私がインターン経由で楽天のソフトウェアエンジニア職に内定するまで

私がインターン経由で楽天のソフトウェアエンジニア職に内定するまで

2024/03/14

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IT企業のソフトウェアエンジニア職を目指す方の中には「どういった対策をしたら内定できるの?」「プログラミングは大学から始めたけど大丈夫?」などといった疑問があると思います。

そこで楽天・日本IBMのソフトウェアエンジニア系の職種にインターン経由で内定した方に、これまでのプログラミング経験、選考内容、対策方法について寄稿いただきました!

自己紹介とこれまでのプログラミング経験

楽天、日本IBMからソフトウェアエンジニア系の職種で内定をいただいた、関東の私立大学生です。大学では情報系・インターネット科学系について学んでいました。私の就職活動の経験が少しでも役に立つなら嬉しいと思い、おおまかな学生生活などと併せて、内定をもらうまでのプロセスや対策、また就職活動全般の対策についてお伝えできたらと思います。

大学入学までプログラミング経験はなかったものの、受験の時点で情報系のプログラミング領域に興味を持っており、ゆくゆくは「webアプリがつくれたら楽しそう」と思っていました。そのため、1年生の頃は情報系の科目の抽選に落ち、取れませんでしたが、2年生の春からプログラミング学習に本腰を入れ始めました。授業では、入門レベルのjavaやPythonでの簡単なアプリ開発などを学びながら独学も進め、夏頃にAtCorderの茶色までやりました。また、秋から「42Tokyo」というフランス発のプログラミングスクールに通い始めました。3年から所属した研究室では、画像認識や時系列分析などの機械学習に関して学んでしました。

就活関連では、ハッカソンやソフトウェアエンジニア職のインターンに参加したり、Pythonの勉強会に参加したりしました。

【大学時代の経験】
学部1年:1/3程度が必修で、基礎科目を中心にとっていた。情報系の授業は抽選に落ちたため取っていなかった。
学部2年:春休みごろに競技プログラミングを始めた。AtCorder茶色まで。授業では、入門レベルのjavaやPythonを学んだ。秋からプログラミングスクールに通い始めた。
学部3年:興味のあった授業(Python、Java、C、C++関連)を取っていた。研究室に所属し、機械学習を中心に扱っていた。
学部4年:単位を取り切り、研究室のみであった。位置情報データを集めてその解析をしようとしたり、多言語自動翻訳のwebアプリを作った。

ソフトウェアエンジニアを志望した理由は、公開して使ってもらえることが嬉しいことと、プログラミングが好きだったので、それで稼げたらいいなと思ったためです。

楽天のソフトウェアエンジニア職の選考について

選考ステップ

選考の流れは以下でした。インターンに参加したため、本選考に当たる部分の面接やwebテストなどのフローがスキップされた可能性があります。インターンに参加した人が全員スキップになるかは分からないです。

書類選考→コーディングテスト→インターン面接→インターン(5日間)→面接(早期選考)→最終面接→内定

6月に応募、8月にインターン参加、11月に最終面接というスケジュール感でした。

書類選考

6月にインターンに応募しました。ESは志望動機などを中心に、気になるサービスとその理由などの関心事項、そしてプログラミング経験や使用可能な言語などについて聞かれる技術系採用のESでありがちな一般的な設問でした。

ガクチカなどの設問はなかったため、技術力があることとこれまでやってきた活動(プログラミングスクールなど)をアピールできるように書き、日本語のミスがないように気をつけました。

コーディング試験(内容はインターン選考のもの)

書類選考を通過すると、コーディングテストがありました。Codilityでの試験で、AtCorderのような問題でした。全部で3問くらいの設問で、各問題ごとに1時間程度の制限時間だったと思います。AtCorderのレベル感で言うと1問目がA、2問目がB、3問目がCとDの間くらいの難易度でした。

私は1問目、2問目は解答でき、3問目は時間切れでコードが完成しませんでしたが、選考には通過できました。

1次面接

こちら私はインターンに参加した関係で選考がスキップされました。基本的な質問に関してはESにあったような、「志望領域とその理由」「研究室でやっていること」「学生時代に頑張ったこと」「今まで触った技術」およびそれぞれの深掘りをされていたのではないかと思います。

インターン面接

面接はオンラインで、人事の方とエンジニアの方の2人が面接官でした。穏やかな雰囲気で行われ、私の経験が浅いことを前提にフランクに面接をしてくれました。自己紹介のあとは、42Tokyo(プログラミングスクール)で、どのようなことをしているかや技術力に関する質問が多かったです。

気楽に話すことと、できないことはできないと素直に話すことを心がけました。インターンに参加してからわかりましたが、プロダクトの制作経験がない人も多かったので、面接で話せる技術に関する知識があれば、経験に関してはそこまで気にしなくて良さそうでした。

インターン

インターンは5日間行われ、6人1チームで、テーマに沿ってどんなものを作るかというワークでした。言語やフレームワークはチーム次第だったので、自由度が高い内容でした。

私のチームの構成は、データサイエンス系を学んでいる人が3人、学祭などのサイトを作るようなレベルの高い人が1人、ほぼ初心者の人1人と私でした。Miroを使って行い、初日は要件定義、2日目は設計、3〜4日目に開発、5日目に提出という流れでした。

チームには経験がある人がいたので、適材適所を意識し、その人に負担がかからない程度にフロントに専念していました。

評価ポイントは分かりませんが、チーム内でのコミュニケーション力や適材適所な動きができる(サポートもできる)ところが評価してもらえたのかなと思っています。また、ワークの感想になりますが、Pythonを使っていると活かせそうだなという印象を受けました。

8月にインターンシップが終わり、9月下旬に選考の案内をもらいました。

面接(早期選考)

10月下旬に1時間程度(40分ほど面接で残りが逆質問)の面接があり、シニアレベルと思われる技術系っぽい方が面接官でした。ガクチカ的なものでは他社で経験した長期インターンと42Tokyo、大学での研究の話のほか、志望動機などの基本的なことを聞かれました。

アドバイスとしては、なぜ楽天なのかなどの就活の基本的な受け答えは準備するべきです。加えて、開発した機能の話をした際に具体的なコードの話なども聞かれたため、開発経験や得意な言語・アーキテクチャなどについて整理して臨むと良いと思います。

最終面接

面接は11月中旬に1時間で行われ、面接官は技術系ではなく、人事寄りっぽい方だったと思います。エンジニア面談のフリーな感じというよりは、緊張感がある雰囲気でした。

質問内容は、「なぜ楽天か?」や、「どんな人か?」という人物面接に関連するものが多い印象でした。42Tokyoの話も、技術系の話というよりかは苦労したことや人間関係などについて聞かれました。また、英語は大丈夫かということも聞かれ、意欲があることを伝えました。

全体を通して、志望動機や就活の軸が「楽天に合っているか」と「ポテンシャルがあるか」の2点を聞かれているように感じる面接でした。

実際、カルチャーフィットに関しては、LINEヤフーやDeNAなどの日系メガベンチャーと比較するような質問もされました。ポテンシャルについては、英語や技術力などを、会社が求めるレベルにできるかというポテンシャルの有無を面接段階で見せる必要があると感じました。

就活の選考対策について

ES

エントリ―シートについては、外資就活ドットコムなどエントリーシートの設問や過去の回答を掲載しているところを参考にしていました。また、技術に関する設問は、自分の技術力を可能な限り伝えられるように意識して書きました。

コーディング試験

AtCorderを使っていました。コーディングとは関係ない入出力方法などでつまづいてしまう人もいたので、AtCorderはやっておくのが良いと思います。また、試験前は競技プログラミングの問題を解くなどの対策もしていました。

就活を終えて思ったレベル感ですが、日系メガベンチャーであれば、LINEやメルカリなどはC問題、それ以外であればB問題を解けるレベルの実力があれば大丈夫そうなのではないかと感じました。

面接

ESの時と同じように、外資就活などの体験記を参考に質問に答えられるようにしていました。それに加えて、技術的な切り口で、授業・課外活動で学んだことや開発経験を話せるように整理していたことが有効だったなと思います。具体的なコードなどについて聞かれたこともあるため、過去に開発したものを振り返るのもよさそうです。

また、面接時は「面接官の質問の意図を考えて的確に答えること」と「自分を採用してもらう理由を面接官と一緒に作るイメージで臨むこと」の2点を意識していました。

1つ目は、「的外れな回答をしないようにする」とも言い換えることができると思います。2つ目は、面接官が上司になぜ私を採用したかを聞かれた際、答えてもらいやすいように自分を売り込むことを意識しました。

後輩へのアドバイス

就活の時期になったら就活を優先して、なるべく早く終わらせることをおすすめします。

私は3年で単位を取り切れていましたが、授業に融通が効くのであれば、4年生に授業を回すなどして就活に注力するのも良いのではないかと思います。

特に夏インターンは、実力関係なく門戸が開かれていることが多いため、それに参加して早期選考に繋げることができます。早期選考で志望度の高い企業から内定をいただければ、選考の数自体を減らすことができ、結果的に就活に費やす時間を減らせます。

研究室や院進などによって状況が変わるかと思いますが、早めに動きだせると就活自体を早く終わらせることも、納得できるまで続けることもできると思うので、就活に結びつきそうな活動をやってみることをおすすめします。

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