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調査・リサーチの成果を最大化する方法|現役コンサルタントが語るプロフェッショナルの極意(2)

はじめに

こんにちは。
本稿では、外資系コンサルティングファームで働く筆者が、リサーチや新入社員へのリサーチ研修をする中で整理した「調査をする上で心掛けるべきこと、成果をあげるためのステップ」について、お伝えいたします。

就職活動や入社前の準備だけでなく、学術研究や日々の調べものにも十分生かすことができる内容だと思いますので、ぜひ参考にしてみてください。

リサーチ実施期間以外がキモ?!

リサーチのステップは、大きく次の4つのステップに分かれます。

(1)リサーチで答える論点の特定
(2)リサーチの設計
(3)リサーチの実施
(4)示唆出し・共有

覚えておいてほしいのは、リサーチにかかる時間の高々2割程度を占める(1)(2)(4)の作業が、リサーチから得られる成果の8割以上を占めるということです。

私の実感では、1年目のコンサルタントがリサーチでほしい情報が得られなくて徹夜になったり、時間をかけたのに何の意味もない情報しか集まらず怒られたりという問題のほとんどは、この(1)(2)(4)の作業がしっかりと行われていなかったことにあります。

では、これらのステップで何を心掛けるべきかについて、説明したいと思います。

リサーチの各ステップで心掛けるべきこと

(1)リサーチで答える論点の特定

このステップで行うべきことは、リサーチの意味 (=答えるべき論点)と、求められる情報の力点・粒度を正しく理解することです。

チームのメンバーとよく相談して「そのリサーチを通して答えを出さなければいけない問いは何か」「その答えに対して、どの程度精密な答えを出すことを目指すのか」を、手を動かしはじめる前に必ず合意してください。

入社直後で非常によくあるパターンとして「具体的作業だけを指示されて、それが何のための作業かを理解せずに情報を集めたため、的外れな作業になった」というものや、「情報を集めてはきたものの、粗すぎて何の役にも立たないと言われ、やりなおし」というのがあります。

手を動かし始めてからでは修正がききにくいので、こうした部分は必ず、手を動かす前にチームと議論しましょう。

また、このステップの前には「プロジェクトを通して答えるべき論点の全体は何か」「その中で重要性の高い論点は何か」を特定する作業があり、これらはコンサルティングファームでは通常パートナーやマネージャーが中心になって行うものですが、これらも1年目から自分なりにやってみることで作業の意味をより理解できると思います。

本質の重要性・見極め方については以下の本に目を通してみると良いかと思います。

特に後者は社会人の多くが目を通している名著ですが、ちょっと固い文でもあるので、まずは前者を読んでみるといいかと思います。


(2)リサーチの設計

このステップで行うべきことは、(1)で特定したリサーチで答える論点に対し、仮説を持ったうえでアプローチ・情報ソース・大まかな時間配分を明確化することです。

まず論点については、最初の最初は漠然と情報を集めるのもよいですが、ある程度全体が理解できた後は、自分やチームの仮説を持って臨むと効率が大幅に上がります。

そしてリサーチを実際に始める前に、アプローチ(どのような観点で情報を集めるか)・情報ソース(どこから情報を集めるか)・時間配分を、大まかでよいので「事前に」考えることが大切です。

新入社員が最初に考えるアプローチはどうしても的外れであったり、効率が悪かったりすることが多く、正しく情報を集めても論点に対する示唆があまり出ないことが多いです。

よってアプローチや情報ソースは固まったら、手を動かす前にチームに共有し、フィードバックをもらうことを心掛けましょう。

(3)リサーチの実施

このステップは基本的にひたすら手足を動かす段階で、少しずつ慣れていくしかないのですが、制限時間とやらなければいけないことの全体像を睨んで時間の上手な使い方をすることで、効率を引き上げて徹夜を回避することができます。

具体的には、たとえば以下のようなことに気を付けてみましょう。

◆情報を入れる枠組み(ハコ)は、情報を集め始める前にしっかり作っていく

◆枠組みができたら、枠組みに入ってきそうな情報をイメージしながら「この枠組みに情報が全て埋めれば、本当に答えたい論点に答えることができるか?」と自問する。もし足りない情報があると思ったら、枠組みを拡張する

◆リサーチで手を動かす最初の1時間でまず、「この分野でどんな資料がありそうか」の全体像を調べる。例えば国会図書館webサイトの「調べ方案内>産業情報ガイド」等が参考になる

◆情報を集める際には同時に、いろいろな人に頼む。特に取り寄せが必要な情報など、リードタイムがかかるものは早めに手配する

◆デスクで得られる情報も大切だが、加えて必要であれば手と足を動かすことをためらわない(図書館に行って資料を根こそぎコピーしたり、店頭に出向いたり)

◆仕事の能率が高い時間と低い時間を考えてタスク配分すると、効率性が上がる(例えば効率の下がる夜は工夫のいらない単純作業にあてる)

(4)示唆出し・共有

このステップで重要なのは、集まった情報から、現時点で最新の示唆やネクストステップを自分なりに考えてからチームに議論を持ちかけることです。

上司に成果を報告する際には、単に結果の報告をしたり進捗を確認したりしてもらうだけでなく、ミーティングの目的を具体的に考えましょう。

それを考えたうえで、きちんと自分の考えを持っていくのが理想です。

例えば「調べてもわからなかったのですが、どうしましょう?」とせず、「この論点について、文献調査から仮説Aは検証できなかったのですが、仮説Bはいけそうなのでこういうデータを集めます」という伝え方をするのが大事です。

1次情報に最も近いジュニアコンサルタントが情報の意味をしっかり考え抜いて議論を豊かにすれば、リサーチの成果は10倍にも20倍にもなります。

終わりに

リサーチはコンサルの必須スキルであることは確かですが、ただ情報を集めてくるだけの人はリサーチャーであり、コンサルタントではありません
(私が1年目に上司に言われて気に入っている言葉です)
リサーチを示唆につなげられてはじめて、コンサルとしての価値になるということを忘れず、頑張ってください。

【関連コラム】
第1回:新人コンサルタントが持つべき3つの心構え+α|現役コンサルタントが語るプロフェッショナルの極意(1)
第3回:コンサルティングファームで学んだインタビューの手法|現役コンサルタントが語るプロフェッショナルの極意(3)


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