【院進?学部卒?】新卒でソフトウェアエンジニア就活を考える際の判断軸6選

【院進?学部卒?】新卒でソフトウェアエンジニア就活を考える際の判断軸6選

2024/09/05

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ソフトウェアエンジニアを目指す学生にとって、大学卒業後に大学院に進学するべきか、あるいは学部卒業後すぐに就職するべきかという選択は非常に重要です。

この記事では、新卒でソフトウェアエンジニアとして就職活動を行うという文脈において、この選択をする際に考慮すべきポイントを整理します。

 

1. 目指すエンジニアリング領域・分野の明確化

まず、自分がどの分野でキャリアを築きたいかを考えることが重要です。たとえば、フロントエンド、バックエンド、インフラ、ゲーム開発といった分野においては、大学院進学は必須ではありません。これらの分野では、実務経験が重視されるため、学部卒業後にすぐに就職して実践的なスキルを磨くことが有利に働くことが多いです。

一方、機械学習(ML)やデータサイエンス(DS)の分野を目指す場合は、大学院進学が強く推奨されます。これらの分野では、数学的知識やデータ解析能力が必要とされ、大学院での研究や高度な学びがそのキャリアを支える大きな武器となります。特に、MLやDSを専門にしたい人にとっては、大学院進学はほぼ必須と考えられます。

2. 研究室の忙しさと就職活動。就活と研究の両立が可能か

次に、研究室の忙しさと就職活動の両立が可能かどうかを考えることも重要です。もし、大学院の研究室が学部4年生の時と同程度に忙しさで、就職活動に時間を割けるのであれば、大学院進学を通じて技術力を向上させることが可能です。例えば、開発バイトを続けることで技術力をさらに磨いたり、グローバル企業を目指すためにLeetCodeでアルゴリズムの勉強をしたり、英語力を高めるための時間を確保することができるでしょう。

一方、研究室が非常に忙しく、就職活動に十分な時間を割けない場合、ソフトウェアエンジニアのキャリア形成において、不利になる可能性があります。特に、新しい研究室に移る場合や、違う分野の研究に取り組む場合、開発バイトやハッカソンへの参加が難しくなり、技術力を高める機会が減少するかもしれません。このような状況では、特に未経験者がミドルベンチャーやメガベンチャーへの就職を目指すことは難しくなります。

3. ソフトウェアエンジニア市場の移り変わりを注視する

エンジニア市場は常に変化しており、特に最近では生成AIの台頭により、メガベンチャーやグローバル企業の採用基準や需要が変化する可能性があります。例えば、AIが普及することで、従来のプログラミングスキルよりも、新しい技術やスキルが重視されるようになるかもしれません。

しかし、これらはあくまで予測であり、確定的な情報ではありません。そのため、エンジニア市場の動向を常に把握しつつも、自分自身のキャリア目標やスキルセットが市場にどのように適応できるかを考える必要があります。

4. スペシャリストか、ジェネラリストか。キャリアの志向性の見極め

自分がスペシャリストとして深い専門性を持ちたいのか、それともジェネラリストとして幅広いスキルを身につけたいのか、キャリアの志向性も重要な判断材料です。スペシャリストを目指す場合、特に情報系の大学院に進学することで、特定の分野における専門性を高めることが可能です。これは、将来的にR&D職やテックリードとしてのポジションに就く際に有利に働くでしょう。

一方、ジェネラリストとして幅広いスキルを持ち、さまざまな分野で活躍したい場合、大学院進学は必須ではありません。むしろ、実務経験を積むことでジェネラリストとしてのスキルを磨く方が効果的です。ただし、MLやDSの分野に興味があるジェネラリスト志向の人にとっては、大学院での学びが役立つこともあります。

5. 現在の技術力と目指す企業のすり合わせ

現在の技術力によっても、大学院進学の必要性が異なります。Web業界は就活時期が早く、学部で就活を行う時期が大学院進学の入試よりも前なので、就活の結果を踏まえて就職を選ぶか、大学院への進学を目指すかの判断をすることができます。

就活をした上でグローバル企業の内定を獲得できたのであれば、大学院進学は必須ではありません。研究に興味があれば大学院に進むのも良いですが、そうでなければ学部卒業後にすぐ就職しても問題ありません。

また、メガベンチャーの内定を獲得できた上で英語力がある場合、大学院進学を通じてさらに技術力を高め、グローバル企業を目指すのも一つの選択肢です。それ以外の方でも、大学院で学びながら開発バイトやハッカソンに参加することで、技術力を向上させ、メガベンチャーやグローバル企業へのキャリアアップを目指すことも有効な手段になります。

ただし、グローバル企業では1年単位で採用の動向が大きく変わることがあり、修士課程に進んだ2年後には採用が非常に狭き門になっている可能性も考慮する必要があります。

6. ソフトウェアエンジニアリングと専攻内容の専門性・有用性の見極め

コンピュータサイエンスやソフトウェア工学は、専門性を高めるために大学院進学が有効です。また、AIやML、DSの分野に関しても、前述した通り、これらの関連職種を目指す場合には大学院での学びが役立ちます。

一方で、ネットワークや通信技術、ハードウェア、バイオ、数学、電気電子などの分野は、就職する業界によっては重要ですが、ソフトウェアエンジニアリングにおいては直接的な専門性とは言えないため、学部卒業後に就職することも十分有効な選択肢です。非情報系の分野についても、ソフトウェアエンジニアリングとは直結しない場合が多いため、大学院進学それ自体が有効にはなりえません。

まとめ

新卒でソフトウェアエンジニアとして就職活動を行う際には、大学院進学か学部卒業後の就職かを判断するために、さまざまな軸を考慮することが重要です。目指す職種、研究室の忙しさ、市場の動向、キャリアの志向性、現在の技術力、専攻など、自分自身の状況に最も適した選択肢を見極めるために、これらの軸を参考にしながら慎重に意思決定を行いましょう。

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