会員登録すると
このコラムを保存して、いつでも見返せます
大学院生の就活は学部生と違うのか?
これから就活を始める26卒の大学院はもちろん、25卒で本選考を間近の学生は「大学院生って学部生と違うの?」、「大学院生って有利になるの?」といった不安を抱えている方も多いでしょう。
今回は、学部生より有利だとか不利だとか言われるけど実際はよくわからない 「大学院生の就活」 について書きたいと思います。
(筆者が理系なので、やや理系大学院に偏った内容になるかもしれません、ご了承ください!)
理系学生向けセミナー・説明会・イベント最新募集一覧
【理系学生の悩み】研究と就活の両立は難しい?休む時の注意点は?
【理系】研究室と就活の両立ができない…よくある悩みと対策
修士と博士の違いとは?進路の違いによる就職への影響についても解説
【理系】研究職・開発職とは?仕事内容の違いから適性・就職難易度について
大学院進学での学歴ロンダリングは就活に関係ある? ~学歴への不満を解消できるラストチャンス~
大学院生の就活開始時期は?
大学院生は就活をどの時期から始めれば良いのか不明瞭の学生も多いのではないでしょうか。
実際、研究をメインにしていると開始時期が定まらず、なあなあで就活を進めてしまう可能性があります。就活開始時期としては、学部生とほぼ同じと考えて良いでしょう。
学部生の場合だと、早いと2年生の終わり頃(1-3月あたり)から始める学生もいます。修士卒でいうと4年の終わり頃、博士卒でいうと博士1年の終わり頃になるかと思います。志望する業界によっても開始時期が変わってきますので、業界と合わせてチェックするようにしましょう。
就活のスケージュールに関しては、以下のコラムを参考にしてみてください。
【26卒保存版】トップ業界志望者の就活スケジュール・対策内容まとめ ~コンサル・投資銀行・マーケ編~
【25卒保存版】日系トップ業界志望者の就活スケジュール・対策内容まとめ ~商社・広告・デべ編~
大学院生の強み
大学院ではいわゆる授業というものも、あるにはあります。しかし、メインはやはり個人の 研究 を進めることです。大学を卒業し、さらに学生として研究活動を続けている院生たちの強みは、以下の3つであるといえます。
①問題解決能力
大きな強みはこれになるでしょう。
大学院生は、研究がメインで学生生活を送ります。その際、簡単にはできない実験・調査をすることが多いです。この時、 失敗してもそこから正解に辿り着くための問題解決能力が重要になってくる のです。
失敗しても、そこから原因を考えて、その原因に対して次はどのような改善策を取れば良いのか 論理的に考える能力は、研究だけでなく社会でも必ず活きてきます 。そのような面で大学院生はアドバンテージを得ることができるかもしれません。
②プレゼン能力
プレゼン能力も一つの重要な能力になってきます。
研究をしていると、教授や学内への研究発表、学外での学会発表などを数多くこなす学生もいるかと思います。 自分の研究内容をさまざまな属性の人へわかりやすく発表する 必要があり、この能力は社会に出ても非常に重要です。社内でのプレゼンで良い評価をもらうために伝わりやすいプレゼンができることは非常に有利です。
面接でも、自分の研究内容を聞かれた時にわかりやすく説明できると好印象になるかもしれません。
③特定分野の専門知識
大学院での研究は、学部生時代の勉強内容よりもさらに深いところまで突き詰めていきます。文系理系ともに(私の知る限りでは)一人ひとりに指導教官がつき、個人の研究を論文として仕上げます。
指導教官がつくと言っても、ただ受け身で指導されるわけではありません。 自分で仮説を立て、それを検証するための方法を考え、実際に行い、出てきた結果を考察して次は何をすべきか考える ことが要求されます。
このような研究を修士なら2年間、博士ならさらに3年ほど行っているわけです。当然、上記で示した問題解決の過程では、かなりの量の文献を読んで勉強しなければなりません。しかも、文献が英語のものしかない!などという場合も多く、院生には(喋れるかは全く別ですが)英語を読むことに抵抗のない人が多いかもしれません。
このように、大学院で研究を行うことで問題解決のプロセスを多く経験し、深い専門知識を蓄えることができるといえます。
大学院のすすめ―進学を希望する人のための研究生活マニュアル
大槻 義彦 (著)
東洋経済新報社
(Amazonで詳細を見る)
専門性をどう生かすのか
専門知識を持った大学院生たちは、必ずしも皆がそれを生かして就職するわけではありません。
実際に就職活動を始めてみると、外資系金融・コンサルをはじめとした、一般的には”文系就職”と言われる業界の選考で多くの理系大学院生に遭遇すると思います。面接官にも、せっかく大学院まで行ったのに研究を続けないなんてもったいない!と言われることも多いです。しかし、先に述べた2つの力のうち①に自信があり、それを生かしたいと考えるのは自然なことです。専門分野にとらわれず、視野を広げて就活をするのも良いでしょう。
とは言っても、専門知識を持っていることが社会に出てから役立つことも十分にあり得ます。
例えば、薬学を学んだ人がコンサルティング会社に就職した場合。薬学の知識を生かして、製薬業界のプロジェクトにアサインされ、活躍するということがあります。プロジェクト内容と知識がうまくマッチすれば、その人にしか出せない解決策を提示することができます。会社側からしても、薬学の深い知識を持った人は大変貴重な存在です。大学院で自分の研究テーマに真剣に取り組むことで、その人にしかない知識・考え方を身につけたいところです。
以下で参考までに、理系就職以外で研究などについて触れているESを掲載いたしましたので、ぜひご覧ください。
【22卒】JPモルガン インターン
【23卒】PwCコンサルティング/Strategy& インターン
【23卒】野村證券 インターン
【23卒】アクセンチュア インターン
【24卒】アーサー・ディ・リトル・ジャパン 本選考
研究以外の強みもあると尚良い
ここまで、話した内容から「 とりあえず研究だけ頑張っていれば、問題解決能力等が評価されるから問題ない 」と思った学生も多いのではないでしょうか。
しかし、それだけは完全に良い評価とはならない場合もあります。それは、 「再現性」 の問題です。例えば、今研究に没頭していて問題解決能力や専門性を身につけていたりしたとしましょう。それでも、社員から見るとそれを社会に出て、別の分野でも発揮できるかというと定かではないのです。これに関しては、以下のようなアピール方法があります。
② インターン・ジョブでも問題解決能力を発揮できることを示す
そのほかにも、アピールする方法はあると思いますが、大きくはこの2つになるでしょう。この2つでアピールすることで、社員は「この学生は、どのような環境でも研究でつけた力を応用できるな」というふうに認識をしてかなりの高評価につながります。
結局、院生は就活で有利か?
結論からいうと、 院生だから就活で有利ということはありません。
確かに、先に述べた強みが身に付きますし、これを面接でアピールするべきです。しかし、研究ばかりしている大学院生にはできないような経験をしている学部生なんていくらでもいるでしょうし、「私は大学・大学院で勉強を頑張りました!」というだけでは、なんだか物足りないですよね。企業側も、基本的に 新卒採用はポテンシャル重視 であり、専門知識などはあまり期待していません。
大切なのは、ポテンシャル(コミュニケーション能力、成長意欲など)を感じさせること。例えばグループ面接に、院生がいたとしましょう。研究内容について、なんだか難しい言葉をいくつも並べて説明し、頭がよく物知りに見えるかもしれません。しかし、研究職でもないかぎり、面接官も院生の専門分野に関する知識など持っていないことがほとんどです。ここで問われてくるのが、 難しい内容を知識のない人にも理解できるように伝える力 です。これは自分自身がしっかりと理解できていなければできないことですし、基礎的なコミュニケーション能力も必要です。いくら知識があっても、ここで自分にしかわからないようなマニアックな説明をしているようではダメなんです。
長々と書きましたが、院生の方は研究をまじめにやり、それをわかりやすく人に伝える練習をしましょう。また、できることなら磨いた能力を他でも応用する経験もしてみましょう。学部生は、院生だからすごいという考えは捨てましょう。大学院で得るものは大きく、筆者も進学して本当によかったと感じています。しかし、就職活動においてそれが有利になるか不利になるかは、その人次第ということです。
大学院生のためのアタマの使い方
船川 淳志 (著)
東京図書
(Amazonで詳細を見る)
■25卒速報■総合コンサル・ITコンサル・会計コンサル・シンクタンクについて情報
■25卒速報■日系投資銀行・日系資産運用会社について情報交換しましょう
★26卒速報★戦略コンサル志望の人集まれ!
★26卒速報★外資系投資銀行・外資系資産運用会社志望の人いますー?
【関連募集一覧】
25卒募集情報一覧
26卒募集情報一覧
「外資就活ドットコム」で就活生に役立つ就活情報をチェック
・インターンや本選考ごとに、先輩就活生のES・選考体験記を読み、最新の情報で具体的な選考対策ができる
・就活に役立つ選考情報コラムのほか、5年先・10年先のキャリアプランニングに役立つ記事など、あらゆる局面で役立つコラムを多数掲載
※コラム内で紹介した先輩就活生の選考体験記を読むためには、以下のボタンから無料会員登録をする必要があります
新規会員登録はこちら
会員登録すると
このコラムを保存して
いつでも見返せます
マッキンゼー ゴールドマン 三菱商事
P&G アクセンチュア
内定攻略 会員限定公開
トップ企業内定者が利用する外資就活ドットコム
この記事を友達に教える