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どこのハウス/ファームが強いのか。投資銀行IBD vs 戦略コンサル徹底比較(2)グローバルランキング編

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はじめに

好評シリーズ「投資銀行 vs 戦略コンサル徹底比較」。第一弾の(1)給与編では、それぞれの初任給の額や昇進ステップ、ネクストキャリアについて比較しました。

第二弾は世界ランキングについて比較します。外資の二大巨頭「外銀と戦コン」ですが、新卒で入社するとなれば、業界の成長性も気になるところ。投資銀行と戦略コンサル、それぞれの市場規模や成長性、ランキングについて見てみましょう。外資系ばかりが脚光を浴びがちですが、日系の投資銀行や戦コンの立ち位置は果たしてどのあたりになるのでしょうか。
どこのハウス/ファームが強いのか。投資銀行IBD vs 戦略コンサル徹底比較(2)グローバルランキング編 96825_1

ブティック系投資銀行が躍進?!縮小する市場で気を吐く

2014年の世界の資本市場・投資銀行業務の市場規模は2390億ドル(約27兆円)、2010年との比較で12%ほど縮小したと推計されています(出所:BCG2014年調査)。同調査では「低金利・ボラティリティの低下などの経済環境要因、規制強化などの構造的要因によって収益環境は依然として厳しい状況にある」としています。

外銀バンカーの間でも「昔よりも給与テーブルそのものが下がった」という声が根強く聞かれます。ボーナスや株での支給など詳しい側面については、下記コラムを参考にしてみて下さい。

平均年収3000万円?!外資系投資銀行で働くバンカーの給与

規制、コンプライアンス、資本の最適化など、投資銀行にとっての重要課題となっている一方、FinTech(「ファイナンス」と「テクノロジー」を掛け合わせた造語)などの技術的イノベーションが注目されています。今後は金融知識のみならず、こうした変化の潮流に乗り遅れないことが成長を続ける秘訣と言えそうです。

例えば米大手投資銀行、ゴールドマン・サックスもこのFinTechに積極的です。今年9月には、ロイド・ブランクファイン最高経営責任者(CEO)が日本経済新聞の取材に対して「消費者向けビジネスの拡大に取り組む」と表明しています(日本経済新聞電子版2016年6月29日付「ゴールドマンCEO、フィンテックで個人開拓に意欲」より)。これまでBtoB、いわゆる対法人や機関投資家向け金融サービスに特化してきた同社が消費者向けに参入する背景には、テクノロジーの進化によって煩雑な業務に割くコストを削減できる、という見通しがあるようです。

では、こうした潮流の中で、グローバルで評価されている投資銀行はどこなのでしょうか。まずランキングから見てみましょう。米転職支援サービスVaultによる「世界の投資銀行ランキング50(2017 Vault Banking 50)トップ5の結果は以下の通りです。

■世界の投資銀行ランキングTOP5

順位 企業名
1位 ゴールドマン・サックス
2位 モルガン・スタンレー
3位 センタービュー・パートナーズ
4位 エバーコア
5位 JPモルガン

(出所:2017 Vault Banking 50)
Vault Banking 50はブランド力に加え、企業文化、働いている人の満足度、ワークライフバランス、トレーニング環境、報酬などを独自の比率で掛け合わせて算出しています。

トップ5のゴールドマン・サックスJPモルガンは、待遇や文化のみならず、先述したフィンテックに熱心に取り組んでいる点も評価されていると言えそうです。

3位にランクインしたセンタービュー・パートナーズと4位のエバーコアは、聞き慣れない方もいるかもしれません。両社共にいわゆるブティック系投資銀行として急成長し、M&Aアドバイザリーをメインに頭角を現した企業です。近年では、センタービュー・パートナーズは2014年のサントリーホールディングスによる米企業買収の、被買収側企業のアドバイザリーに関与していました(出所:日本M&Aレビュー2014年第3四月期)。また、エバーコアは仏大手製薬サノフィ・アベンティスのアドバイザリーを務めた実績があります。

これらのブティック系投資銀行は近年、若手外銀バンカーの業界内の転職先としても人気です。

というのも、大手の投資銀行では、新卒入社した若手IBDは「アソシエイト」と呼ばれ、数年間は資料作成のためのExcel処理に追われることになります。「これじゃエクセル屋さんだ」と自嘲するアソシエイトがいるのはそのためです。それと比べて、ブティック系投資銀行の場合は、比較的若いうちからM&A業務にダイレクトに携わることができます。M&Aをやりたい、という意思が明確な人にとっては、ネクストキャリアの選択肢として有効なのです。

一方、日系投資銀行の名前を探してみると、39位に野村ホールディングスが登場します。グローバルランキングでは上位でこそありませんが、国内のM&A案件ではランクバリューベースで1位を獲得しています(出所:日本M&Aレビュー2016年第3四半期)。身近な企業のM&A案件に携わるチャンスは多いと言えそうです。

新卒で外資系投資銀行に入社できれば、グローバルで通用するネームバリューを手にできますから、転職市場での付加価値も期待できます。しかし必ずしも「米系大手しかない」と視野狭窄に陥る必要はないのかもしれません。

業界内で重要なのはリーグテーブル

ハウス(投資銀行のこと)によっては、ECM(Equity Capital Market:株式引受)、DCM(Debt Capital Market:債券引受)、M&Aなどプロダクトによって強み弱みが分かれます。そういったプロダクト別・国別の強さを表すランキング表をリーグテーブルといいます。全体感を捉えたければglobalcapitalのランキングを参考に、より細かな分類はトムソン・ロイターなどが公開しているデータを参考にしてみて下さい。

参考までにglobalcapitalのランキングでは、M&AではJPモルガンが世界トップ、日本を除いたアジアではゴールドマン・サックスがトップとなっています。このランキングのキモは、条件を細かく区切っていくとそこそこ調整が可能だという点です。新卒採用説明会でどこも「うちのハウスがNo.1だ!」と言っているのは、実は正しいのです。上記リンクの右下に細かい注記が書いてありますので、気になる方は確認してみてください。

Global Announced M&A Ranking – 01 Jan – 28 November 2016

順位 企業名
1位 Goldman Sachs
2位 JPMorgan
3位 Morgan Stanley
4位 Bank of America Merrill Lynch
5位 Citi

ベインが1位?!米国コンサルティング業界で起きている変化

次に、コンサルティング業界の話に移ります。米国のコンサルティング業界の市場規模は近年、6兆円~10兆円前後と見積もられています。それに対して、国内のコンサルティング市場の規模は、ビジネスコンサルティングにITコンサルティングを加えても6463億円前後(IDCJapan「国内コンサルティングサービス市場予測」2016年)と、規模では米国の10分の1にも満たない程度です。

しかしながら国内のコンサルティングサービス市場は着実に成長しています。IDCJapan「国内コンサルティングサービス市場予測」(2016年)によると「2015年の国内コンサルティングサービス市場は前年比6.3%増、2015年~2020年の年間平均成長率3.8%で拡大。2020年には7773億円に達する見込み」とのことです。では、こうしたコンサルティング業界の売上ランキングを見てみましょう。

米調査会社ガートナーによる「コンサルティングサービス ワールドワイド2015」のトップ5は以下のとおりです。

■世界のコンサルティング企業ランキング(売上ベース)TOP5

順位 企業名
1位 デロイト
2位 プライスウォーターハウスクーパース
3位 アーンスト・アンド・ヤング
4位 KPMG
5位 アクセンチュア

(出所:コンサルティングサービス ワールドワイド2015)

ガートナーの調査は、売上をベースにしているため、上位には戦略コンサルの雄マッキンゼーBCGではなく、会計やITなどに特化したファームがランクインしています。グローバルですと、デロイトで3~4兆円の売上です。こういった会社は、新卒の採用人数も多い傾向があります。戦略系のコンサルティング企業では、やっと7位にマッキンゼー・アンド・カンパニーがランクインします。だいたい60億ドルの売上といわれています。

一方、投資銀行ランキングでも引用した米転職支援サービスVaultの「世界のコンサルティング企業トップ50(2017 Vault Consulting 50)」のトップ5は以下の通りです。総合的なランキングであるためか、ガートナーのランキングとは打って変わって上位を戦略コンサルが占めています。

■世界のコンサルティング企業ランキングTOP5

順位 企業名
1位 ベインアンドカンパニー
2位 ボストンコンサルティンググループ
3位 マッキンゼーアンドカンパニー
4位 デロイト
5位 オリバーワイマン

(出所:2017 Vault Consulting 50)

昨年まで1位を継続していたマッキンゼーが3位に転落し、ベインが1位になっていますね。獲得スコアを見ると1~3位まではかなりの接戦ですが、マッキンゼーについては1位のベイン、2位のボスコンの回答者コメントにはない「厳格なUp or Out」「エリート主義」といった単語が見受けられます。戦略コンサルのアイコン的存在でもあるマッキンゼーだけに、従業員が受けるプレッシャーはより大きなものがあるのかもしれません。

4位のデロイトコンサルティングは、先述のガートナーによる売上ランキングでも1位を獲得しています。オペレーション関連のコンサルティングに定評があります。5位のオリバーワイマンは経済領域に強みを持つ戦略系ファームで、米大手保険会社マーシュ・アンド・マクレナンの経営コンサルティング会社として有名。2010年に東京オフィスを開設しています。

グローバルで活躍できない日系コンサルティングファーム

では日本国内の戦略コンサルはどうかという点で言えば、総研系を除くとグローバルレベルで戦えるファームはほとんどないと言ってよいでしょう。

そもそも日系の戦略コンサルは、かなり数が限られています。コーポレートディレクション(CDI)やドリームインキュベータ(DI)は共にボストンコンサルティンググループ出身者が創業した、数少ない「日系戦コン」です。同じく、ボストンコンサルティングファーム出身の冨山和彦氏が創業した経営共創基盤は企業再生に強みがあります。

ドリームインキュベータは保険・投資など事業多角化しており、コンサルティング事業の売上は約26億円。コーポレートディレクションは10億程度といわれています。マッキンゼーBCG日本法人がどの程度の規模かは伺い知ることしかできませんが、およそ400人のメンバーがいることから、300億円前後ではないかと推測します。また、BCGは業界では案件数の豊富さでも有名で、希望すれば様々な業種のプロジェクトに参画できると言われています(もちろんそれに見合った実力も求められます)。ちなみに売上については、やはりIT構築にまで踏み込むファームでは桁違いに跳ね上がります。ITコンサルティング部門を持つアクセンチュアの売上は1000億円を超えるといわれています。

戦略コンサルの新卒内定数は、大手で20人前後、小さいところだと5~6人と狭き門です。一方、売り上げ規模に比例して、IT・会計系のファームでは100名以上のコンサルタントを採用する会社もあります。戦略コンサルに新卒では入社できなかったとしても、これらのファームに入社して専門性を身に着けたり、コンサルティング経験を積んだりして第二新卒で戦略コンサルを狙う、という手もなくはありません。しかし、戦略以外のファームから転職するには、相応に高いハードルが待ち構えている点は覚悟が必要です。

昨今は総合研究所も戦略案件を手がけています。ここにプレゼンテーション資料もありますので、ぜひご覧ください。

投資銀行 vs 戦略コンサル徹底比較(2)グローバルランキング編では、投資銀行、戦略コンサル共に、いずれのランキングの上位も外資系が占め、引き分けと言えそうです。国内案件に携わりたいのであれば、日系企業に入社する選択肢も有効ですので、外資のネームバリューだけに躍らされないようにしたいものです。

(3)インターン対策編へ続く

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