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【理系院生就職】医療の道を捨てプログラマーに~10年後のいま思うこと

こんにちは、外資就活 編集部です。

今回は、弊社社員の就活体験をご紹介します。専攻していた医療の分野とは全く異なるIT業界に就職し、現在は外資就活のサービスを支えるプログラマー。就職先を決めるまでの過程や、就活を終えて約10年を経たいま感じていることを聞いてみました。

大学院まで進んだもののその分野での就職に疑問を感じている、あるいは自分の選択に対し周囲から反対され悩んでいる就活生のみなさんは、ぜひ参考にしてください。

DNA研究に没頭した大学生活

ーー大学ではどんなことを学ばれましたか?
当時、クローン羊ドリー(世界初の哺乳類の体細胞クローン)のニュースが話題になっていて、非常に興味がありました。就職のことは一切考えず、「最悪、学校の先生になればいいや」という感覚で理学部を選びました。

専攻は「分子生物学」といって遺伝子組み換えの研究をおこなっていました。遺伝子は「生物の設計図」といわれていて、遺伝子を組み換えることによって害虫に強い農作物や病気に強い家畜などを作ることが可能になります。大学での研究は先進的なことが学べるので非常に楽しかったです。

ーー学校の先生にも興味があったんですね。
所属していた大学院を修了すれば専修免許というものがもらえるので、学校の先生にはなれるんです。もともと理科や数学が好きだったのですが、特に中学校の理科の先生が変わり者で面白い先生が多かったので、いいなと思っていました。

ーー大学院ではどんなことを学ばれましたか?
理学部では扱えないヒトの遺伝子を触ってみたいと思うようになり、医学部に進みました。

研究内容は遺伝病の検査です。今でこそDNA検査が一般的になり、自分が将来どんな病気になるリスクがあるか調べることが可能になっていますが、当時自分が研究していたDNA検査は、遺伝病を持つ両親の間にうまれた子供に病気が遺伝しないかを調べるものでした。DNA検査は当時まだ「はしり」の時期だったため、医学部でないと研究ができませんでした。

ーー卒業は何年ですか?
2006年です。就職氷河期の直後でした。

ーー同じ学部の方の卒業後の進路は? 医療の世界に進んだ方は何割くらいですか?
私が取得した学位は医科学修士なんですが、企業の研究員、CRC(Clinical Research Coodinator/治験のコーディネーター)、MR(Medical Representative/ 製薬会社の営業)に進む方が多いです。私の周りでは特にMRになる方が大半でしたね。

ーーご自身が医療の世界に進まなれなかった理由をお聞かせください。
理学部から医学部に進み、自分の希望していたヒトの遺伝子を研究することができたのは非常に面白かったんですが、次第に業界独特のカルチャーに違和感を感じる自分に気づきました。理学部出身だったからこそ、疑問を感じるようになったのかもしれません。

修士1年の後半から「この世界での就職はないな・・・」と思うようになりました。通常、理系修士では研究室ごとに各企業の就職口の枠が確保されている場合もあり、1年の終わりに教授から「この企業はどう?」と就職口の提案をしてくれるものなのですが、その時に「そちら(教授推薦が必要な企業)には行きません」と自分の意思を伝えました。

それでも研究はがっちりあるので研究自体はやめずに、ひたすら実験を続けました。やるべきことはやっていたので、教授からは特に何もとがめられられませんでしたね。

ーーとすると、研究を続けながらの就活できつくはなかったですか?
わりとそれはありませんでした。というのも、手始めに5社受けたらそのうちの1社に受かったので、そこで就活を終えたからなんです。

ーーすごいですね!
ラッキーでしたね。企業規模としては、大手ではなく中小企業だったので、受かりやすかったというのもあります。

ーーご自身が医療の世界に進まないことを決められたとき、ご両親からの反応はいかがでしたか。
さすがに就職先も決まっていない状態で、いきなり違う業界に進むことを伝えたらきっと反対されるだろうと思ったので、内定を取ってから報告することにしました。

就職先がIT業界であることを伝えた際、父親には「なんでやねん!」とつっこまれましたが、最終的には納得してもらうことができました。親には「治験の業界に行きたいから大学院に行かしてくれ!」と頼み込んで大学院の学費を出してもらっていましたので、いまだに非常に申し訳ないという気持ちがありますね。

最終的に自分の自由にさせてくれた親には、本当に感謝しています。

SIer(システムインテグレーター)就職で直面した厳しい現実

ーー結局IT業界へ進まれたそうですが、なぜIT業界だったんでしょうか?

当時IT業界では「ホリエモン」こと堀江貴文氏がその後ライブドアに社名変更した「オン・ザ・エッヂ」という会社でブイブイいわせていました。

アップルからはiMac(ディスプレイ一体型デスクトップPC)も発売されるなど、インターネットが一般的に普及し始めた。さらに「ADSL」というインターネット回線が使われるようになって、「ネット速いじゃん!」と自分のホームページを作る人が増えていました。

こうしたニュースに触れ「IT業界は需要があるし、今後伸びるぞ」と直感的に感じ、IT業界を選びました。

ーーちなみにプログラミングの経験はあったんですか?
はい。実は研究データの解析をおこなう際、プログラムを書いていました。

研究室で行っていた解析作業が手作業で非常に面倒だったんです。最初は作業を自動化したいと思ってデータをExcelに取り込み作業をしていました。扱うデータは日々送信され蓄積されるんですが、そのうちデータ量が2万行を超えExcelでは限界になってしまったため独学で解析系プログラミングを勉強し、プログラムを組むようになりました。そんな人は当時の研究室では僕だけでしたが・・・。

ーーIT業界にも色々な業種があると思いますが、なぜSIerだったんですか? 他の業種は考えなかったんですか?
M1の後半には医療の道には進まないと決め、院の研究は最後まで続けながら1年の終わりごろに就活をスタートしました。

当時ITというと、メーカーかSIer、ネットプロバイダー系の企業くらいしかありませんでした。

就活ではリクナビを使っていたのですが、自分の経験やスキル、希望の条件を登録しておくとオススメ企業をリコメンドしてくれるサービスがあったんです。オススメ企業の1番上から5社目まで順番にエントリーしたところ、そのうちの1社(中小のSIer)から採用が決まり、そこに決めました。

ーー大手は考えなかったんですか?
色々なことに挑戦してみたかったので、大手よりも中小の方が自分に向いているんじゃないかと思ったんです。また父が転職経験者で「いろんな会社を見た方がいいよ」と言っていたので、自分も転職を視野に入れて就活をしていました。なので、大手は考えませんでしたね。

希望条件としては、確か従業員200人以上、創業10年以上、それなりの売上があって、系列企業ではなく独立系企業と設定しました。系列企業だと、たとえばメーカー系なら、親会社の製品しか扱えないなどの制約があったりするんですね。自分は自由に色々なことをやりたいと思い、独立系を志望しました。

ーー実際入ってみてどうでしたか? 情報系の学部ではなかったことで入社後に苦労されたことはありませんでしたか?
当時のIT業界はまだ黎明期だったため新卒の社員は情報系の学部出身者も少なく、IT知識はゼロからスタートする人がほとんどでした。会社が研修で一から教えてくれる環境でしたし、プログラミングについては経験もあったので、その点での苦労は全くありませんでしたね。

ただ、職場環境は決して楽ではありませんでした。人手不足による長時間労働が常態化していて、精神的にも肉体的にも非常にハードな日々を過ごしました。体調を崩す社員も少なくなく、正直、このままの生活を続けたら身が持たないと本気で感じました。

ーー過酷ですね・・・。
そうですね。今ならブラック と言われてもおかしくない環境でしたが、当時のIT業界はどこも同じような状況だったんじゃないかと思います。

ーー大学や大学院で学ばれたことでSIerでの就職後に役立ったことはありましたか?
医療の知識の部分では全くないですね。院卒だと学部卒の方に比べて月給が2万円高いことでしょうか。また、自己紹介の時に(研究内容を話すと)ウケがいいということもあります(笑)。

ーー他に仕事でやりがいや面白みを感じた点はどんなところでしたか?
職場環境は恐ろしくハードでしたが、そんな環境でも生き残って行ける凄い先輩や仲間達と出会うことができた点ですね。当時の先輩の中には、IT業界で開催される有名な技術者のカンファレンスに発表者として登壇していらっしゃる方もいたりします。当時の人脈は今の自分の貴重な財産になっていますし、今でも連絡を取り合っています。

ーーお給料はどうでしたか?
残業代は青天井だったので、給料は良かったですね。新卒入社2年目で月収がダブルスコアになったこともありましたが、使う時間もなくむなしい気分になるばかりでした。

就活から10年たった今、あらためて思うこと

ーーSIerからプログラマに転換された理由はどこにあったんでしょう?
このままだと体を壊してしまうと思い、転職を決意しました。

これまでの知識が活かせ、そこそこのお金がもらえて、楽しい仕事ができて、比較的に残業時間も少ないのがプログラマだったんです。

ーー現在のお仕事についてお聞かせ下さい。
外資就活ドットコムへの機能追加や改修といった開発業務、社内からシステム関連で問い合わせがきた場合の対応などヘルプデスク業務、障害への緊急対応などです。

ーー現在の仕事の楽しさやご苦労をお聞かせください。
チームメンバーの仲が良いことがまず一番のポイントでしょうか。

業務内容に関して言うと、決められたことをやるのではなく、自分達で考えたことを進めているので楽しいです。こう言ってはなんですが当社のシステムは古いため、まだまだ改善の余地があるところが面白いです。

システムを作り直す作業は自身の技術力が活かせるうえ学びもあるため、大変ですがやりがいもあります。

ーー医療の世界に進まず、IT業界で就職を決めたご自身の選択について、今ご自身でどう思いますか? ずばり後悔していることはありませんか?
自分で悩んだ末に決めたことなので後悔はしていませんね。ただ、時々「社会人になってから蓄積したプログラミングの知識を使えば、当時の解析作業がさらにシステム化できるのでは?」と思ったりすることはあります。

とはいえ、医療技術は目覚しいスピードで進歩しているので、学生時代の友人でいまだに医療の世界にいる友人の話を聞いたりすると「きっと今から戻ったとしても、歯が立たなそうだな」と感じます。

ーー今もし新卒でやり直せるとしたら、どんな仕事をしたいと思いますか?
仕事をせずにのんびりゲームをして過ごしたい(笑)。というのは冗談で、やり直すならまずは「ちゃんとした就活」をして仕事選びをしたいと思います。

ろくに業界研究をしなかったので、当時のIT業界の労働環境が過酷だということを知らず、ただ「なんとなくかっこよさそう」というだけで決めてしまった。当時は「転職会議」などのサービスはありませんでしたが、OB訪問などをしてしっかりと内情を調べるべきだったと後悔しています。

求人票を鵜呑みにせず、しっかりと業界研究と企業研究をして仕事を選び、就活に臨みたいですね。

ーー未経験でIT業界を目指す人や大学で学んだこととは全く別の世界に就職したいが迷っている後輩に向けて、アドバイスはありますか?
覚悟をもって挑んで欲しいと思います。私が就職した当時はまだハードルが低かったので知識がなくても問題ありませんでしたが、いまは全く違うでしょうし、今後もっと高い知識を求められるようになるでしょう。

また、一度別の業界に進んでしまうと元の業界に戻るのは大変です。技術進歩のない業界ならあまり問題ないかもしれませんが、たとえば医療やIT業界は進歩が速いので、ブラングが長いとキャッチアップするのは非常に大変です。

ーーエンジニアとして、外資就活のサービス作りにおいて常に念頭に置いていることや、ここだけは譲れないと考えている思想のようなものはありますか?
常に「ユーザーファースト」であることを大事にしています。まずはユーザーである学生のみなさんに喜んでいただくサービスを提供することによって、出稿していただくクライアントにも喜んでいただけると考えています。

ーー外資就活のサービスを支えるメンバーとして、全てのユーザーのみなさんへのメッセージがありましたらお願いします!
自身の経験から言えば、やはり業界研究や企業研究をしっかりとして就活に臨んだ方がいいということでしょうか。

それから、就活で少しうまく行かないことがあってもそれで全てがダメになるわけではないので、あまり悲観しすぎないで欲しいなと思います。

編集部から

いかがでしたでしょうか。
自身の経験から「今やり直すなら、しっかりと業界研究と企業研究をして仕事を選び、就活に臨みたい」という言葉には切実な思いが込められているのを感じました。

ただ何となくかっこよさそう! という理由から会社選びをした結果、新卒で入社した会社の労働環境や社風が全く自分に合わなくて後悔した・・・という体験談は編集部でもよく耳にします。こうしたミスマッチは、OB訪問や転職者向けウェブサービスなどを活用して調べておけば、未然に防ぐことができます。そういったサービスを上手に活用したいですね。

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