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こんにちは、外資就活 デベロッパーチームです。
今回は代表的なデベロッパーである三井不動産の総合職に内定するための選考対策について、詳細な選考ごとの対策からお伝えします。
【内定者LIVE】日系IBD・デベロッパー内定者だけど質問ある?
三井不動産に内定するための2つのポイント
三井不動産に内定するためには、以下の2点が大切です。
②「周囲をまとめて何かに挑戦し、成果をあげた経験」を語ること
①OBOG訪問を利用して企業理解を深める
三井不動産の選考では、「会社をしっかり理解していることが評価された」「三井不動産を志望する理由を深めるのにOBOG訪問が役に立った」という声が多いため、社員の生の声を聞くことが重要だと考えられます。
三井不動産の社員を訪問するためには手段が2つあり、1つは三井不動産の知人や大学の先輩、大学にあるOB・OGリストなどにより、自分で直接連絡して会う方法と、2つ目は三井不動産のマイページから訪問予約をする方法です。
特に後者のマイページから予約する方法は簡単に予約することができる上、事前に社員のプロフィールを確認することが出来るので自分なりの仮説を作ってから質問しやすいというメリットがあります。
「OBOG訪問の数は評価に全く関係ない」と企業が発表しているのでやみくもに回数を稼ぐ必要はないのかもしれませんが、会社を理解し、自分が働いているイメージがつくくらいまでOBOG訪問サービスを利用してみることをお勧めします。
参考→「OB訪問」が内定へのカギ
②「周囲をまとめて何かに挑戦し、成果をあげた経験」を語ることが大切
三井不動産の選考では「周囲をまとめて何かに挑戦し、成果をあげた経験」を語れるようにしておくことが大切です。
それは、①三井不動産が「挑戦」を大切にしている企業である ②デベロッパーの仕事内容として、金融機関・ゼネコン・不動産仲介業者等の多数のステークホルダーと折衝を重ね、まとめあげることが重視されるという2つの理由に起因しているからです。
三井不動産で活躍していけるポテンシャルがあると示すためにも、自分の性格や行動の軌跡がデベロッパーの仕事や三井不動産が大切にしている価値観に合致しているということをアピールすることが大切です。
※ 本コラムの情報は外資就活会員限定コンテンツ「選考体験記」から抽出しています。
選考フロー
選考フローは上記の通りです。以下で詳しく解説したいと思います。
ES:三井不動産らしい「挑戦」を表現せよ
・あなたが所属するゼミナールや研究室の名称、研究テーマ、卒業・修士論文等についてお書きください。(100文字以下)
・課外活動について、最も力を入れた活動にチェックを入れる
・上記について団体名や活動内容(100文字以下)
・あなたが三井不動産を志望する理由(400文字以下)
・大学入学までの経験
テーマ(50文字以下)、時期(50文字以下)、取り組んだ理由(150文字以下)、経験の詳細とその経験が今のあなたにどうつながっているのか(350文字以下)
・大学での経験2つについて
テーマ(50文字以下)、時期(50文字以下)、取り組んだ理由(150文字以下)、経験の詳細とその経験が今のあなたにどうつながっているのか(350文字以下)
・あなた自身が働く上で大事にしたい価値観について(300文字以下)
筆記試験:ボーダーが高いと予想される。問題集を解いて対策しよう
【試験内容】
テストセンター
【試験科目】
言語、非言語、英語、性格診断
【対策】
問題集を一通り解いて慣れておく必要がある。
【ボーダーライン】
総合商社に通っている人でも落ちていた人がいるようなので、ボーダーラインは高めだと判断されます。
【結果連絡】
1週間後にメールにて連絡
一次面接:ESの深堀り中心。事前に必ずESを読み返しておこう
【面接官】2人(若手の男性)
【学生の数】1人
【時間】15分程度+逆質問
【結果通知方法】面接終了後、電話にて
質問例
【内定者A】
・ESに書いたことの深堀り(学生時代頑張ったこと)
・ESに書かれた経験はデベロッパーでどう活かせるか。
【内定者B】
・自己紹介
・学生時代頑張ったことの概要
・その取り組みの動機・自身の役割・その後の人生への影響
・自身の性格や強み・弱みについて
・最近の気になるニュースに対する意見
・OB訪問などで印象に残った社員
・最後に熱意を語ってください
内定者からのアドバイス
(1)簡潔に的確に質問に答えることを意識する
「非常に短い面接時間なので、簡潔にハキハキと答えることを意識した。人事の方から受けたフィードバックでは、返答の簡潔さ・的確さ、社風とマッチするか、熱意を見ているとのことであった。」と内定者は語っています。
面接時間が15分程度しかないため、冗長に話さないように気をつけ、結論ファーストで「聞かれたことに的確に答える」ことを意識しましょう。
(2)面接を楽しむ
三井不動産の1次面接は、社員との距離が近く、年次も若い社員だったので非常にフランクで話しやすい雰囲気だそうです。
気になったところは深堀りしてくださるようなので、面接の流れは面接官に任せ、会話のキャッチボールを楽しむようにしましょう。
(3)面接前にESに何を書いたか復習をする
三井不動産の1次面接はESの深堀りが中心です。
面接官にESに書いたことについて聞かれたとき、「あれ、私ESに何書いたっけ…」となってしまうと嫌な”間”がうまれて不穏な雰囲気になってしまいます。焦りやすくもなり、精神衛生の観点でも良くありません。
ESに書いた内容を思い出し、2~3回深堀りをされても良いくらいの準備を行いましょう。
二次面接
【面接官 】1人(中堅社員)
【学生の数】1人
【時間】20分程度
【進め方】学生待合室にてモチベーションシート、小論文の記入→面接
【結果通知方法】2時間後、電話にて
モチベーションシートの記入について
20分程度で小学生からこれまでの自身の歴史を記載するものであるモチベーショングラフを書かされるるそうです。
モチベーショングラフは、小学校入学以降の個人のモチベーションの推移を折れ線グラフで図示し、適宜解説コメントを書き込む形式です。
2次面接では使用しないが、最終面接のときはモチベーションシートに沿って質問が行われるます。
小論文の記入について
2018年卒は「両親以外の人に叱られた経験について」「これまで理不尽に感じたことについて」というお題で字数は300字程度だったようです。
質問内容
【内定者A】
・終始ESに記載した内容についての深掘り。
・最後に一言
【内定者B】
・なんでその研究テーマにしたのか
・大変だったことは
・縦割り組織の壁を超えるためにはどうするべきか
【内定者C】
・自己紹介
・学生時代頑張ったことを、何も知らない人に説明するとして話して
・志望動機とやりたいことを簡潔に
・他に学生時代頑張ったことは
・最後に熱意を伝えてください
経験者からのアドバイス
【「最後に一言」で印象付ける】
2次面接では面接の最後に「何か言いたいことありますか?」と聞かれることが多いようです。この質問は、自分を自由に売り込むことができるチャンスであるのでいつ聞かれても言いように事前に心の準備をしておきましょう。
特に、2次面接は1次面接と同じくESをされることが多いので、志望動機を伝えて熱意をアピールする内定者が多いようです。
三次面接:「一緒に働きたいか」が重視される。部屋の雰囲気に呑まれずにいつもの自分で挑むことが大切
【面接官】4人(年次が高い社員)
【学生の数】1人
【時間】30分程度
【結果連絡方法】電話
質問内容
【内定者A】
・モチベーショングラフに沿って中学生、高校生、大学生時代の話を聞かれた。
・最後に何か話したいことはあるか
【内定者B】
・志望動機
・学生時代頑張ったこと
・それから何を得たか、など
・なぜ業界他社ではないのか
【内定者C】
・二次面接の前に記入した、人生のモチベーショングラフを基にした質問。
・どのような心情の変化があったのか
・それにどう対処したのか
・最後に熱意を話してください
内定者からアドバイス
(1)大きめの声でハキハキと話す
「これまでの面接と比べると、面接官の年次も高く部屋も荘厳な感じがするため、締まった感じがする」「部屋がこれまでと違い、厳かな大広間になる。面接官との距離も5mほどあるので、声が小さいとまず話にならない。」と内定者はアドバイスしています。
相手が聞き取りやすい声の大きさでハキハキと話し、明るい印象を与えることが大切です。
(2)取り繕わず、お父さん世代との楽しい会話を心がけることが大切
「特技は一人芝居ですと言って実際にやって見せた人が合格した」「いかに年上と仲良くできるかが大切」と内定者は語っています。相手は役員であるので緊張するかもしれませんが、お父さんと話しているようなイメージでいつもの自分を表現することが大切だと考えられます。「面接官を笑わすことが出来たら勝ち」という噂があるので、ユーモアのセンスをはじめとする一緒に働きたい雰囲気があるかどうかといった観点も重視されているようです。
(3)面接官全員に目を向けて「三井不動産でなければならない理由」を伝える
三井不動産の最終面接は面接官が4人おり、その上「最終面接では面接官全員から合格が出ている人でないと内定しない」という噂があるため面接官全員に対して目を向けて熱意を伝えることが大切なのではないかと考えられます。
また、「総合商社と併願している人は相当突っ込まれたらしい」という情報もあるので、志望度が重視されており、競合他社や他業界と差別化した志望動機を伝える必要があります。
内定者の情報
【内定者の数】40人弱
【内定者の学歴】東京大学、慶應義塾大学、早稲田大学など