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こんにちは!私は理系院生で、 インフラ企業 と IT企業 を中心に就活をしていました。今回は、私の就活体験談を通じて、「理系院生ならではの就活」についてお伝えできればと思います。
「M1の間は研究せず就活に全振り」という手段は悪手です。この記事では「研究と就活との両立」や「院生就活の戦略」について紹介します。
著者プロフィール:平凡な理系院生
- 旧帝理系院生(化学系専攻)
- M1に国内学会で1度だけ発表(そもそも研究はあまり好きな方ではない)
- 学内成績は下位30%くらい
- 学部生時代は課外活動に明け暮れていた
- 就活開始はM1の4月
と、よくいる平凡な理系院生です。このような凡な院生でも、就活開始から約1年後に第一志望の企業から内定をいただくことができました。
就活スケジュール:11月の大失敗が糧に
こちらのセクションでは、私の実際の就活スケジュールを紹介します。M1の4月から本格的に就活を開始したので、それ以降のタイムラインについてご説明します。
4月
就活サイトに登録。同じ専攻の先輩が入社した企業(ほぼメーカー)を調べましたが、どれも興味が持てませんでした。
就活のスケジュール感や業界研究に多くの時間を費やしてしまい、この一ヶ月はほとんど研究が進みませんでした。
5~7月
手当たり次第に夏インターンに応募しました。30-40社にエントリーし、結果12社のインターンに合格しました。
また、面接で上手に研究のことを話せず反省し、少しづつ研究を進めました。
8~9月
コンサル、SIer、デベロッパーなどの夏インターンに参加しました。
しかしどれもしっくり来ていなかったため、企業探しを再開しインフラ業界の内定先企業(A社)を見つけました。
また、初めての学会発表もあり研究とインターンに忙殺されていました。
11月
夏インターン経由の本選考最終面接とA社の冬インターン選考最終面接に落ちてしまい、自分の甘さを思い知りました。
その後、初めて面接練習を行い、定期的にアウトプット&修正を繰り返しました。この頃から内定が出るまでの4ヶ月ほどで数十回の面接練習を行いました。
2~3月
A社の競合B社の5daysインターンに参加しました。ここで感じたA社とB社の違いをA社の面接で話し、3月末にA社から内定をいただくことができました。
やってよかったこと
このセクションでは、就活を振り返ってやっておいてよかったことについてそれぞれ紹介していきます。
1.研究
研究の話をしない面接はありませんでした。例え専攻と関係ない企業の選考を受ける場合でも話し方次第で大きな武器になるため研究はきちんと進めておくことをお勧めします。
たとえば私の場合、「なぜそのテーマが重要なのか」「どこに難しさがあるのか」「どう工夫したのか」をシンプルに話すと、面接官に「論理的に物事を考えられる人」と評価してもらえました。
また、本選考の時期になって学会経験がゼロだと、「なんで学会参加していないの?」と面接で聞かれてしまい、弁明のために貴重な面接時間を費やしてしまうケースもあります。就活の忙しい時期になる前に積極的に学会に参加し、面接官に無駄な懸念点を残さないようにしましょう。
2.多くの業界を知る
私はインフラ業界を中心に就活をしていましたが、一口にインフラといってもガス、電力、運輸など様々な業界が存在します。さらにこれらの業界は密接に関連しながら事業を形成しているため、多くの業界を知ることで第一志望業界の立ち位置や姿勢などが見えてきます。
私はインフラではガス、鉄道、海運のインターンに参加しましたが、インターン中に他業界の企業の製品や設備を目にすることがよくありました。このエピソードを面接で話すと「企業理解が深い」と褒めていただき、高評価に繋がりました。
これはインフラに限った話ではありません。単一の企業・業界でビジネスを行っているケースは非常に少なく、企業・業界同士密接に関わり合いながら社会を動かしています。志望企業のステークホルダーまでリサーチすることはやって良かったと思います。
3.面接練習
私は就活を始めた頃、面接練習とは「想定質問に対する答えを暗記し、スラスラ話せるようにする」ことだと思っていました。しかし、面接の本質は「お互い気持ちよく話をすること」だと思います。
そのためには想定質問に対する準備は勿論必要ですが、それよりも表情などノンバーバルな要素の方が大事です。例えば見た目の印象、丸暗記してない感を出しながら想定質問に答えるです。ノンバーバルな要素を修正していくのは自分1人の面接練習では不可能です。積極的に先輩・友人と協力し、面接練習を行い自分の印象を修正していきましょう。ちなみに私は面接練習を通じて眉毛の角度まで変えました。
もちろんバーバル部分も重要です。特に理系院生は研究について話すことが多いと思いますが、専門用語を使って説明しても専門外の方には全く伝わりません。専門外の方でも分かる説明をするためには、専門外の方、特に文系の学部生の方との面接練習が効果的です。説明なしでも伝わると思っていた用語でも異なる意味で受け取られてしまうことが往々にしてあるので、「誰でも分かる言葉」を探していくと良いと思います。
4.早めに失敗すること
私は11月の面接落ちで自分の弱点に気づき、その後は弱点を克服できるよう努めました。この弱点というのは、前述の「面接練習とは暗記すること」という大きな勘違いです。これに気づいた11月という時期は私にとっては遅く、夏までにこの弱点を知っておきたかったと強く思いました。初めから完璧な人間はいないので、早めに失敗経験を得るために多くの場数を踏むことをお勧めします。
理系院生の戦略:わかりやすいスマートさが武器
私は理系院生の最大の強みは 論理的思考力やスマートさがわかりやすい ことだと考えています。研究の話がきちんと伝われば面接官は「論理的に考え、行動することができる学生だな」と思ってくれるはずです。
この上にさらに研究の経験と実務とのつながりをアピールしても良いですし、全く研究と関係のないガクチカ(部活や課外活動)を話してリーダーシップやバイタリティなど、ソフトスキルをアピールしても良いと思います。
私は課外活動の中で社会人相手にリーダーシップをとった経験を話して、「人と泥臭いコミュニケーションができる」という点をアピールしていました。
職種や業界によって研究を話すのか、それ以外の活動を話すのかを使い分けることができれば、面接官からすると非常に魅力的な学生として映ると思います。
まとめ
結論、私が理系院生の就活生に伝えたいことは2つです。
「きちんと研究しましょう」
就活に直接関係はしないかもしれませんが、間接的に得られる恩恵はすごく大きいです。
「自分の武器を知りましょう」
研究を進めていれば、自然と思考力は身についています。それをどう把握し、どう相手に伝えるかはあなた次第です。
就活と研究の両立は辛いイメージがありますが、企業の動向を学びながら自分の将来について考えられる時期はすごく貴重です。ぜひ、楽しみながら就活に励んでください!
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