外銀マーケッツセールスに3年生からの逆転合格!内定獲得までのステップ①概要編

外銀マーケッツセールスに3年生からの逆転合格!内定獲得までのステップ①概要編

2025/08/07

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eyecatch

マーケッツのセールスって実際どんな仕事? どんな対策が必要なの?

私は慶應義塾大学に在学中で、総合商社をはじめ、外資系金融、外資系メーカー、広告代理店から内定をいただきました。

外資金融の中でも“花形”と言われるマーケッツ部門ですが、その実態や選考対策について詳しく語られている情報は、世の中にまだ多くありません。

私自身、当初はよくわからないままサマーインターンに参加し、選考を通じて初めてその難しさや、求められる視点・知識のレベルを痛感しました。

この記事では、そんな実体験をもとに、「マーケッツセールスとは何か」「どんな人が向いているか」「どう対策すべきか」をリアルにまとめています。

これから挑戦しようとしている方、少しでも興味がある方にとって、きっと“貴重なヒント”になるはずです。

マーケッツセールスとは

マーケッツセールスは、 株や債券、為替、商品などの金融商品を扱う営業の仕事 です。お客さま(銀行や機関投資家、企業など)が市場での売買をスムーズにできるようにサポートし、情報提供や取引の仲介を行います。

市場では、金融商品の売買を行う際にわずか数パーセント、場合によってはそれ以下の 非常に小さな手数料で利益を得ています 。そのため、マーケッツセールスは 他の金融機関の営業担当者と激しい競争にさらされており、いかに早く正確な情報を提供し、お客さまのニーズに合った提案をできるかが勝負 です。

さらに、マーケッツセールスは 一つまたは複数の金融商品(プロダクト)を担当することが多く、その商品の特徴や強み、競合商品との違いを深く理解し、なぜその商品がお客さまにとって最適なのかを論理的に説明できることが求められます 。つまり、 プロダクトの研究・理解が営業の質を左右する重要な要素 なのです。

具体的には、市場の動きや経済状況を常にチェックしながら、 お客さまに最適な投資機会やリスクヘッジの方法を提案し、取引価格の交渉や注文調整も行います

どんな人が向いているか

外資系金融、とくにマーケッツ部門で働くには、 マーケッツへの強い興味・関心が不可欠 だと思います。毎日朝から晩まで市場の動きを注視し、その情報をもとに顧客と取引を行うため、長時間パソコンの前に向かい続ける集中力と持久力も求められます。

また、見た目や清潔感も重要視される傾向があります。特に、俳優や女優のように整った顔立ちである必要はありませんが、 自分の見た目に自信を持ち、健康的な体型や筋トレなどで自己管理をしている人が多い 印象です。これは単に外見の良さだけでなく、自信やオーラといった「内面の表れ」が評価されているためだと考えられます。

私の失敗談を元に、どう対策すべきか

ここでは最終面接で悔しくも落ちてしまった私の実体験をもとに、どのように改善し、対策を講じるべきかを具体的に解説します。失敗から得た教訓や反省点を共有することで、同じように外資系金融や欧州系セールスを目指す就活生の皆さんが内定を勝ち取るためのヒントをお伝えします。

私自身はその後、欧州系金融機関のセールスポジションで内定を得ることができました。ぜひこの記事を参考に、面接準備をブラッシュアップして合格を目指してください!

1. そもそもの情報格差・準備不足

  • 周囲が受けるからという理由で3年生の春頃から受けて、徐々に関心を持った
  • 外資系金融は1~2年生のうちから特定コミュニティに属してないと情報が入ってこない。(私自身は入っていませんでした。)
  • 親や教育環境など、スタートラインでの情報格差も大きい。
  • 毎年数人しか採らない中で、明らかに準備不足・遅れを痛感。

外資系金融の就職活動では、 大学1~2年生の早い段階から、特定のコミュニティや情報網にアクセスできるかどうか が大きな差になります。たとえば、OB訪問やインターン情報はクローズドな環境で流通することが多く、早期にそうしたネットワークに属していないと、 そもそも選考の土俵に立つ機会すら得られない という実態があります。

さらに、親の職業や教育環境などによって形成される スタートラインでの情報格差 も無視できません。周囲にモデルケースとなる社会人がいるかどうかで、進路設計や準備のレベルが大きく左右されるのです。

実際に選考が始まると、毎年ごく少人数しか採用されない狭き門であることもあり、 自分の準備不足やスタートダッシュの遅れ を痛感する場面が少なくありません。これらのハードルは、個人の努力だけではなかなか乗り越えられない“構造的な壁”として、外資系金融業界の就職活動に立ちはだかっています。

そこで私は、サマーインターンの面接やインターンシップ先で出会った学生たちと積極的に連絡先を交換し、 選考情報や企業の内情について、遠慮せずに聞き回ることを意識的に行いました 。時には、嫌がられるのではと思うほどがめつく質問を投げかけることもありましたが、それでも情報にしがみつくように行動し続けました。結果として、 自分ひとりでは到底たどり着けなかったような情報や視点に触れることができ 、企業選びや自己分析の精度も格段に上がったと感じています。何より、自分から動けば世界が広がるという実感を得ることができ、 就職活動を通して学ぶべき「姿勢」そのものを学べた経験 になりました。

2.最終面接での敗因

金融知識の浅さ/ニュースに基づいた仮説思考ができなかった

株価や為替レートに関心を持つことはもちろんですが、セールスの現場では「そのニュースをどのような視点で捉えているか」が面接官に見られています。

たとえば、面白いと思ったニュースは何ですか?と聞かれた際には「パリ五輪2024」のニュースを見て、単に「経済効果がすごい」と感じるだけで終わらせず、そこから何かしらの経済に着目して分析できるかが重要です。

回答例

実際、パリ五輪は文化と経済を融合させた国家戦略の代表的な事例と言えます。たとえば、「炭素中立」「既存施設の活用」「都市を舞台にした開会式」など、持続可能性と文化演出を組み合わせた“都市戦略型オリンピック”として注目を集めています。経済波及効果は100億ユーロ(約1.6兆円)を超えるとも試算されており、国際都市としてのブランディング再構築にもつながっています。

こうした五輪設計がパリで実現可能だった背景には、「歴史 × 観光 × インフラ」が融合した都市としてのブランド資産が大きく影響しています。徒歩での移動が可能な都市設計、公共交通の整備、市民参加型の運営体制など、文化資産と都市機能が調和していることがポイントです。

このような都市構造と政策機動力が揃っていたからこそ、パリは持続可能で象徴的な五輪開催を成し得たのです。ロサンゼルスや東京といった広域型都市では、このモデルの再現は難しく、シンガポールやパリのように、都市戦略と文化政策を連動させる体制が不可欠であることが読み取れます。

→ これを日本でやったらどうなる?他の国だとどう?など面接官は深掘りを入れる可能性があるので日頃からニュースを見て世界情勢や様々な事例を把握しておくことが重要です。

差別化ができず「面白いな」と思わせる視点や発言が足りなかった

→ 結果、 似たようなバックグラウンドの中に埋もれてしまった

選考を通して痛感したのは、 他の学生との差別化ができなかった ということです。特に外資系金融のインターン選考では、学歴やガクチカが似通った学生が多く、表面的なスペックだけでは印象に残りづらい環境でした。私自身も「留学経験」「学業成績」「部活動」など、一定の努力をしてきたつもりでしたが、それらは

他の候補者も持っている“当たり前のスペック”であり、強みとして機能しなかった のです。

面接の場では、論理的にはしっかり答えられていても、「この人面白いな」「もっと話してみたい」と思わせる、 視点のユニークさや言葉の厚みが不足していた と振り返っています。

特にセールスのポジションに関しては、単なる論理力だけでなく、その人自身のセンスやユーモア、そして言語化が難しい部分ではありますが、 自分の考えや魅力を効果的にプレゼンテーションできる力が重要 だと感じました。コミュニケーション能力も非常に求められており、 どんな年齢層の人とも、どんな話題でも盛り上げられるような柔軟性と人間力が必要とされている のだと思います。

そのためには、普段から 多様なジャンルの情報に触れて自分なりの意見を持つことや、友人や家族との対話を通じて話す力を磨くこと が大切だと考えています。また、面接の練習だけでなく、自分の経験や考えを簡潔かつ魅力的に伝えるプレゼンテーション力を意識的に鍛えることも欠かせません。こうした準備を積み重ねることで、より印象に残るコミュニケーションができるようになると思います。

おまけ:外銀就活で役立った本・映画

私が外資系金融の就活準備で参考にしたのは、映画や実際の株投資からのインプット、アウトプットが大きな助けになりました。

まず、映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』は、 セールスポジションのイメージを掴むうえで最も象徴的な作品 でした。セールスの熱量や駆け引き、ビジネスマンとしての姿勢が描かれており、イメージを膨らませるうえで刺激になりました。

また、『マネー・ショート 華麗なる逆転』は、金融商品の構造やリスク管理のテクニカルな側面を理解するうえで役立ち、特に金融の専門知識対策に力を入れることの重要性を感じさせられました。

実際、最終面接で金融商品のセールスピッチを求められるケースもあるため、基礎知識の強化は必須だと思います。

書籍で勉強はしたものの、結局は 自分で株式投資を実践してみることが最も実践的な学びになった と感じています。理論と実践の両輪で経験を積むことが、金融業界で活躍するうえでの強みになるのだと思います。

総括的な学び

  • 早期からの 戦略的情報収集と自己分析 が不可欠。
  • 面接では「仮説思考×ユニークな視点」で差別化しないと勝負できない。
  • 業界理解や職種の向き不向きをもっと早く言語化する必要があった。

個人的な意見として、外資系金融の選考を受けて本当に良かったと感じています。何よりも、そこで出会えた学生や社会人のレベルが圧倒的で、彼らと交流することで自分の視野や考え方が大きく広がりました。こうした環境に身を置けたことは、合否にかかわらずかけがえのない経験となりました。

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