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こんにちは、外資就活 編集部です。
就職活動を始めコンサルティングファームを志望している皆さんの中には「コンサル志望だけど、ワークライフバランスは大切にしたい....」「海外案件なども扱いたい」「若い時から専門性を身につけたい」といった方も多いのではないでしょうか?
そんな方におすすめなのが近年、非常に注目され採用人数も拡大傾向にある 監査法人でのコンサルティング職、通称アドバイザリー職 です。
「監査法人って公認会計士だけしょ?」なんて思われている皆さんに、 アドバイザリー職の提供価値・魅力・選考についてご紹介します。
そもそも監査法人とは?
はじめに「監査法人」についてよく知らない方も多いと思うので、業務内容について説明します。監査法人が行なっている業務内容は2つあります。
①監査証明業務(アシュアランス)
監査証明業務が主に行なっていることは 「決算書の助言・監査」 です。会計監査では公認会計士の方が監査先の企業から資料を受け取り、不正などを行なっていないかをチェックします。一般に監査法人と聞くと、この業務をイメージする方も多いでしょう。
②非監査証明業務(コンサルティング)
非監査証明業務が主に行なっていることは 「コンサルティング」 です。どのようなコンサルティングを行なっているかは後ほど説明しますが、この業務ではコンサルティングファーム同様、公認会計士などの資格は必要としません。
監査法人における2つの業務について説明しましたが、今回は ②の非監査証明業務、すなわちコンサルティング職(監査法人ではアドバイザリー職と言います)の具体的な提供価値・魅力について説明します。
アドバイザリー職は会社の基盤を作る「守りのコンサル」
アドバイザリー職の提供価値は一言でいうと「守りのコンサル」というものです。
守りのコンサルとは具体的には リスクコンサルティング(事業リスク、カントリーリスク、システムリスクなど)、内部監査や内部統制など です。すなわち、 企業の経営基盤を万全なものにするコンサルティング を指します。
上記したリスクコンサルティングとは、例えばA会社が金融業界に参入しようと考えていたとします。しかし、金融業界では法律などの規制が非常に厳しいです。そして、それらの法律などを破ると業務停止命令などが下ってしまう場合があります。なので、アドバイザリー職のコンサルタントはA社が金融業界に参入する際のリスクを洗い出し、それらのリスクを全て解決していきます。これがリスクコンサルティングです。
それとは対照的にコンサルティングファームの提供価値は、事業戦略立案やM&Aなどに代表されるようなものです。これらのコンサルティングは利益を最大化させる目的で行われ、「攻めのコンサル」と言われています。
「激務」って本当?監査法人アドバイザリー職の3つの魅力
次に、アドバイザリー職の魅力をご紹介します。魅力は主に、
①ワークライフバランスが調整しやすい
②グローバルな環境に身を置くことができる
③若い時から専門性を身に付けられる
の3つが挙げられます。
アドバイザリー職の魅力①ワークライフバランスが取りやすい!
監査法人のアドバイザリー職の魅力の1つに「ワークライフバランスの取りやすさ」というものがあります。
コンサルティングファームは一般的に「超激務」な仕事です。終電を逃してタクシー帰りなんてこともザラにあります。また、その他にも休日に上司からの電話が鳴り止まないなんてこともあるとか…。
しかし、アドバイザリー職では、こちらのグラフで示している通り、アメリカでBig4と呼ばれる総合コンサルティングファームと比べて残業時間が2/3となっています。また外資系の戦略コンサルティングファーム(マッキンゼーやBCGなど)と比べると、残業時間は約半分以下になっています。
このように労働時間自体がコンサルティングファームと比較しても短めであるので、ワークライフバランスを取りやすくなっています。
そしてコンサルティングファームと比較した際に残業時間が短い理由は、両者の仕事の性質の違いにあるのです。具体的には、
・コンサルティングファーム→「利益」を追求する仕事
・アドバイザリー職→「正しさ」を評価する仕事
という違いがあります。
詳しく説明すると、コンサルティングファームは利益をできる限り最大化させる職業のため、時間は無限にかけることができます。しかし、アドバイザリー職では第三者的な立場で正しさを評価するため、時間を無限にかければ解決できるというものではありません。
以上のような理由から、 アドバイザリー職では比較的残業時間が短く、結果的にワークライフバランスも取りやすいとされています。
アドバイザリー職の魅力②グローバルな環境に身を置くことができる
2つ目のアドバイザリー職の魅力は 「グローバルな環境に身を置くことができる」 というものです。
アドバイザリー職を有する主な監査法人は四大監査法人(トーマツ、PwC、EY新日本、あずさ)と呼ばれ、世界的に有名な四大会計事務所(デロイト、PwC、EY、KPMG)と提携関係にあります。
そして上記した四大会計事務所はアメリカではBig4と呼ばれ、世界で150を超える国に展開しています。なのでドメスティックなイメージを持たれがちな監査法人ですが、世界のBig4とナレッジを共有しているため、実は非常にグローバルな組織なのです。
そのBig4の世界的なブランド力のもと、プロジェクトによっては海外の企業と関わることも多くあります。具体的な関わり方としては、
①海外オフィスに出向する
②日本のオフィスで全て英語の案件に携わる
などが挙げられるでしょう。また、法人によっては外国人の方が上司の場合もあるようです。いずれにしろ高い英語力が求められますが、 たとえ現段階で英語ができなくても、海外研修をはじめ入社後に英語力を伸ばせる機会は多々あるので、怖気づく必要はありません。
「将来は外国で働きたい」「英語を使って仕事がしたい」というグローバル志向の方には非常におすすめです。また荒療治かもしれませんが、資料などが英語の案件にアサインされれば意地でも英語は使わざるを得ないので、英語が苦手で鍛えたいと思っている方にも魅力的だと思います。
・【総合コンサル比較】BIG4・アクセンチュアの特徴を徹底解説!(デロイト・PwC・KPMG・EY・Accenture)
・外資系コンサルだが英語ができず苦労した-現役コンサルタントにインタビュー(1)
アドバイザリー職の魅力③転職に有利!?若い時から専門性が身につく
最後に、アドバイザリー職の魅力として 「若い時から専門性を身につけられる」 ということが挙げられます。
その理由としてはアドバイザリー職では、第三者としての独立性保持の観点などから業務としての担当領域が明確になっているからです。なのでデータのアドバイザリー職であればデータを、ITのアドバイザリー職であればITを自分の専門領域とすることができます。
例えば、監査法人トーマツのDeloitte Analyticsではデータを用いて会計監査などを行なっています。したがって、将来はデータサイエンティストコンサルタントとしてのキャリアを歩むことができるでしょう。AIやIoTなどの変革によってデータサイエンティストの需要はこれから益々大きくなっていくので、ファーストキャリアの選択肢として十分考えられます。
他にもPwCあらたのSPA(システム・プロセス・アシュアランス部)ではITリスクコンサルタントとして、GRC(ガバナンス・リスク・コンプライアンス・アドバイザリー部)では金融リスクコンサルタントとしてのキャリアを若いうちから歩むことができます。
若いうちから専門性を身につけ、転職などを有利な方向に進めたい方にはぜひおすすめです。 もちろん同じ監査法人内で違う職種をやってみたりと、様々なキャリアを歩むこともできます。
アドバイザリー職の選考は、一般的なコンサルティングファームの対策で乗り切る
ここまでアドバイザリー職の魅力についてご紹介しましたが、ここでは選考について紹介します。
大前提としてはコンサルティングファームの選考と大きくは変わりません。 理由としては、両者に求められるスキルは似通ったものになっているからです。具体的には、コンサルタントとして必要な論理的思考力やコミュニケーション能力などが両者ともに求められます。
ただコンサルティングファームと違い、夏のインターン選考では書類選考のみで合否を判断する法人もあるので、アドバイザリー職にあまり興味がなくてもインターンの経験を積みたい方にとっても夏のインターンはおすすめです。
秋から冬にかけて行われる本選考では、GDやケースなどが課せられることもあるので、コンサルティングファームの選考対策と同時に進めてみてください。
ただ、GDやケースなどでアドバイザリー職特有のお題が出題されることはあります。 例えば上記したPwCあらたのSPAのケース面接(22卒・本選考)では、「アフターコロナに関して、交通関連業界はどのように対応するべきか」という問題が出題されました。これを口頭でただ発表するのではなく、300字程度で自分の案をまとめ、それを基に面接官とディスカッションしていくものでした。
このように特殊なパターンの選考が行われることも少なくはないので、ぜひ選考体験記を参考にして選考対策を進めてみてください。
・PwC Japan有限責任監査法人
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監査法人アドバイザリー職の内定を目指そう
いかがでしたか?
この記事では守りのコンサルティングを展開するアドバイザリー職について説明しました。
いわゆるコンサルティングファームにおける仕事内容との違いやワークスタイルについて、理解が深まったのであれば幸いです。
本コラムを通じてアドバイザリー職に興味を持った方は、ぜひインターンや本選考に応募してみてください!
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