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データで読み解くトップ就活
外資就活が毎年行う内定者アンケートのデータをもとに、さまざまな観点から分析を加え、就活生に新たな知見を提供する『データで読み解くトップ就活』。
シリーズ第1回となる今回は、「就活におけるTOEICスコア」に注目します。
「各業界を志望するにあたり、目標とするべきスコアは具体的に何点なのか?」
「TOEIC対策に時間はかけたくない...自分のスコアは、○○業界内定者の中でどのレベルなのか?」
など、TOEICに関する疑問・不安は尽きません。
自分の位置・目標を具体的に定めより効率的に対策を行うために、現状把握は必須。トップ業界(戦コン・外銀・商社)を目指すうえでの目標や周囲の状況を確認する判断材料として、このコラムをご活用いただけますと幸いです。
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・TOEICスコア提出が必須の企業を知りたい
トップ企業内定者のスコアは何点なのか?
外資就活ユーザーに人気の業界である戦略コンサル・外資系投資銀行・総合商社。
この3業界の内定を勝ち取った方々のTOEICスコアを、属性別(文理・海外経験有無)に分析していきます。
※今回のコラムでお伝えするスコアは、外資就活ユーザー内定者アンケート(15卒~17卒)3年分のデータをもとに算出しました。
表1は各業界内定者のTOEICスコアにおける中央値・最低点・最高点をまとめた図です。
外資系投資銀行が最低値でも780点と高いスコアをマークしているようです。そして中央値はどの業界も880~900点。
外資就活に登録している東大生のTOEICスコア中央値は875点、慶應大生のTOEICスコア中央値は820点、早稲田大学生は835点ということを考慮しても、高いスコアであることがわかります。
【表1】
各業界のTOEICスコア分布
以下は各業界ごとのTOEICスコア分布図です。
※横に伸びている赤線は中央値を表しています。
各業界ともに、最多層は901~950点でした。業界で比較すると、商社の951~990点層の割合が、他の業界に比べて少ないことがわかります。
文理別
「文系は理系より、英語ができて当たり前」
「理系は英語ができなくても仕方ない」
などと思う方も多いかもしれませんが、実際にはどうなのでしょうか。
以下の比較表をご覧ください。
【表2】
各業界、やはり理系より文系の方が中央値は高いという結果に。
外資コンサルに関してはなんと55点もの差を付ける結果となりました。
反対に、点数差がいちばん少なかったのは総合商社でした。
総合商社内定者(文系)の高得点層(951~990点)の割合が、他の2業界に比べて少ないことが影響していると思われます。
各業界の文理別TOEICスコア分布
分布図を確認すると、文系の戦略コンサル内定者は901~950点層がいちばん多いのに対し、理系では851~950点層が多いことがわかります。
文系の外銀内定者は901~950点が多く、理系では851~900点層がいちばん多いようです。
商社では文理どちらも901~950点層がいちばん多いです。
海外在住経験vs純ジャパ
英語バカはNG!帰国子女・留学生が就職活動で陥りがちな4つのワナ
ここでは、2年以上の海外在住経験者と、それ以外の方の数値から比較します。
「帰国子女以外の環境下で自分がどの位置にあるのか確認したい」
「帰国子女だけど、周りがどんなスコアを取っているのか気になる」
……という方は以下をご確認ください。
【表3】
各業界、中央値において50~65点ほどの差があることが明らかになりました。
文理別ではあまり差がでなかった総合商社ですが、ここでは顕著な差が表れています。また、外資系投資銀行や総合商社内定者(海外経験あり)の高得点層(951~990点)が少ないこともわかります。この層に入れば、海外経験なしのグループでは他の人と差がつけられそうです。
各業界の海外在住歴別TOEICスコア分布
ここからは各業界の分布図を確認していきましょう。
外資コンサルでは、海外在住経験ありの場合901~950点層が断トツで多いのに対し、在住経験のない方の場合851~950点層が多数という結果になりました。
外資投資銀行では、在住経験がある方は951~990点の層が高く、在住経験なしの方は851~900点がいちばん高いという、大きな差が生まれています。
商社では在住経験のあるグループでは901~950点の層が高く、経験のないグループは851~900点の層が高いという結果になりました。
【属性別】トップ企業を目指すのに必要なTOEICスコアとは?
以上のデータを用いて、「志望業界・属性別TOEICの目標点」を考えてみましょう。
以下の表4~6はそれぞれ、内定者のうち上位80%、50%、20%に入る境目のTOEICスコアです。自身の属性・レベルに合わせて、TOEIC目標点を決定してください。
内定者のうち上位80%に入るスコア
【表4】
内定者のうち上位50%に入るスコア
【表5】
内定者のうち上位20%に入るスコア
【表6】
おわりに【TOEICのスコアは履歴書の飾りに過ぎない】
皆さんの目標とする業界の平均値は把握できましたか?
そして、ご自身の目標点も明確に決まったでしょうか?
TOEICのスコアは、あくまで履歴書の飾りにしか過ぎません。スコアが高いからといって、内定をもらえる確率が大幅に上がるというものではないためです。
「自分はTOEICのスコアを上げれば、就活で有利になる」のか、
「TOEICのスコア以外のところで、自分を磨いていくことが内定につながる」のかを考え、限られた時間の中で、今自分ができることを行いましょう。
外資就活では、TOEICのスコアを上げるだけではなく、英語力を鍛える方法もご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
以下、英語に不安のある方向けの記事です。是非、業界、職種選びに参考にして見てください。
【選考および業務】
・外資系企業の英語選考突破法
・【投資銀行】ホントのところ業務で英語は必要なのか?
・外資系メーカー内定者に聞く!「英語ができないなりの戦い方」【18卒就活生が語る(7)】
・TOEICとTOEFL、就活ではどっちが評価される?
【英語力強化法】
・海外経験なしでも英語が話せるようになる3つの弱点克服法
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・【特集】英語力を鍛える
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