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「ゲーム業界の魅力は、世界中の人々にエンターテインメントを届けられること」。こう話すのは、PlayStationなどを手がけるソニーグループのゲーム事業会社、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)で採用人事を務める、葛西哲さん。
同社が事業展開するゲーム分野は、ここ数年、国内外で目を見張るほどの盛り上がりを見せているという。
特集「“ゲームづくり”をキャリアにする」第6回では、その葛西さんの言葉を通じ、グローバルに活躍できるというゲーム業界の魅力や、採用事情などを掘り下げる。【北川直樹】
※内容や肩書は2023年8月の記事公開当時のものです。
応募してくる人はゲームファンだけではない
——ゲーム業界の魅力について聞かせてください。
葛西:先端技術を用いて、エンターテインメントを創出できることですね。例えばPlayStationは、3Dコンピューターグラフィックス、デジタル音声処理をはじめとしたテクノロジーを最大限に活用し、従来の家庭用ゲーム機の概念を超えていくことを目指しています。
また、当社は音楽や映画の魅力を包括したエンターテインメントを提供しつづけ、世界規模に育て上げることをビジョンに据えています。「ゲーム=子ども向け」というイメージを打ち破るような、世界中の人々を巻き込むコンテンツに発展させようと取り組んでいるんです。
こういった大きな夢に向かって、グローバル規模の仕事にチャレンジできるのが、ゲーム業界の面白さです。
——採用ではどのようなことを重視していますか。
葛西:SIEはもともと社内ベンチャーではじまった会社です。なのでチャレンジ精神や情熱を持って仕事に向き合えて、チームワークを大事にできる人が、我々の求める人物像ですね。
——応募してくる人は、やはりゲームファンが多いのでしょうか。
葛西:プレイヤーとしてゲームが好きな人は多いですが、それだけではありません。先ほど述べたSIEのビジョンへの共感という共通項はありつつ、さまざまなタイプの人が応募してきてくれています。
ゲームを含む、エンターテインメント全般の創出に関心がある人たち、という表現が実態に近いかもしれません。
海外との打ち合わせが日常的に発生する職種も
——新卒採用の形態について聞きます。専門性の高い職種も多いと思いますが、どのように募集しているのでしょうか。
葛西:SIEはPlayStationというハードウエアに加え、ソフトウエア、ネットワークサービスなど多岐にわたる事業を展開しています。技術系の職種はかなり細かく切り分け、ソニーグループの各社を横断した「コース別採用」という形で募集しています。
近年はプログラミングが得意な学生向けにコーディングテストを行う選考も実施しています。
セールスやマーケティング、カスタマーサクセスといった、いわゆるビジネス系職種の採用も行なっていて、さまざまなバックグラウンドの人に活躍してもらえる環境を用意しています。
◆ソニーグループ新卒採用サイト内、職種紹介のページより(2023年8月31日時点)
——ITエンジニアの採用では昨今、企業間の競争が激しくなっています。影響はありますか。
葛西:市況の変化は感じています。とはいえ、他社と比べた時に魅力を感じてもらえるような競争力の高い処遇を打ち出していて、その結果優秀な人に応募してもらえていると思います。
それにグローバルな環境で、かつ知名度と歴史を持ったPlayStationというプロダクトに向き合ってチャレンジできるのは、我々の大きな強みです。その点に期待してくれる学生は、多いと感じています。
——ここ数年で、志望者の志向性に変化はありますか。
葛西:海外と関わる仕事に挑戦したいと考える学生が増えています。
SIEは本社機能を東京、カリフォルニア、ロンドンに設けているので、直属の上司が海外にいる若手社員も少なくありません。技術系の社員であれば、国をまたいでアジャイル開発(*)をするような機会もありますし、海外赴任にチャレンジしたい場合には支援をしています。
*小さな単位でテストや実装などを繰り返して進める開発手法
——採用で、語学力は重視しているのでしょうか。
葛西:語学力があるに越したことはないのですが、必須ではありません。業務によって外国語を使う頻度が異なるので、希望職種によっても求めるレベルが異なります。
例えば、マーケティングやカスタマーサクセスといった職種であれば、海外との打ち合わせが日常的に発生します。一方で、そこまで日常的に外国語を使わない職種もあります。
海外との仕事を希望する場合などは、足元の力量と志望する職種で必要になるレベルの差分を、考慮することが大事です。もちろん、入社後に語学力を高めた上でチャレンジすることも、歓迎しています。
拡大する世界市場で日本のDNAを持つプロダクトを推し進める
——ゲーム業界は、人口が減少する日本ですら市場規模が拡大しています。業界を取り巻く変化は肌で感じますか。
葛西:すごく盛り上がっていると感じます。PlayStation5の売り上げ台数で見ると、2023年7月時点で4000万台を超えていて、多くの人にプレイされているんです。
収益性も高く、今やソニーグループ全体の売り上げを支えている事業の一つです。
ゲームに登場するキャラクターで収益を得るビジネスや、映画やドラマなどへの展開も加速していて、チャンスはまだまだあります。
ゲーム業界はエンターテインメント領域で多様なチャレンジができますし、そこに魅力を感じる学生は多いのではないでしょうか。
——ゲーム業界に興味を持つ学生に、伝えたいことはありますか。
葛西:ゲーム業界の良さは、世界中の人たちにエンターテインメントを届けられることです。特にSIEでは、PlayStationビジネスの未来に関わることができます。日本のDNAが刷り込まれたプロダクトを世界中の人に知ってもらうことは、本当に楽しく、幸せなことです。
グローバルで大きなインパクトを生むチャンスがあるので、ぜひチャレンジしてもらいたいと思います。
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