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こんにちは。総合商社、デベロッパー、広告代理店から複数内定をいただいた慶應生の者です。
今回から、私自身も最後まで悩み抜いた「総合商社」について、各社の特徴と選考戦略を深掘りする新シリーズを始めます。第一弾は、業界の「絶対王者」とも称される、 三菱商事 です。その圧倒的な存在感と安定した経営基盤から、毎年極めて高い人気を誇ります。
今回は、その強さの源泉である企業文化と事業戦略、そして最新の選考フローを徹底解剖し、内定を掴むための本質に迫ります。
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企業分析:「グローバル・メジャー」の総合力と安定志向
三菱商事を理解する上で重要なのは、彼らが単なるトレーディングカンパニーではなく、世界中に多角的な事業を展開する「グローバル・メジャー」であるという視点です。その強さは、以下の4つの側面から成り立っています。
①「資源偏重」からの脱却:全方位をカバーする安定収益モデル
三菱商事の伝統的な強みは、オーストラリアの石炭やLNG(液化天然ガス)プロジェクトに代表される、資源・エネルギー事業にあります。しかし、これらの事業は、国際市況の価格変動によって収益が大きく左右されるというリスクを常に抱えています。
かつて三菱商事は、資源価格という「神輿」に乗ることで、圧倒的な利益を上げてきました。しかし、その神輿がいつ地面に落ちるか分からないという不安定さを、2016年度に経験した初の連結最終赤字で痛感します。
この大きな教訓から、三菱商事は、そのリスクを分散させ、安定した収益基盤を確立するために、非資源分野へのシフトを強力に推進してきました。現在では、金属資源や天然ガスといった資源分野が利益の約4割を占める一方で、生活消費財(食品、小売など)やインフラ(電力、都市開発など)といった非資源分野が6割を超えるポートフォリオを構築しています。
この「リスク分散」の思想は、選考でも重要な視点です。彼らが求めるのは、目先の利益に一喜一憂しない、極めて長期的で、バランス感覚に優れた人材です。例えば、ガクチカで「チームプロジェクトで、一部のメンバーに偏っていたタスクを再配分し、全体のパフォーマンスを安定させた経験」などを語ることで、あなたの持つバランス感覚と戦略的思考を示すことができるでしょう。
②「財閥の遺産」:『組織の三菱』を形作る歴史とDNA
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