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こんにちは。総合商社、デベロッパー、広告代理店から複数内定をいただいた慶應生の者です。
「総合商社」シリーズの第四弾は、 住友商事 です。「組織の三菱」「人の三井」「商人の伊藤忠」。これまで解説してきた商社が強烈な個性を持つ中で、住友商事は「堅実」と「バランス」を武器に、独自の存在感を放っています。派手さはないが、揺るぎない。
「石橋を叩いて渡る」。この言葉は、住友商事の堅実さを表す際によく使われます。しかし、彼らの本質はそれだけではありません。彼らは、安全を確認した石橋を渡りきった後、その先に、まだ誰も見たことのない新しい「橋」を架けようと挑戦する集団です。今回は、その「堅実」と「挑戦」という、二つの顔を持つ企業のDNAと、その独特な選考戦略を解説します。
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企業分析:「バランス型」の堅実さとグローバル展開
住友商事を理解する上で重要なのは、彼らが短期的な利益や流行に流されず、長期的な視点で、極めてバランスの取れた経営を志向している点です。その思想は、以下の4つの側面から成り立っています。
①「メディア・資源」の二本柱:市況に揺るがない安定収益モデル
住友商事のポートフォリオは、巧みに設計されています。これは、金融の世界で言うところの「ポートフォリオ理論」を、事業レベルで実践していると言えます。市況が良い時に大きな利益を生むニッケルなどの「資源」事業と、景気に左右されにくい安定した収益をもたらすケーブルテレビ事業 「J:COM」 のような「非資源」事業。この二つを両輪とすることで、ある事業が不調な時も、別の事業が会社全体を支えるという、極めてリスク耐性の高い経営を実現しているのです。
「J:COM」は、国内のケーブルテレビ市場で圧倒的なシェアを誇り、毎月、数百万世帯から安定した収益が生まれる、まさに「金のなる木」です。この揺るぎないキャッシュフローがあるからこそ、住友商事は、資源価格の変動という荒波の中でも、船のバランスを保ち、長期的な視点で大胆な投資に踏み切ることができるのです。
②「住友の事業精神」:『信用・確実・堅実』を貫く歴史とDNA
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