【総合商社選考対策③】伊藤忠商事・選考対策:複数内定者が語る「非財閥の雄」の徹底解剖と戦略

【総合商社選考対策③】伊藤忠商事・選考対策:複数内定者が語る「非財閥の雄」の徹底解剖と戦略

2025/10/02

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eyecatch

こんにちは。総合商社、デベロッパー、広告代理店から複数内定をいただいた慶應生の者です。

「総合商社」シリーズの第三弾は、 伊藤忠商事 です。「組織の三菱」「人の三井」といった財閥系商社が「王道」だとすれば、伊藤忠商事は、独自の道を切り拓いてきた「革命児」と言えるでしょう。その事業戦略とカルチャーは、他のどの商社とも一線を画します。

今回は、この「非財閥の雄」の強さの秘密と、その独特な選考を突破するためのポイントを解説します。

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企業分析:「非財閥」の機動力と生活産業重視

伊藤忠商事を理解する上で重要なのは、彼らが財閥という後ろ盾を持たず、自らの力で道を切り拓いてきた歴史と、そこから生まれた独自のカルチャーです。

①「かせぐ、けずる、ふせぐ」を徹底する、消費者目線のビジネスモデル

伊藤忠商事の強さを象徴するのが、 「生活消費分野」 への圧倒的な注力です。その根底には、「景気変動の波が大きい資源ビジネスに過度に依存せず、人々の生活に根差した安定的な収益基盤を築く」という、極めて合理的で、地に足のついた思想があります。

その代表例が、 ファミリーマート や、スポーツウェアの デサント です。彼らの収益の半分以上は、こうした私たちの生活に密着したBtoCビジネスから生まれています。これにより、市況に左右されにくい、強固で安定した収益基盤を築いているのです。これは、資源価格という「天候」に左右される農業ではなく、日々の食卓に必ず並ぶ「米」や「味噌」で着実に稼ぐ、という商売の原点に立ち返るような戦略です。

このビジネスモデルを支えるのが、「かせぐ、けずる、ふせぐ」という、彼らが掲げる有名なスローガンです。これは、単に利益を追求する(かせぐ)だけでなく、無駄なコストを徹底的に削減し(けずる)、将来のリスクに備える(ふせぐ)という、商人としての基本に忠実な姿勢を示しています。選考では、この「消費者視点」と「コスト意識」を理解しているかが問われます。「社会を良くしたい」という壮大な夢だけでなく、「そのビジネスは、どうやって儲けるのか」という、商売の基本を語れる学生が評価されます。

②「非財閥」のDNA:エリートではなく「商人」であれ

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