ECサイト運営の仕事内容とは？｜業界の最新動向と企業ランキング

ECサイト運営の選考対策や企業について紹介

こんにちは。外資就活 コラムチームです。
ECサイトとは、主にインターネット上で商品の販売を行うことを指します。インターネットサービスが発展し、より多くの人がインターネット上でショッピングを行うようになったため、ますます重要性を増しています。

本記事では、新卒でECサイト運営に携わりたい方向けに、ECサイト運営の企業・仕事内容・選考対策などについて紹介します。ぜひご覧ください。

ECサイト運営の仕事内容と分類

ECサイト業界の仕事内容

ECサイトとは、インターネット上で商品やサービスを販売することを指します。
ECサイトを運営するにあたって必要な業務は、主に以下の9つに分けられます。

このうち、商品を売るためのマーケティング活動(①〜④)をフロント業務、商品が売れた後の業務(⑤〜⑨)をバックエンド業務と呼びます。

ECサイト業界の分類

ECサイト業界のビジネスモデルには、以下の4つがあります。

ECモールと自社ECサイトの違い

ECモールとは、さまざまなブランドや店舗が、一つの大きなサイトにそれぞれ出店する形式のオンラインプラットフォームのことを指します。
提供者として楽天市場やAmazon、Yahoo! ショッピング、ZOZOTOWNなどがあります。
一方で、自社ECサイトは、自社のドメインを使用し、商品を販売することを指します。ヨドバシカメラや、ヤマダ電機のインターネット通販などが例として挙げられます。

EC業界の売り上げと業界動向

EC売上高ランキング

各社の資料などを参考に、ECモールの売り上げの上位をまとめると、以下のようになります。

それぞれ、BtoCのビジネスモデルを有するECサイトが上位にランクインする結果となりました。より大規模なビジネスに携わりたい場合は、上記のプラットフォームを運営する企業にエントリーすると良いでしょう。

ECサイト運営の業界動向

経済産業省による電子商取引に関する市場調査の結果を参考にすると、令和4年の日本国内のBtoC-EC（消費者向け電子商取引）市場規模は、22.7兆円（前年20.7兆円、前々年19.3兆円、前年比9.91%増）に拡大しています。
また、令和4年の日本国内のBtoB-EC（企業間電子商取引）市場規模も、420.2兆円（前年372.7兆円、前々年334.9兆円、前年比12.8%増）に増加しました。

実際の物品の他、旅行などのサービス商品やゲームなどのデジタル商品なども、　ECでの販売が拡大しており、今後も注目される業界であることがわかるでしょう。

ECサイト運営の 職種と年収

では、新卒でECサイト運営に携わる際に、どのような仕事があるのでしょうか。
実際に　ECサイトを運営する企業であるAmazonの新卒採用募集を参考に紹介します。

ECサイト運営の主な職種(事務系)

・コンシューマー総合職
ECモールに出店する企業への営業やコンサルティング、事業企画などのフロント業務が主な仕事です。営業や企画などを通じて、ECサイトの売上向上を目指します。
他のECサイト運営企業では、営業職やビジネス職、マーケティング職などの枠組みで募集がされていることが多いです。

・オペレーション総合職
出・入荷・在庫管理など、オペレーションにおける工程の管理を行います。主にバックエンド業務を担当しています。
Amazonの物流拠点で、生産・業務計画の策定、生産性や稼働率の管理、メンバーの育成・評価などを行ったり、配送拠点で注文があった荷物の配送の管理をする仕事です。その他、効率化のために、配送業務における業務改善をリーダーとして行うこともあります。

・サプライチェーンスペシャリスト
アマゾンの物流インフラの設計と実装、運用、改善などを行う職種です。
最適な在庫配置の計画や、需要予測データを元にした分析や、お客様のニーズに即したビジネスモデルの構築などを行います。

ECサイト運営の主な職種(技術系)

・ソフトウェアエンジニア
アマゾンのお客様に代わって新機能を考案し、システムを設計し、発展させることが業務のエンジニア職です。

・オペレーションエンジニア
アマゾンの物流拠点の効率などをを最大化していくために、次世代に向けた設備改善やイノベーションを導入するエンジニア職です。
ロボットや自動設備の導入、デバイスコントロールソフトの開発、棚や梱包装置の設計など、さまざまなチームがあります。 海外のエンジニアとの協業も多く、グローバルな環境で働くことができます。

その他、クラウドなどに特化したエンジニアの募集もあります。詳しくは以下の募集情報、体験記を参考にしてください。

ECサイト運営の年収

Indeedのサイトによると、ECサイト運営に関わる方の平均の給与は￥5,899,644です。日本の会社員の平均給与は国税庁によると461万程度なので、平均よりも高い収入を得ることができます。上記で紹介したAmazonの新卒採用情報を参考にすると、初任給は月額基本給：354,584円以上（年俸制12分割支給）。

ぜひOB訪問やインターンなどで情報収集をし、キャリアプランを組み立ててみましょう。

新卒でECサイト運営に関わるには

選考スケジュール

ECサイトを運営する企業には主に外資系のメーカーや、日系のITサービス企業がありますが、どちらも比較的早くから選考が行われます。冬や春に本選考が行われることもありますが、夏にインターン経由での早期選考や本選考が行われることがほとんどです。
そのため志望度が高い方には、夏選考から動き出すことをおすすめします。夏選考は7月頃から始まりますので、それに向けて面接やGDなどの対策を進めましょう。

対策方法

・事務系
マーケティング職や企画職を目指している場合には、他の企業と同様に学生時代の経験や自らの性格について深掘りすることが不可欠です。
例えば、Amazonであれば、「our leadership principle」に合致しているかという観点から、人柄が志望動機よりも重視されます。しっかりと固めておきましょう。
また、外資系の企業を目指す場合には、英語面接が課される場合があるので、しっかりと対策しましょう。

・技術系
エンジニアとしてECサイト運営に携わるためには、何よりも、十分な技術力があることをアピールすることが有利に働きます。コーディング試験の対策や、自らの研究・技術力について適切に説明することをまずはこころがけましょう。
企業によってはチームでものづくりをした経験が重要になることがあるので、ぜひ掘り下げてみてください。
その他、フェルミ推定やケース面接で論理的思考力を見られる場合があります。

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