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大学院進学での学歴ロンダリングは就活に関係ある? ~学歴への不満を解消できるラストチャンス~

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学歴ロンダリングの定義や印象は?

こんにちは。外資就活編集部 息抜きコラム担当のみかんです。

「学歴ロンダリング」と聞いて皆さんはどんな想像をされますか? 大体は良くない印象を持たれていることが多いでしょう。しかし実際に学歴ロンダリングをした本人にとっては良いことだらけであり、周囲から悪いイメージを持たれていることを実感することは意外と少ないというのが経験者の率直な感想です。

学歴にコンプレックスがある方にとっては自分の劣等感を解消することのできる最後のチャンスですので、後悔しないためにも知っておいてほしい選択肢です。

今回は自身も学歴ロンダリングを経験した私みかんが、学歴ロンダリングの実際や就活への影響を成功者・失敗者それぞれへのヒアリング情報もまじえてご紹介します。

入門編はこちらのコラムをご覧ください。

本コラムの流れ
1. 学歴ロンダリングとは?
2. 内部生からはどう扱われるの?
3. 学歴ロンダリングの成功例
4. 学歴ロンダリングにおける失敗例とネックとなるポイント
5. 学歴ロンダリングは就活に役立つのか?

学歴ロンダリングとは?

学歴ロンダリングの定義は、大学院進学の際に自身の出身大学よりもさらに上のレベルの大学院に進学することです。

私の印象では学歴ロンダリングをした方の当初の目的は、自分のやりたい研究や入りたいゼミのある大学院に行くためだと感じています。「単に就活で学歴を良く見せたいからやってるんでしょ? 」と思われる方も多くいらっしゃるのではないかと思いますが、実は私の周りには「どうしてもこの研究がしたい!」と思って学校を変えた、という人が多いです。

では実際に学歴ロンダリングをした学生はどの程度いるのでしょうか。私が調べた限り進学先の人数まで公表しているのは、東京理科大学(以下、理科大)だけ(東京理科大学ホームページ「大学院進学者の推移」)でした。ここで得られたデータから外部上位校への進学率(=ロンダリング率)を求めると次のようになりました。

まず、理科大の学部から大学院修士課程へ進学した学生の人数は1,773人でした。そのうち他大学(東京大学・東京工業大学・京都大学・早稲田大学・慶応義塾大学など)に進学している人は277人だったため、ロンダリング率は約16%と言えます(2023年3月卒業実績)。

東京大学や京都大学大学院(理系)では、以下の通り合格者の出身大学が公開されています。このデータをご覧いただくと、決して内部進学者が大多数を占めているわけではなく他大学からも合格者が出ていることがお分かりいただけると思います。

国立・私立の別を問わず幅広い大学からの合格実績が見られます。現在のご自身の学歴に満足していない方も、試験に合格し卒業できさえすれば東京大学大学院卒になることができるのです。

文系の内部生と外部生の比率などについては本コラムの冒頭でもご紹介しました、区別されない!院からの学歴ロンダ入門でご確認ください。

内部生からはどう扱われるの?

そうなると次は、もし学歴ロンダリングをした場合、内部生からどう思われるのかが気になるところかと思います。

心の中で内部生がどう思っているかまでは分かりませんが、筆者が普段過ごしていて「あなた学歴ロンダしてるよね」などといった内部生からの圧を感じることは全くありません。もちろん自分の出来の悪さが際立ってしまったときなどには内部生と比べてしまうこともありますが、それはあくまで自分の中での話です。

もし仮に内部性からネガティブなことを言われることがあったとしても、正式な試験に合格しているのですから何も気にする必要はありません。要は自分の心の強さ次第だと思います。

学歴ロンダリングの成功例

今回は実際に学歴ロンダリングに成功した3人の方にヒアリングしてみましたので、以下にご紹介します。

成功例①
20卒/理系院生/都内私立大学→都内国立大学大学院
学歴ロンダリングした目的:研究
就活状況:2019年1月までに2社内定(コンサル2社)、日系大手まで継続予定

修士1年の5月ごろから就活を始めました。院試を受けたときは研究目的だったのですが、ドクターには行かないことを考えると就職のほうが大事なのでは? と思い、早期からスタートしました(たまたま教授が就活を許してくださる人でよかったです…)。
ミーハーな就活生なので、外銀・外コンから就活に参入した典型的な外資就活生です(笑)。

夏まではコンサル(戦略・総合)、金融(投資銀行・政府系金融機関)、ベンチャーあたりのインターン選考を受けていました。ESの通過率はわりとよかったです。

ベンチャーは落とされたこともありましたが、外資・日系大手はほぼ全通でした。結果、コンサルと金融のインターンに行くことができました。

秋以降はコンサルも見つつ金融の幅を広げてみて、信託銀行や損保などのインターンにも参加しました。本選考は11月頃から受け始め、4社受けて2社内定で今に至ります。

学部生のときはほとんど就活をしていなかったので比較はできませんが、私が受けた限りでは内部生と同等に見られていると思います。

成功例②
19卒/文系院生/都内私立大学→留学→3年次編入で都内国立大学→そのまま大学院進学
学歴ロンダリングした目的:留学から戻るときの制度上、国立大学にしたかったため
内定先:投資銀行・コンサル

修士1年の5月から就活を始めました。

夏のインターンは投資銀行(外資・日系)、コンサル(戦略・総合)、メガベンチャー、商社へ行き、戦略コンサルではインターンから内定を頂きました。本選考では投資銀行(外資・日系)、商社を受けて、それぞれ内定を頂きました。

学部生のときは編入したこともあり、単位取得に苦労していたので、大学院で力を入れて就活をしました。さまざまな選考を受けましたが、3年次編入だったので学歴ロンダリングと思われることはなかったと思います。

成功例③
19卒/文系院生/都内私立大学→都内国立大学大学院
学歴ロンダリングした目的:ゼミ9割、就活1割
内定先:投資銀行、コンサル

インターンはコンサル(外資・日系)、日系投資銀行へ行き、インターンのルートからコンサルの内定をいただきました。本選考では日系投資銀行を受けて内定を頂きました。

正直、学校を変えたことで就活はうまく行ったと感じています。学校名の影響かどうかは分かりませんが、学部生のときにESで落ちたところにも通るようになりました。

ロンダリングのおかげもあってか、納得のいく就活ができたのは良かったと思っています。

皆さんそれぞれ納得のいく就活をされているようですね。

今回ヒアリングにご協力くださった方たちが投資銀行やコンサルなどのトップティアの企業から内定を獲得されていることを考えると、学歴ロンダリングが就活にネガティブな影響を与えることはほとんど無いと言えるのではないかと思います。

私が就活を通して思うのは、学歴ロンダリングをしていても、最終的な結果は本人の努力次第だということです。

現に、一般的に優秀と言われる大学の内部生であっても、選考で落とされてしまうケースは多々あります。もちろんさまざまな要因があるだろうとは思いますが、私はその方の努力不足も大きいのではないかと思います。

学歴ロンダリングをしているからこそ自分の実力に自信がなく、念入りに対策をしている人は多いでしょう。また選考では自分が出せるものが全てで、そこでしか評価してもらえないということを強く感じました。

私の場合、面接では今の大学院のイメージが強いのか、学部時代の話題に触れられることは少なかったです。特に外資はその傾向が強いと思います。

また日系企業の面接で大学院への進学理由を聞かれたとしても、正当な目的があったことをきちんと説明できるため、心配することはありませんでした。

学歴ロンダリングにおける失敗例とネックとなるポイント

学歴ロンダリングにおける失敗とは、大学院入試に落ちてしまうことです。残念ながら、そのような方は相当数いらっしゃいます。

大学院試験の合格率は?

以下にご紹介するのは、東京大学における大学院学生の入学状況(最新は令和4年度入学者のデータ)です。こちらをご覧いただくと、簡単に受かるものではないということがお分かりいただけると思います。

また、これは当たり前ですが「他大学の学生は、内部生よりも落ちやすい」ということです。学部時代からその大学のカリキュラムで授業をとり勉強していますから、その大学の問題は解きやすいです。また、表だって言われているわけではありませんが、内部生には下駄をはかせる風潮もあります。ですから、安易に学歴ロンダリングといってもかなりの努力が必要になります。

実際、データとして内部生は約75%、他大学生は約34%(令和4年度入学者)となり3分の1しか受からないというようになっています。

実際に私の周囲にも、全落ちの方はいました。

私は学部3年次には就活を本格的にしていなかったので、院試前は「落ちたらどうしよう…」という不安に駆られていました。もし自分も全落ちしてお先真っ暗になっていたらと思うと、ぞっとします。

以下では、その恐れていたことが現実になってしまった方の体験談をヒアリングしましたのでご紹介します。

学歴ロンダリングの失敗例

失敗例①
受験校:自分の所属大学、国立大学の2校

「全落ちは最悪の結末」と思っていましたが、それが現実になってしまいました。もっと受けておけばよかったです。

教授に頼み込んでどうにか大学院に進むことはできましたが、これが自分のやりたかったことか? と聞かれると正直違います…。でもあの時考えた道の中ではこれが最善の道だったと思います。

失敗例②
受験校:国立大学1校

受かるだろうと思っていたので、私立大学や他の国立大学は併願しませんでした。しかしそれが裏目に出てしまいましたね…。

その年の倍率がかなり高かったこと、自分の実力不足もあり、落ちてしまいました。私の場合はその研究室にしか行きたくなかったのと、院試浪人をしてまで大学院に行くお金もなかったので9月から就活しました。

他の研究室にはわざと卒業研究の単位を落としてもらって、留年して就活している人も居ましたよ。

学部の受験より倍率が低いとは言え、行きたい研究室やゼミによってはかなりの倍率です。現実は厳しいことがお分かりいただけたのではないかと思います。

大学院試験に落ちてしまったらどうするの? 解決策は?

落ちてしまった場合の選択肢としては、

①9月頃から就活
②就職留年
③教授のコネで志望していない学校を紹介してもらう
④冬に行われる後期試験を受ける(実施している学校は少ない)
⑤院試浪人

の5つがあります。

失敗しないためのリスクヘッジは併願をすることに尽きると思います。学部の受験だと併願はできませんが、大学院試では日程が被らなければ国立大学でも併願可能です。他の国立大学や私立大学も受けてみるなどして全落ちを回避しましょう。

ちなみに私は国立大学を2校受験しています。私立大学は2年とはいえ、かなりのお金がかかってしまい親への負担が増えることから、受験はしませんでした。

もし落ちたらそこから就活するか、就活留年しようと思っていました。

ネックとなるポイント

お金がかかってしまうことが挙げられると思います。院試を受けるだけで国立大学でも受験料は1校3万円、さらに地方からの受験者であれば交通費と宿泊費がかかります。

私は自分のやりたい研究があったので、都心から離れた場所にある学校も受けました。院試(研究室訪問~院試受験終了)にかかったお金は20万円弱だったと思いますので、海外旅行1回分くらいでしょうか。望む学歴が手に入るのであればと思って貯金を切り崩しました(笑)。

合格すればさらに2年分の学費がかかってしまいます。ただし、院生になると無利子の奨学金が借りやすくなったり、大学院での成績や研究成果(学会発表を含む)によっては奨学金を返済しなくても良い制度もあったりしますので、積極的に活用しましょう。

学歴ロンダリングは就活に役立つのか?

現在あなたが在籍されている大学がESで足切りにされてしまうレベルの大学であれば、メリットしかないと思います。

就活で見られるのは最終学歴であることが多いですし、学歴を重視する企業にもチャレンジできるようになるのは非常に大きなメリットであると言えます。またOBが増えたり、理系であれば前に在籍していた学校よりも学校推薦が増えたりと良いことばかりです。

しかしESを通過したあとは自分の実力勝負です。
学力が高い大学に在籍しているのであればそれ相応の能力があるだろうと期待されてしまうのは当然です。もしそこで能力が発揮できなかった場合は「〇〇大学なのにこんなにできないの?」 とマイナス要素になってしまうことも考えられますので、そのような状況に陥らないために努力をすることも必要でしょう。

私がインターンに参加した際にも「みかんさんは〇〇大学だから」と元々自分の持っている能力より高いものを求められていることを感じる場面が多くありました。

もちろん内部生のように地頭が良いわけではないので、苦労したこともありました。そんなときは、もちろん自分の頭もフル回転させつつも、「地頭枠」ではなく班のマネジメントや円滑にワークを進めることに特化することで乗り切っていました。

学歴ロンダリングを面接でのアピール材料にすることも?

面接では学歴ロンダリングをしたことで、内部生より向上心が強いとアピールすることもできると思います。学部で就職したり、推薦で院進するのであれば不必要な努力だからです。

それでもあえて自分で選んだということから、自分がなりたい姿になるための努力ができるということを示せると思います。実際に合格した実績もありますので、面接で使えるエピソードにもなりえると思います。

学歴ロンダリングは自分の成長のためのチャンス

現在のご自分の学歴にご不満をお持ちの方であれば、学歴ロンダリングはかなりおすすめできる方法だと思います。短期的な就活中にはどうすることもできない「学歴」を自分の努力で変えることができるチャンスです。

学歴ロンダリングに成功して、ご自身が納得できる内定に近づいてみませんか?

以下では大学院や研究に関連した記事も掲載しておきますので、ぜひご覧ください。

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