にわたっています。
また、グローバル案件にアサインされる機会も多く、文化的な多様性を持つプロジェクトチームでの意思決定や、リモートのみでのコミュニケーション、時差や地域差がある環境での緊急対応など、複雑な環境でも確実に成果を出すために必要な観点を実体験を持って学ぶことができます。これらの経験は、コンサルタントとしてのレベルアップに直結します。
年収水準の魅力
DEKAPAIの魅力として見逃せないのが、年収水準の高さです。大量採用が続いている大手総合系ファームでは、マネージャーくらいまでの昇進と生き残りがそこまで難しすぎないため、30歳前後での年収1,000万円到達を低リスクで達成できる環境が整っています。これは他の業界と比較しても非常に魅力的な条件です。
また、福利厚生よりも直接的な給料で還元するという基本方針が業界全体にあり、成果に応じた報酬体系が確立されています。有名大学の就職実績ランキングを見ても、現実的にかなりおいしい就職先として定着しつつあることが分かります。高いやりがいと高収入を両立できる点が、DEKAPAIが人気を集める大きな要因となっています。
DEKAPAIなどの総合コンサルに就職するための選考対策
ここまで「DEKAPAI」が何を指すのか、そしてなぜ注目されているのかについてみてきました。これまでの内容を読んで、DEKAPAIの一社に内定したいと考えた学生の方もいらっしゃることでしょう。しかし、DEKAPAIへの就職はそう簡単ではありません。先ほど述べた通り各社とも人気が高いため、高倍率の選考を突破する必要があります。
ここからはそんな方のためにDEKAPAIおよび総合コンサルに就職するための就活戦略を解説していきます。そもそものアピールすべきポイントから各選考フローごとの対策について考察します。
評価されるスキル
総合コンサルの選考において評価される主要なスキルは、次の3つです。これらをアピールできるようにESや、面接での話す内容や話し方を工夫していきましょう。
論理的思考力
コンサルタントの仕事は、クライアントの課題を分析し、論理的に解決策を導き出すことです。そのため、物事を構造的に捉え、因果関係を明確にしながら考える力が求められます。特にケース面接では、この論理的思考力が重点的に評価されます。複雑な問題を適切に分解し、MECEな切り口で分析できるかどうかが問われます。
コミュニケーション能力
コンサルタントは、クライアントやプロジェクトメンバーと円滑にコミュニケーションを取りながら仕事を進める必要があります。自分の考えを分かりやすく伝える力、相手の意図を正確に理解する力、そして対話を通じて思考を深める力が評価されます。ケース面接では、面接官との対話を通じて問題解決に取り組む姿勢が重視されます。
思考の柔軟性と素直さ
コンサルタントは、常に新しい課題に向き合い、学び続ける必要があります。そのため、自分の考えに固執せず、新しい視点や情報を柔軟に取り入れられる姿勢が求められます。面接官からのフィードバックを素直に受け入れ、思考を修正できるかどうかも評価のポイントとなります。
これらのスキルに加えて、個人プレーのイメージがあるコンサルですが、実は 協調性 も重要な要素です。プロジェクトはチームで進めるため、チームとして問題を解決していく姿勢が評価されます。
エントリーシート(ES)対策
総合コンサルのエントリーシートでは、基本的な内容として学生時代に頑張ったこと、志望動機、自己PRなどが問われます。ただし、戦略コンサルほど志望動機が重視されるわけではなく、むしろその後のケース面接やGDでのパフォーマンスが重視される傾向にあります。
エントリーシートを作成する際のポイントは、具体的なエピソードを用いて自分の強みを示すことです。特に、論理的思考力やリーダーシップ、チームワークを発揮した経験を具体的に記述することが重要です。また、なぜ総合コンサルを志望するのか、その中でもなぜその企業を選んだのかを明確に説明できるよう準備しておきましょう。
各ファームの企業理念や強みを理解し、自分のキャリアビジョンとどのように結びつくかを示すことで、説得力のあるエントリーシートになります。ファーム間の違いは外部から見ると分かりにくい部分もありますが、OB訪問などを通じて情報を収集し、各社の特色を理解しておくことが大切です。
グループディスカッション(GD)・ジョブ対策
総合コンサルの選考において、グループディスカッションを実施するファームとしないファームがあります。アクセンチュアなど一部の総合コンサルでは実施されることが多く、事前に対策を行っておく必要があります。また、2-3時間ほどのGDではなく、一日単位での「ジョブ」を開催するファームも多くあります。基本的にそれぞれで大きく対策は変わりません。
グループディスカッションでは、議論を進める力とチームとして問題を解決していく姿勢が評価されます。具体的には、次のような点が見られています。
まず、議論の全体像を把握し、適切なタイムマネジメントを行う能力です。限られた時間の中で、課題の定義、分析、解決策の提示、結論までを効率的に進める必要があります。次に、他のメンバーの意見を尊重しながら、建設的な議論を促進する姿勢です。自分の意見を押し通すのではなく、チーム全体で最適な解を導き出すことが求められます。
また、論理的に自分の考えを説明し、他のメンバーを納得させる力も重要です。感情的な主張ではなく、根拠に基づいた提案を行うことで、議論の質を高めることができます。役割としては、リーダー、タイムキーパー、書記、アイデアマンなどがありますが、どの役割を選ぶかよりも、その役割をしっかりと果たし、チームに貢献することが重要です。
ケース面接対策
DEKAPAIなどコンサルティング業界に特有の選考が「ケース面接」です。
ケース面接は、総合コンサルの選考において最も重要かつ難関の選考ステップです。面接官から企業や政府・自治体が抱える問題を提示され、その問題を解決する打ち手を検討していきます。ケース面接では、論理的思考力、コミュニケーション能力、思考の柔軟性が総合的に評価されます。
ケース面接の種類
ケース面接のお題には、大きく分けて3種類あります。
フェルミ推定は、調査しないと分からないような数量を論理的に概算する問題です。例えば、「日本にある公衆電話の数を求めよ」「松屋1店舗当たりの売上はどのくらいか」といったお題が出されます。1次面接では単純なフェルミ推定が課されることが多く、基本的な論理的思考力を測る目的があります。
ビジネスケースは、フェルミ推定の応用編で、企業の売上を上げる方法や新規事業の立案など、実際のビジネス課題を解決する問題です。例えば、「キオスクの売上を上げるにはどうすればいいか」「大学の入学者数を増やすにはどうすればいいか」といったお題が出されます。2次面接では、フェルミ推定からビジネスケースへの移行といった複合問題が課されることが多くなります。
抽象系は、ATカーニーなどで出題されることが多く、「国とは何か」「プラットフォームビジネスの成立要件とは」といった抽象度の高いテーマについて考察する問題です。これらのお題は、思考の幅広さと深さを測る目的があります。
ケース面接の進め方
ケース面接を攻略するためには、次のステップに沿って回答を組み立てることが重要です。
ステップ1では、クライアントの解像度を上げて、イメージを共有します。問題の前提条件を確認し、面接官と認識を合わせることで、議論の土台を作ります。
ステップ2では問題を要素分解して、課題に落とし込みます。漠然とした問題を、具体的に解決すべき課題として分解し、打ち手を考えやすくします。
ステップ3では、本質的な課題を特定します。ステップ2で細かく分けた課題のうち、影響を受ける対象のボリュームや切迫度合いなど独自の観点から、最も重要で解決すべき課題を見極めます。
ステップ4では、打ち手を洗い出し、優先順位を付けます。実現可能性、インパクト、コストなどを考慮しながら、最適な解決策を選択します。
ステップ5では、提案内容を整理し、総括します。
ここまでの議論を簡潔にまとめ、説得力のある提案としてプレゼンテーションします。
対策のポイント
ケース面接の対策として最も重要なのは、実践的な練習を積むことです。書籍やウェブサイトで過去問を確認し、実際に時間を計って回答を作成してみましょう。その際、必ず声に出して説明する練習をすることが大切です。頭の中で考えるだけでなく、面接官に分かりやすく伝える訓練を行うことで、本番でのパフォーマンスが大きく向上します。
また、友人や先輩とケース面接の練習を行い、フィードバックをもらうことも効果的です。自分では気づかない論理の飛躍や説明の分かりにくさを指摘してもらうことで、改善点が明確になります。完璧な答えを目指すよりも、スピーディーに仮説を立て、面接官との対話を通じて思考を深めていく姿勢が評価されます。
パーソナル質問対策
総合コンサルの面接では、ケース面接だけでなく、パーソナルな質問も重要な評価要素となります。学生時代に頑張ったことの説明は特に重要で、先ほどのケース面接と同じく課題の特定から施策までの流れを論理的に説明することが求められます。
自分の強みや弱みを客観的に分析し、それがコンサルタントとしての仕事にどのように活かせるかを具体的に示すことも重要です。過去の経験から学んだことや、困難を乗り越えた経験などを通じて、自分の成長意欲や問題解決能力をアピールしましょう。
面接官は、候補者がコンサルタントとして活躍できる素質を持っているか、また入社後に成長し続けられる人材かを見極めようとしています。そのため、単に過去の実績を述べるだけでなく、そこから何を学び、今後どのように成長していきたいかを明確に伝えることが大切です。
志望動機の作り方
志望動機を作成する際のポイントは、なぜコンサル業界なのか、なぜ総合コンサルなのか、なぜそのファームなのかという3つの層で考えることです。
まず、なぜコンサル業界を選ぶのかについては、早期に成長できる環境、多様な業界や企業と関わることができる点、社会に対して大きなインパクトを与えられる仕事である点などが挙げられます。自分のキャリアビジョンと照らし合わせて、コンサルタントという職業がどのように適合するかを説明しましょう。
次に、なぜ総合コンサルなのかについては、戦略コンサルとの違いを明確に理解した上で答える必要があります。総合コンサルは戦略立案から実行支援まで一気通貫で支援できる点、ITやテクノロジーの知見を活かしたコンサルティングができる点、グローバルなネットワークを活用できる点などが特徴です。これらの特徴が、自分のキャリアにとってなぜ重要なのかを説明しましょう。
最後に、なぜそのファームなのかについては、各ファームの強みや特色を理解し、自分の価値観やキャリアビジョンとどのように一致するかを示すことが重要です。デロイトのテクノロジー領域の強さ、EYのサステナビリティへの取り組み、KPMGの少数精鋭の組織、アクセンチュアの規模と革新性、PwCの育成環境、アビームのSAP、IBMのテクノロジー基盤など、各社の特徴を踏まえた上で志望動機を作成しましょう。
これら三つの要素が、一つのストーリーでつながっているのが良い志望動機の特徴です。志望動機以外にも、入社後のやりたい仕事やキャリアプランにも一貫性があるとなおよいです。
OB訪問や企業説明会を通じて、実際に働いている社員の方から話を聞くことで、各ファームの雰囲気や文化をより深く理解することができます。その情報を志望動機に反映させることで、説得力のある内容になります。
デロイトトーマツコンサルティングの選考体験記
EYストラテジー・アンド・コンサルティングの選考体験記
KPMGコンサルティングの選考体験記
アクセンチュアの選考体験記
PwCコンサルティング/Strategy&の選考体験記
アビームコンサルティングの選考体験記
日本IBMの選考体験記
まとめ
いかがでしたでしょうか。
DEKAPAIと呼ばれる7大総合コンサルティングファームは、採用門戸の広さ、成長環境の充実度、キャリアパスの多様性、年収水準の高さから、新卒学生にとって非常に魅力的な就職先となっています。選考は決して易しくありませんが、適切な対策を行うことで内定獲得の可能性を高めることができます。
特にケース面接は総合コンサルの選考において最重要の関門となりますので、早めに対策を始めることをお勧めします。また、各ファームの特色を理解し、自分に最も合ったファームを見つけることも重要です。外資就活ドットコムでは、各社の選考体験記やES、過去問などの情報が豊富に掲載されていますので、ぜひ活用してください。
皆さんの就職活動が成功することを心より願っています。
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よくある質問
Q. DEKAPAIとは何ですか?
A. 日本の大手総合コンサルティングファーム7社(デロイト トーマツ コンサルティング、EYストラテジー・アンド・コンサルティング、KPMGコンサルティング、アクセンチュア、PwCコンサルティング、アビームコンサルティング、日本IBM)の頭文字を取った略称です。インターネットミーム由来の比較的新しい言葉です。
Q. DEKAPAIはMBBやBIG4とどう違いますか?
A. MBBやBIG4といった既存の分類に対し、「テクノロジー領域に強い総合コンサルティングファーム」というグルーピングとして一定の妥当性があり、転職エージェントやキャリア支援の現場でも認知が広がっています。
Q. DEKAPAIは公式に使われている言葉ですか?
A. いいえ。ハラスメントチックという指摘もあり賛否両論があるため、公式の場ではあまり使用されていません。
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