目次
大学院生の就活は学部生と違うのか?
今回は、学部生より有利だとか不利だとか言われるけど実際はよくわからない「大学院生の就活」について書きたいと思います。
(筆者が理系なので、やや理系大学院に偏った内容になるかもしれません、ご了承ください!)
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大学院生の強み
大学院ではいわゆる授業というものも、あるにはあります。しかし、メインはやはり個人の研究を進めることです。大学を卒業し、さらに学生として研究活動を続けている院生たちの強みは、以下の2つであるといえます。
①問題解決能力
大きな強みはこれになるでしょう。
大学院生は、研究がメインで学生生活を送ります。その際、簡単にはできない実験・調査をすることが多いです。この時、失敗してもそこから正解に辿り着くための問題解決能力が重要になってくるのです。
失敗しても、そこから原因を考えて、その原因に対して次はどのような改善策を取れば良いのか論理的に考える能力は、研究だけでなく社会でも必ず活きてきます。そのような面で大学院生はアドバンテージを得ることができるかもしれません。
②特定分野の専門知識
大学院での研究は、学部生時代の勉強内容よりもさらに深いところまで突き詰めていきます。文系理系ともに(私の知る限りでは)一人ひとりに指導教官がつき、個人の研究を論文として仕上げます。
指導教官がつくと言っても、ただ受け身で指導されるわけではありません。自分で仮説を立て、それを検証するための方法を考え、実際に行い、出てきた結果を考察して次は何をすべきか考えることが要求されます。
このような研究を修士なら2年間、博士ならさらに3年ほど行っているわけです。当然、上記で示した問題解決の過程では、かなりの量の文献を読んで勉強しなければなりません。しかも、文献が英語のものしかない!などという場合も多く、院生には(喋れるかは全く別ですが)英語を読むことに抵抗のない人が多いかもしれません。
このように、大学院で研究を行うことで問題解決のプロセスを多く経験し、深い専門知識を蓄えることができるといえます。
専門性をどう生かすのか
専門知識を持った大学院生たちは、必ずしも皆がそれを生かして就職するわけではありません。
実際に就職活動を始めてみると、外資系金融・コンサルをはじめとした、一般的には”文系就職”と言われる業界の選考で多くの理系大学院生に遭遇すると思います。面接官にも、せっかく大学院まで行ったのに研究を続けないなんてもったいない!と言われることも多いです。しかし、先に述べた2つの力のうち①に自信があり、それを生かしたいと考えるのは自然なことです。専門分野にとらわれず、視野を広げて就活をするのも良いでしょう。
とは言っても、専門知識を持っていることが社会に出てから役立つことも十分にあり得ます。
例えば、薬学を学んだ人がコンサルティング会社に就職した場合。薬学の知識を生かして、製薬業界のプロジェクトにアサインされ、活躍するということがあります。プロジェクト内容と知識がうまくマッチすれば、その人にしか出せない解決策を提示することができます。会社側からしても、薬学の深い知識を持った人は大変貴重な存在です。大学院で自分の研究テーマに真剣に取り組むことで、その人にしかない知識・考え方を身につけたいところです。
以下で参考までに、理系就職以外で研究などについて触れているESを掲載いたしましたので、ぜひご覧ください。
研究以外の強みもあると尚良い
ここまで、話した内容から「とりあえず研究だけ頑張っていれば、問題解決能力等が評価されるから問題ない」と思った学生も多いのではないでしょうか。
しかし、それだけは完全に良い評価とはならない場合もあります。それは、「再現性」の問題です。例えば、今研究に没頭していて問題解決能力や専門性を身につけていたりしたとしましょう。それでも、社員から見るとそれを社会に出て、別の分野でも発揮できるかというと定かではないのです。これに関しては、以下のようなアピール方法があります。
② インターン・ジョブでも問題解決能力を発揮できることを示す
そのほかにも、アピールする方法はあると思いますが、大きくはこの2つになるでしょう。この2つでアピールすることで、社員は「この学生は、どのような環境でも研究でつけた力を応用できるな」というふうに認識をしてかなりの高評価につながります。
結局、院生は就活で有利か?
結論からいうと、院生だから就活で有利ということはありません。
確かに、先に述べた①や②の強みが身に付きますし、これを面接でアピールするべきです。しかし、研究ばかりしている大学院生にはできないような経験をしている学部生なんていくらでもいるでしょうし、「私は大学・大学院で勉強を頑張りました!」というだけでは、なんだか物足りないですよね。企業側も、基本的に新卒採用はポテンシャル重視であり、専門知識などはあまり期待していません。
大切なのは、ポテンシャル(コミュニケーション能力、成長意欲など)を感じさせること。例えばグループ面接に、院生がいたとしましょう。研究内容について、なんだか難しい言葉をいくつも並べて説明し、頭がよく物知りに見えるかもしれません。しかし、研究職でもないかぎり、面接官も院生の専門分野に関する知識など持っていないことがほとんどです。ここで問われてくるのが、難しい内容を知識のない人にも理解できるように伝える力です。これは自分自身がしっかりと理解できていなければできないことですし、基礎的なコミュニケーション能力も必要です。いくら知識があっても、ここで自分にしかわからないようなマニアックな説明をしているようではダメなんです。
長々と書きましたが、院生の方は研究をまじめにやり、それをわかりやすく人に伝える練習をしましょう。また、できることなら磨いた能力を他でも応用する経験もしてみましょう。学部生は、院生だからすごいという考えは捨てましょう。大学院で得るものは大きく、筆者も進学して本当によかったと感じています。しかし、就職活動においてそれが有利になるか不利になるかは、その人次第ということです。
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