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みなさん! どうもこんにちはシュシュです!
大学3年生の1月に就活を終えた 自分が言うのもなんなんですけど、現在の就活は「説明会は大学4年生(院2年生)3月から、面接は6月から」という就活ルールのもと行われています。
そんな就活ルールも有名無実化し、19卒の時は 6月に入る前に面接を始めている企業が6割をゆうに超えています。
(参考:2018年度 就職・採用活動に関する調査結果について(速報版))
ついには今年、その就活ルールを作っていた経団連が、「ルール廃止」を宣言しました。
今回は、 ここ最近の「就活ルール廃止騒動」について、学生視点でバッサバッサ斬っていきます。
学業に支障をきたす、学生が混乱する←ありえない
我々学生にとって、就活ルールは「他社に出し抜かれないように仲良しこよしで採用をしよう」という企業のために作られたものでしかありません。
幼稚園のお遊戯会で「全員が桃太郎」、小学校の運動会で「全員が一緒にゴールする」のと同じです。
そんなの馬鹿らしいということは冷静になると分かることですし、実態はすでに就活ルールとかけ離れたものとなっています。
しかし驚いたことに、すでに実体が無いにも関わらず、就活ルールを廃止することに反対している人(主に大学教職員)がいます。
彼らの主な意見に「学生が学業に支障をきたす」というものがあります。
「学業に支障をきたす」という学生側に立ったと見せかけているトークは、所詮、「就活で授業を休むな、誰が授業をしてると思っているんだ」と激おこぷんぷん丸の当てつけにしか思えないんですよね。
本当に学生の側に立つのであれば、 「自分のこれからの人生に大きく関わることだから時間をかけて自分の納得のいくように就職活動をしてください。そのために大学は全面バックアップします」くらい言って欲しいものです。
マスメディアのせいかもしれませんが、企業と大学の二項対立はもう平成も終わるというのにまだ続いています。
もう一つ「就活ルールが存在しないと学生が混乱する」という意見も聞きました。
たしかに企業がアマゾンギフト券を餌に集めた就活アンケートだと、「不安です」「いつから始めたらいいか混乱します」と答えている現実があるのかもしれません。
しかし残念ながら、そんなのはテスト前に「テスト勉強してねえ、お前はした?」「俺もしてねえ」「やべえ」「やべえ」の会話と同じです。
本当はちゃっかりテスト勉強を徹夜でやっているものなのです。
現実、 今の大学生も表面上は「え〜、みんなサマーインターンに行っていたの〜?? 知らなかった〜、私困っちゃう」と言って、裏ではしたたかに就活真っ最中というのはよくあること です。
Twitterで「就活やべえ」「何すればいいの?」と言いつつ、ちゃっかり情報収集を終えて就活対策に励んでいる人なんかたくさんいます。
「え〜就活どうしよ〜、何もやってない」と言いつつ、すでに内定3つ持っている女の子もいます。
自分も去年、「まだ就活なんか始めてないぞ! 夏休みは旅行いって遊びまくるぜ〜」と大学生アカウントで言いながら、悠然と合計で30日間サマーインターンに参加していました。
就活が早期化している今、 誰も混乱せず就活を真面目に始めている現実 があります。
残念ながらいくら就活が早期化したところで「学生が混乱する」というのは机上の空論でしかありません。
内定が早期化することは大学教職員にとってお得
「内定が早期化すると、進路が決まったことで学生が遊び出す」「学生が暇になると何をするかわかったもんじゃない」とおっしゃられる社会人(主に大学教職員側)の方がいます。
しかし、残念ながら大学4年生の当事者として周りをみると現実は逆です。
むしろ内定をもらった後のほうが、大学教職員が好むような行動をしています。
社会に出ることを見据えて読書に励んだり、長期インターンを始めたり、将来のことを考えて授業を選択したりするようになりました。
そして、言葉遣いや周りの人との接し方も、より社会人の方が好むようなものになっています。
どうしてこうなるかというと、 就活を通して社会がどのように動いており、これから先自分が歩むキャリアを通して、どんな知識や技術を習得し、それなりの態度と覚悟でいなければいけないことを自覚するから です。
もちろん自分も就活を通して社会人になることの自覚を持ち、黒歴史を量産してきた数々のSNSアカウントを消しました。(まだ“シュシュ”というとんでも黒歴史垢がツイッターに残ってますが)
そして、内定が早期化することで何よりも良いことは、「内定取り消し」になりたくないという自制心が働くことです。
誰もがせっかく掴んだ内定が無かったことになるのは嫌です。
だから SNSに変な投稿をしたり、誰かに迷惑な行動をするのを控えたりするようになります。
皆さんも考えてみてください。
もし就活が早期化して、1年生から就活が始まったらどうなりますか?
スーパーでサ◯バゲームをすることなんか無かったんじゃないでしょうか?
ミスター候補が一発“KO”されるようなことも無かったのではないでしょうか?
自分たちが騒いでいるところをSNSでアピールしたい人達も「◯菱は国家なり!」「◯◯バー◯◯バー顔採用!」と、せいぜい飲み屋でコールをしている動画をアップする程度に収まったと思います。
そして世の中に迷惑をかけないことを心に誓い、社会を知るためにスラム街ツアーのクラファンを始めると思います。
つまり、「就活や内定が早期化すると学生が遊ぶ」「暇になると危険だ」というのとは逆に、現実には大学教職員好みの“真面目”になりますし、もっと早期化すると学生の社会人好みへの染め上げは加速するでしょう。
だから、就活ルールがなくなり、内定が早期化するのは、社会人(主に大学教職員)にとって悪くない話でしょう?
就活ルールが無くなると学生にはお得
加えて、就活ルールが無くなるのは学生にとってもお得なんじゃないかと思うわけです。
この4年間、真面目に授業を受けてきて発見したこと があります。
たぶん誰も気づいてない事柄なので、この発見を知ることでひどく驚き、興奮とともに踊り出す人もいると思ますが、冷静に聞いて欲しい です。
体調を崩したり、全国大会などのスポーツ大会や学術論文の発表会があったりして授業やテストを休むと、「欠席」となり、評価が下がったり単位を落とすという現実が、残念ながら弊大学にあります。
おそらく似たような大学は多いでしょう。
しかし
「就活なので休みます」となると欠席になりません。
さらに「就活が原因でテストに出られませんでした」となると、レポートという名の救済措置が取られるのです。
自分が4年間、真面目に授業を受けて発見したことは、 「就活で休むのはセーーーーーーーフ」 ということだったのです。
この発見、イグノーベル賞級であると自負しています。
社会人になっても「就活で休みます」という理由で欠勤し、毎日を謳歌したいとも思っています。
ここで、もう一つ、今度はノーベル賞級の発見をお伝えしたいと思います。
就活ルールが廃止され、就活が大学1年生から始まるなんてことが起こったら、4年間「就活によって出席できませんでした」が使えるということです。
自分が就活していた時は大学3年生であったため、教授に「就活でゼミを休みます」と言っても、残念ながら納得されませんでした。
しかし、就活が早期化し、誰が就活を始めていて誰が就活を終えていたなんか分からない状態になったら、授業を休みたい時は、いつでも就活を理由にすることができる。
これは学生の勝利ではないでしょうか?
このようなことを言うと、理系の人たちからは、いやそんなの文系だけだろ、理系は就活を理由にさぼらず授業や研究を毎日している、と言われそうです。
何をいう
瞬く間に、微分するぞ
文系だって、何もすすんで授業を休んでいるわけではありません。
ただ、起きるとすでにお天道様が頂上を通り過ぎており、サークル、飲み会、カラオケオール、クラブ、旅行としなければいけないことが重なり、やむにやまれぬ事情で、断腸の思いで授業を休んでいるのです。
まとめに入りますが、就活早期化がさらに進むことで、就活という言い訳がいくらでも使いたい放題になる「学生勝利の時」は近いです。
数年後の就活は・・・
現実問題、 就活ルールの動向は新聞上を賑わすだけで、就活自体には何の影響もないでしょう。
経団連や政府がいくらワイワイしてようと、就活は労働市場の原理によって動きます。
大手企業の人気部署はほとんどがJOB選考になっていくでしょうし、採用費用をあまりかけたくない企業は選考ではなく長期インターンから採るアメリカ型に徐々にシフトしていく でしょう。
そして、 大手企業の大量採用部門、大手企業不人気部門、中小企業と、順々に 余っている大学4年生が吸い取られていきます。
これは全て労働市場の原理であり、就活ルールなんか関係ありません。
これから就活を始める・進めるにあたって、就活市場をウォッチするのは良いと思いますが、就活ルールは無視して構わないでしょう!
こんな感じで就活ルールについて思ったことを書いてみました。
20卒の皆さんはサマーが終わって、またESやら面接やらが迫り、一番就活だるい時期だと思いますが、息抜きをして精神と身体を大事にして過ごしてください〜
それじゃ、また!
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