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留学と就活の時期がかぶることも
留学経験を就活に活かそうと考えた時、「留学するにあたってベストな時期」とは、一体いつだと思いますか?
たとえば交換留学生の場合、ほとんどの学生は秋から春先までの留学となりますが、海外大は日本の大学と学期スケジュールが違うため、選択によっては就活や卒業にも大きく影響します。留学期間とゼミの選考が重なる問題や、留学先での就活事情も鑑みたいところです。
どうせ行くなら諸々の不安を完全に解消し、自分にとって最高のタイミングで向かいたいもの。そこで今回は、「留学を決めたはいいものの、何を考慮して留学時期を決めればいいのか分からない!」という方や、「留学を希望しているけれど迷っている」、「情報が少なくて不安…」という方々に向け、考えられる問題やそれぞれのメリット・デメリットをまとめてみました。
後編では留学中の就活方法やその注意点についても詳しくご紹介していますので、これから留学する方はもちろん、留学中の皆さんもぜひ参考にしてください!
最低限ここは押さえたい!就活・卒業タイミング決断の基本
まずは、留学中のみならずその後の就活にも大きく影響を及ぼす「留学&卒業タイミング」決断のポイントから解説していきましょう。
※図表は2024卒時の基準に沿って制作しています。
留学時期を決めるにあたって、交換留学制度のルールや大学での単位について確認しておくことは基本中の基本。ここでうっかりミスがあった日には泣くに泣けません。
以下の2点については、留学前にしっかりと確認しておきましょう。
帰国後の履修申請可否について
帰国後、ホームの大学で春学期の授業を履修することが可能かどうか調べましょう。 早く帰国しても、大学によっては春学期の授業を受けられない場合があります。
帰国後の履修が可能な場合は、留学先の試験最終日を調べ、申請期間に帰国できるか確認しておきましょう。それが不可能な場合には、留学終了以降の有益な過ごし方を計画しましょう。
大学の単位認定制度について
留学先で取得した単位が、進級・卒業要件を満たすか確認しておく必要があります。 大学・学部・学科によって認定制度のルールが違うため、学部別のWebサイトで確認したのち学部担当者に直接聞くなどの方法がおすすめです。
留学時期別のメリット&デメリット一覧
交換留学生の就活・卒業タイミングの決断は、置かれている状況(学年・単位取得状況・就活解禁時期)によっても大きく左右されます。
交換留学生から寄せられた体験を基にして、留学時期別のメリットとデメリットをご紹介します。
2年秋から留学する場合のメリット・デメリット
- 外資・日系問わず、帰国してからの就活に間に合う=就活に捉われすぎることなく留学生活を過ごせる
- 留年する必要性が低いので、4年で卒業を実現しやすい
- 帰国後の就活において、「4年卒業」かつ「留学経験者」というステータスをもって臨める
- 文理問わず、3年生からゼミがある場合、ゼミの選考期間と留学期間が被る
- 基礎科目しか取っていないことが多いため、留学先で専門性の高い授業の履修申請が通らないことがある
- 留学先によっては飲酒が違法行為となるため、参加不可となるパーティーがある(アメリカの場合、一部の州を除き飲酒は21才から合法)
デメリットの中で特に重要なのは、 ゼミ選考期間に海外にいるために、希望のゼミに入れない可能性がある ということでしょう。これに関しては、留学前に行きたいゼミをリサーチし、先生にコンタクトをとっておくことで回避できることもあります。確実な手ではありませんが、熱意が認められてオンラインでの面接を許可された方も実際にいらっしゃいました。
それがかなわない場合は、日本に弾丸帰国し面接を受けるしかないでしょう。実際にこの方法を取った方は、無事希望するゼミに受かることができたようです。
早い段階で留学に行く場合、留年の必要もないので4年間で大学を卒業できますし、就活にも影響しません。一方で、留学先で専門的な授業の履修申請をする際、必修科目が多く受けられないことも考えられます。教授や学部担当者と交渉することで受けさせてもらえる場合もありますが、 早い段階で留学をすると受けられる授業の選択肢が相対的に少なくなる という点は認識しておく必要があります。
3年秋から留学(留年しない)する場合のメリット・デメリット
- 希望のゼミに入ってから留学できる
- 留年中の学費も余分にかからず、同期と一緒に卒業できる
- 「一旦卒業を目指して就活し、うまくいかなければ留年する」という選択も可能(留年理由が留学になるため、就活でも不利になりづらい)
- テスト期間中に就活解禁時期が被る可能性がある。その場合テスト勉強をしながら就活することになるため、留学を全力で楽しみにくくなる
- 留学先での取得科目によっては、希望した科目へ単位互換できない場合がある
- 国内選考に間に合わない企業がある
- 就活は海外大生向けの就活イベントがメインになるため、受ける企業の選択肢が狭まる
欧州をはじめ多くの海外大学では秋入学が一般的であることから、3年秋から留学する方は多いです。留年をしない場合は特に、学部の卒業要件を確認したうえで、留学先での単位が卒業要件単位として認定されるか調べておきましょう。また4年間での卒業と就活を両立させなければならないため、留学前に充分な単位を取得しておくことと、就活に関する情報収集をしておくことが重要です。
3年秋から留学(+留年)する場合のメリット・デメリット
- 日本での大学生活をしっかり3年半過ごしたあとでの留学となる
- 基礎科目・専門科目ともに、ほぼ全てを取り終えてからの留学となるので、好きな授業が取れる
- 100%就活を意識しながらの留学生活なので、常に目的意識を持って行動できる
- 学費が余分にかかる
- 同期と一緒に卒業できなくなる
- 理解を示す企業はかなり多いが、一応は留年扱いになる
特にこのケースでは、帰国後の春・夏を有意義に過ごすための計画を綿密に立てておきましょう。海外でのインターンや資格の勉強など、時間を必要とすることに挑戦できるチャンスです。就活に関しても、すでに選考を受けた同期から情報収集できるという非常に大きなメリットがあります。
さらに、大学の制度・単位取得状況によっては、卒業を半年遅らせた秋卒業ができる場合があります。教務課や指導教員などに確認し、もし可能であればひとつの選択肢として考えておいてもよいかもしれません。
4年秋から留学(+留年)する場合のメリット・デメリット
- 日本での大学生活をしっかり3年半過ごしたあとでの留学となる
- 基礎科目・専門科目ともに、ほぼ全てを取り終えてからの留学となるので、好きな授業が取れる
- 100%就活を意識しながらの留学生活なので、常に目的意識を持って行動できる
- 学費が余分にかかる
- 同期と一緒に卒業できなくなる
- 留学に行く時点で既に留年しているため、留学中に就活を行うことが決定となる。つまり、留学と就活を両立させる必要がある。
- 面接で「どうしてもっと早めに留学しなかったのか?」と聞かれることがある
先ほどのケースと同様、このケースでは就活する際にすでに選考を受けた同期からの情報収集が可能です。また、大学の制度・単位取得状況によっては秋卒業も可能となる場合があります。
4年生での留学であっても、明確な理由があれば面接の評価で不利になることはありません。留学における目的意識や成果について、きちんと答えられるよう準備しておきましょう。
メリット・デメリットを判断して留学計画を立てよう
今回は留学タイミングそれぞれに考えられるメリット・デメリットを中心に解説しました。
しかし、一般的なメリット・デメリットがそのまま自分にも同じようにあてはまるとは限りません。自身の状況や最終的な目的と照らし合わせ、自分にとって最良の選択ができるよう、計画を立てていきましょう。
後編では、交換留学の就活事情や現地での就活方法について詳しく紹介します。海外大生にとっても有益な情報をお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
・留学と就活がかぶる?両立させるための学生生活スケジュール 後編
・【交換留学生必見!】就活を有利に進めるために留学中にしておくべきこと
・留学経験は就活で意味がない?面接で有利になる留学経験の伝え方
・英語力だけではNG!帰国子女・留学生が就職活動で陥りがちな4つのワナ
・外資系企業の英語選考突破法|ES・レジュメ・インタビュー対策を解説!
・【就活図鑑】「留学と就活の『どちらか』ではなく『両方』やり切る」戦略コンサル内定 / 東京一工×院生 / 留学
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