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こんにちは。総合商社から複数の内定を獲得した者です。このシリーズ記事では7大商社について、各社の戦略や企業文化を考察していきます。前回の丸紅に続いて、第6章 豊田通商について取り上げます。総合商社を目指している方は、この記事を参考にぜひ各社の理解に努めていただければと思います。疑問点などが出てきた場合は、ぜひOB/OG訪問で質問してみてください。
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豊田通商 貸谷伊知郎社長の「先導者」戦略
豊田通商の貸谷伊知郎社長は、 同社を「追随者」→「伴走者」→「先駆者」→「先導者」へと進化させること を目指しています。商社の中で最も「 自分たちならでは 」を追求し、最も未来の人々の「 笑顔と幸せ 」を追求している企業として、独自のポジションを確立しようとしています。
「先導者」としての存在意義
貸谷社長は統合レポート2024の冒頭で、『「豊田通商ならでは」の事業を磨き上げ、お客さまやパートナーを新たな世界へ導いていく「先導者」として、"Be the Right ONE"を追求し、未来の人々に「笑顔と幸せ」を届けます』と宣言しています。
「先導者」への進化プロセス
豊田通商の成長過程について、貸谷社長は以下のように説明しています。
「コロナ禍で一層深まった信頼関係をベースに、当社グループが総合力を発揮し、各部門一丸となって『豊田通商ならでは』の機能を提供することで、お客さまが抱えているお困り事を解決するよう努めてきました。そのことにより、これまでお客さまと接点のなかった部門において、新たなビジネスを創出することができました」
現在の豊田通商は「 先駆者 」的な存在になりつつあり、次の段階として「 先導者 」を目指しています。「初心を忘れず縁の下の力持ちとしての役割を果たしながら外部環境の変化を先取りし、感謝の気持ちを持ち続け、これまで以上にお客さまやパートナーに寄り添い、新たな世界へ導いていく存在」を目標としています。
「Be the Right ONE」の具体的意味
貸谷社長が定義する「 Be the Right ONE 」とは、「他社には代替が不可能で、『豊田通商だからこそ実現できる・課題を解決できる』と評価されるような存在」です。具体例として、「カーボンニュートラルやサーキュラーエコノミーあるいはアフリカ等に関することなら、『まずは豊田通商に相談してみよう』と真っ先に名前が挙がる存在を目指します」と述べています。
「解決+α」の概念
貸谷社長は、従来の社会課題解決にとどまらない 新たな価値創造 を提唱しています。
「現在、当社を含む多くの企業が、『社会課題の解決に貢献すること』を標榜しています。しかし私は、社会課題解決というレベルにとどまってはいけないという考えを持っています。今や企業には、『解決+α』の要素として、世の中に『笑顔と幸せ』を増やしていくような事業展開が求められているのではないでしょうか」
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