外資・日系トップ企業を目指す学生のための就職活動サイト「外資就活ドットコム」

【お知らせ】 現在Internet Explorerにおいて、一部機能が正常に表示されない不具合が発生しております。
ご利用中の皆様にはご迷惑をおかけしまして申し訳ございません。現在復旧に向けて対応中でございます。
※他ブラウザ、アプリにおいては正常に表示されております。

【保存版】ジョブで役立つ会計学の基礎知識~財務三表のしくみと読み方~

こんにちは。外資就活ドットコム 金融チームです。
金融(特に投資銀行)のインターンの課題で財務諸表を使用する機会は多々あります。インターンシップでより内容を理解できるよう、この機会に財務諸表の基礎を是非一読ください。

財務諸表とは

財務諸表は会社の財務状況をまとめた資料です。

上場している株式会社には、会社の売上、利益、資産の使い道などが記されている「有価証券報告書」という書類の提出義務が株主への報告のためにあります。

有価証券報告書に含まれる決算情報を確認することは、株式会社の経営状況を知るための最も基本的な方法だといえます。金融機関はもちろんのこと金融機関以外でも他社の状況を確認するのに財務諸表を使うのが一般的です。

どのような目的で作成されるのかを確認しましょう。

財務諸表は投資家への報告が目的

経営者と投資家の間には情報の非対称性があるため、投資家を保護できなければ資本市場における適切な資金提供ができなくなってしまいます。

情報の非対称性とは、商取引などにおいて売り手と買い手の間で持っている情報量が異なることです。売り手だけが知る情報が多いために、買い手が損をするような状態です。

そこで、投資家を保護する目的で「金融商品取引法」という法律が制定されました。情報の非対称性を緩和するために、証券市場(東京証券取引所など)に上場している株式会社は「有価証券報告書」などの決算書類を提出することが義務づけられています。

財務諸表を読むときは「情報の非対称性を緩和して、投資家を保護する目的で発行されている」ということを念頭において読むとよいでしょう。

財務3表の概要

「財務諸表」と表現した場合でも財務3表のことを指していることが多くあります。
財務諸表は会社の財務状況をまとめた資料です。
「財務諸表」と表現した場合でも財務3表のことを指していることが多くあります。

損益計算書.…決算期間内の売上や利益を報告する資料
貸借対照表….創業以来積み重ねてきた資産について報告する資料
キャッシュフロー計算書….会計期間内の現金の動きを表す資料

損益計算書(Profit and Loss Statement/PL)

損益計算書とは、決算期間内の売上や利益を報告する資料です。
簡単に説明すると、収益から費用を差し引き、利益を計算するといった構造でできています。

上記の図のように、売上高から売上原価(財やサービスを作るために直接かかった経費)を引けば売上総利益が求まり、そこから販管費(原価には算入されないが、企業の営業活動にかかった費用。例えば人件費や家賃、販売手数料など)を引いて営業利益(本業で稼いだ利益)が算出されます。
そして、本業で稼いだお金から、本業以外で生じた損益分(営業損益、特別損益)を調整し、当期純利益を算出し、それにかかる法人税を利益から引くことによって、最終的に企業に残る税引後当期純利益が確定するというわけです。

少し難しい話をしてしまいましたが、損益計算書は
収益 - 費用 = 利益 
といった構造になっていると理解して頂ければ、読むことができます。

期間損益の考え方

損益計算書は「期間損益」という考え方にもとづいて利益や損失の計算が行われています。期間損益計算は、3ヶ月、6ヶ月、1年などの期間を人為的に定め、その期間に企業がどれだけの利益を獲得したのかを計算することです。
期間損益の仕組みについて具体例を使って説明します。

たとえば次のような状況を考えてみてください。前期と当期は、どの会計期間の出来事かを示しています。

10個の商品を1つ100円で仕入れて取引先に代金を支払いました。

前期は1つ150円で6つ売ることができました。

売れ行きが良かったので残りの4つは1つ200円で販売しましたが、当期中に完売しました。

このときの利益を考えてみましょう。お金の動き自体は次のようになります。

前期

150円×6個販売-100円×10個仕入=400円の赤字

当期
200円×4個販売-仕入なし=800円の黒字

このとき、前期は赤字で当期は大きな黒字になったと考えるのは、販売の実態をうまく表せているとは言えません。

前期もきちんと利益を出せる価格で販売していますし、当期は前期の在庫を使っているため費用が存在しないと考えるのは不自然でしょう。そこで「期間損益」という考え方が導入されます。

前期

(150円で販売-100円で仕入)×6個=300円の黒字

当期

(200円で販売-100円で仕入)×4個=400円の黒字

こうすることで、前期も当期も仕入れと販売によって利益を出すことができたという評価になります。

仕入れた金額によって原価を計上する場合は「仕入原価」と呼び、期間損益にもとづいて売上と対応させて原価を計上する場合は「売上原価」と呼びます。

このような計算が妥当だと感じるかどうかはともかくとして、財務の世界においては妥当だとされています。
なぜなら、リアルタイムなお金の動きを記載するのは「キャッシュフロー計算書」の役割であって損益計算書の役割ではないからです。

損益計算書が表せるのは当期の損益だけ

損益計算書は上のような期間損益の考え方によって作成されているため、当期の損益計算書は当期の損益しか表すことができません。実際の現金を動きを反映しているわけでもありませんし、創業以来積み重ねてきた資産などを情報を表すこともできません。株主や債権者という概念もあまり表示できていないといえるでしょう。

このため、損益計算書を読んで利益が出ているかを確認するだけで、その会社の収益性などをわかったつもりになってはいけません。

貸借対照表(Balance Sheet/BS)

貸借対照表は、創業以来積み重ねてきた資産について報告する資料です。その会社がいまどれだけの借金を抱えていて、現金はどれだけ持っているのか、といった損益計算書からは確認できない情報を確認することができます。
貸借対照表の構造は、次のようになっています。

資産 - 負債 = 純資産
過去の利益の積み重ねや、現在保有している現金や建物、土地などがどれくらいあるのかについて書かれています。負債の部において、借金がどれくらい残っているのかなども説明されており、総じて会社の現状を示す書類といえます。

調達方法を示す資本と用途を示す資産

会社が調達した成長のための原資となるお金のことを資本と言います。

貸借対照表上では、負債(流動負債と固定負債)純資産の2つにわけられて記載されています。

資本には「調達して手元にあるお金」「これから支払わなければならないお金」のいずれかの性質があります。

資産は資本がどのような形で使われているのかを示すものです。現金として残っているなら「現金」、土地を買うのに使ったのであれば「土地」などと書きます。

資産には「取得して手元にある資産」「近い将来得られる予定の資金」のいずれかの2つの性質があります。また、貸借対照表上では流動資産と固定資産に分けられています。このほかに繰延資産というものがありますが、計上してない会社も多いのでここでは省略します。

資本はどのように調達したかを示し、資産は資本をどのように使用したかを示すため、総資本と総資産の値は必ず一致します。両者が均衡(=バランス)することから、貸借対照表はバランスシートとも呼ばれます。

株主と債権者は他人資本と自己資本で区別する

バランスシート上の資本は負債と純資産で構成されていますが、負債は他人資本とも呼ばれ、純資産は自己資本とも呼ばれます。

厳密には、純資産から「少数株主持分」という資産を引いたものが自己資本になります。自己資本と純資産は異なるものですが、財務上で重要なのは自己資本です。自己資本のことが純資産と書かれている場合もあるので注意しましょう。

他人資本….銀行や債券保有者から調達した借金のほか、「これから支払わなければならないお金」である未払金などがあります。
どちらも将来的には返済しなければならない借り物の資本です。銀行はお金を貸したあと利子をつけて返してもらうことによって利益を得る会社です。ある意味では、貸したお金そのものの返金を要求していると考えられます。
自己資本….株主から調達した資本金と会社自身が稼いだ利益剰余金がありますが、これらは誰かに返済する義務のない会社自身の資本です。株主は事業が成功することによって生み出された利益を還元もらおうと考えています。裏を返せば、提供したお金そのものを返してもらおうとは考えていません。

会社にとっては、銀行から借りたお金は返さなければならない借り物であり、株主に出資してもらったお金は返さなくてもよい会社のものであるという見方ができます。

「掛取引」は月末締め・翌月払いなどの取引を指す

会社は仕入れや販売などの取引を無数に行っています。このため、毎回の取引で銀行振込を行うことはとても手間がかかります。
そこで、主要な取引先とは、1か月ごとや3か月ごとといった期間を決めて、その間に起きた取引を一括で精算するという支払方法をとっています。
会社同士の取引では「今月分の支払いは翌月25日に行います」といった約束にもとづいておこなわれています。みなさんの中にも、「アルバイトの給与は当月末締め・翌月25日払い」というような状況に出くわしたことがあるのではないでしょうか。
このように、毎回の勤務の度に給料を渡すという手間を防ぐため、1か月に1度まとめて給料を支払うという方法も「掛取引」の一種です。

のれんという資産

貸借対照表の固定資産には「のれん」と呼ばれるやや特殊な資産が計上されています。

「のれん」がどのようなものかは非常に難しいのですが、「のれん」が存在しなかった場合を考えるとわかりやすいでしょう。次の状況を考えてみてください。

・1,000億円の純資産を持つ会社を1,300億円で買収した
・このさい、買収に必要な1,300億円は投資家から調達した
・1,000億円の純資産の会社を買収したので、自社の資産として1,000億円を計上する
・1,300億円の調達したので、自社の資本として1,300億円を計上する

資産が1,000億円しか増加していない一方で資本は1,300億円増加しているため、これではバランスシートが均衡しなくなってしまいます。これでは、調達方法を表す資本と、利用方法を表す資産が一致するというバランスシートの原則がくずれてしまいます。

また、買収した企業によって将来の売上が増加するはずですから、300億円の差額は単なる費用ではなく「近い将来得られる予定の資金」であると解釈できます。このとき、「のれん」を用いて次のように考えることでバランスシートの整合性を取ります。

・1,000億円の純資産と300億円の「のれん」をもつ会社を買収した
・買収額は1,300億円で、すべて投資家から調達した
・1,000億円の純資産と300億円の「のれん」を取得したので、資産が1,300億円増加した
・1,300億円の資金を調達したので、資本が1,300億円増加した

このように考えることで、資本と資産が一致するというバランスシートの原則をまもったまま計上することができます。

このように、「のれん」とは会計の便宜上用意された仕組みであり、実態はありません。ただし、「のれん」以上に整合性のとれる仕組みが開発されていないため、多くの会計基準で「のれん」を計上する仕組みとなっています。計上済の「のれん」についての扱いは、会計基準によって異なります。

会計制度には「のれん」のような「実際には存在しないけれど、存在すると考えなければほかのルールとの整合性が取れなくなるため、存在していると仮定する」といった項目がいくつかあります。最初は違和感をおぼえるかもしれませんが、いろいろな会社の財務情報などに触れていくなかで少しずつ理解できるはずです。

キャッシュフロー計算書

キャッシュフロー計算書は、会計期間内の現金の動きを表す資料です。

損益計算書に書かれている売上や利益のほか、設備投資や借金の返済など、あらゆるお金の動きがまとめて記載されています。

たとえば、利益は出ていても借金の返済にすべて使用し自転車操業をしている状況などは、損益計算書からはわかりませんがキャッシュフロー計算書を確認するとすぐにわかります。
損益計算書は期間損益という仕組みを利用しているため、必ずしも現金の動きを表していません。
しかし、借金の返済や配当による還元などは現金で行われますから、投資家にとって現金の動きは非常に関心の高い財務情報の1つです。これを表現することに特化した資料がキャッシュフロー計算書です。
キャッシュフロー計算書では、資金の流れを「営業活動」「投資活動」「財務活動」の3つに分けて表します。

キャッシュフロー計算における直接法と間接法

正確なキャッシュフローを算出するためには、すべての商取引がいつ行われたのかを確認しながら計算しなくてはなりませんが、これはとても困難です。膨大な取引を行う会社にとって、このような計算方法によってキャッシュフローを算出するのは大きな負担となってしまいます。

そこで、実際のキャッシュフロー計算書では次のような方法でキャッシュフローが算出されています。

キャッシュフロー

=利益+実際には支払っていない項目-実際には獲得していない項目

このような方法を用いることで、すべての商取引を足し合わせるよりは速やかに求めることができます。

おわりに

今回はコンサルや証券会社のジョブで役に立つ会計学の知識を学んでいきました。
ジョブでは一般的に思考力を見ているといわれていますが、ビジネスに関する最低限の知識が備わっていることが前提です。
テストや選考等忙しい時期だともいますが、将来にダイレクトに役立つ知識習得にも励んでいきましょう。

マッキンゼー ゴールドマン 三菱商事
P&G アクセンチュア
内定攻略 会員限定公開

トップ企業内定者が利用する外資就活ドットコム

もっと記事を読む

マッキンゼー BCG ベイン・アンド・カンパニー アクセンチュア 等の内定攻略記事会員限定に公開しています

このページを閲覧した人が見ているページ

募集情報

{{r.GsRecruitingItemType.name}} {{r.GsRecruitingItem.target_year | targetYearLabel}} {{label.short_name}}

{{r.GsRecruitingItem.name}}

{{r.GsRecruitingItem.description}}

{{s.entry_end_date}} ({{s.entry_end_day_of_week}}) {{s.entry_end_time}} {{s.apply_method_label}}

{{s.name}}

日程: {{s.event_date}}

場所: {{' ' + s.place}}


外資就活ドットコムに会員登録すると、様々な就職支援サービスをご利用いただけます。現在、会員の約7割が東大・京大・慶応・早稲田・東工大・一橋大などの上位校の学生です

新規会員登録
このページを閲覧した人が見ているコラム

会員登録してすべてのコンテンツを見る

1分で会員登録(無料)