
【就活体験談】入ってるだけでは有利にならない!私が実践した体育会と就活の両立方法
2025/05/22
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こんにちは。25卒としてコンサル業界を中心に就活を進め、今春入社予定の者です。私は大学4年間体育会に在籍し、週5日の練習と並行して就活を進めました。
体育会生として日々の練習を頑張りながら就職活動を始めようとしている、もしくは始めている大学生はとても多いと思います。
私が就活をしていた時に、実際に体育会生は忙しい日々の中でどのように両立しているのかとても気になっていました。この記事を通して、そんな方々に少しでも就活の道筋を示すことができたら幸いです。
「体育会」だけでは就活は有利ではない
「体育会に入れば、就活は有利になる」——。
多くの大学生が聞いたことのある言葉ではないでしょうか。
私自身、就活のために体育会への入部を決めたわけではないですが、入部してみると、周りの友達などから実際にこのことを言われることが多々ありました。しかし、4年間体育会に在籍して就活を終えて感じたことは、 「体育会そのものが就活に有利なわけではない」 ということです。
就活中はインターンなどで初対面の大学生と関わることがよくありますが、 体育会生なんていくらでもいるし、起業している東大生、留学経験があり英語がペラペラな大学生など本当にたくさんいます。 本当に同じ年数を生きてきたのか疑うくらい、みんな色んな人生経験を持っていて驚かされた就活期間でした。その中で「体育会」そのものが有利になるかと言われると、なかなか難しいものがあると思います。
なぜ「体育会生は就活に有利」と言われるか
では、なぜ「体育会生は就活に有利」だと言われることが多いのでしょうか。私は、体育会生が持つ性格の面で大きく2点あると感じています。
①日々の練習で培った継続力
部活とサークルでの大きな違いの1つとして、活動の自由度があります。
サークルは活動日に自分が好きな時に参加できるため、他の活動と両立しながら自分の好きなことを続けられる点が魅力です。一方体育会は、週5-6日の決められた曜日に全員が練習に参加します。
どんなに天気が悪くても、気分がのらないとしても、自分の技術向上や大会でのチームの勝利のために日々練習に励みます。 自分がどんなに好きなスポーツであっても、4年間続けることは大変なことです。
そして、おそらく4年間の中で負けを経験しない人はいないはずです。 ライバルに負けた、大会で負けた、など様々な負の感情が何度も押し寄せる中で這い上がって頑張り続ける経験はなかなかできない と思います。
自分とチームと向き合いながらひたむきに努力し続ける経験、そこから得られる継続力が人事の方に評価されやすいのだと思います。
②社会人でも必要な組織の中での協調性
部活動をしていく中で、基本的に同じメンバーとほぼ毎日顔を合わせることになります。私が所属していた部活はチームスポーツだったので、チームワークが何よりも大切で、その根本は日々の練習で作り上げられるものです。もちろん うまくいくことばかりではなく、時には衝突し互いの意見をぶつけ合いながらチームとして成長していきます。
一緒にいる時間が長ければ長いほど、お互いの良い部分も悪い部分も見えてきて人間関係の難しさを感じる時も多々ありました。しかしそれこそ社会人になってから必要な力であり、この経験を学生のうちからできたことは大きな財産になっています。
また、体育会は歴代の先輩方が作り上げた1つの組織であり、日々の活動を支援してもらっていることもありOB・OGの方々と関わる機会が多くあります。
その中で 組織への帰属意識が芽生え、個人だけでなくチーム全体を尊重し大切にする考え方が自然に定着することが強みになる と思います。横の関係も縦の関係も同時に築いていく経験は、入社してからも活きてくると確信しています。
私の就活の実際の進め方
ここからは、私がどのようにして部活と両立しながらコンサル就活を進めていったのか振り返りたいと思います。もちろん就活において進め方の正解はなく、1人1人全く違うと多いますが1つの例として参考にしていただければ幸いです。
①大学2年の秋頃から業界研究
私の就活は、大学2年生の11月頃から企業研究をしたことから始まりました。この頃からだんだん友達との会話の中でも就活の話が出てくることが増えてきて、少し調べてみようかなという興味本位で調べ始めました。
私自身の軸は、基本の勤務地が東京であることと、海外で働く機会が多いことの2点だったためこの軸に沿って色んな業界を見ていました。最初は外資メーカーを志望して調べ始めましたが、勤務地が東京でないことから新しい業界を見始めました。
②夏インターン選考が本格化する6月は対策に集中
大学3年生の夏インターン直前期は、就活が本格化してから最初に来る忙しい時期です。毎日のようにESの締切や面接が入ります。
体育会生は夏に大会や合宿を控えていたり、テスト前ということもあり余裕がない人が多いと思いますが、 この時期はとにかく対策に集中すること をおすすめします。
コンサル業界に関していうと、選考を進める上で 「グループディスカッション」と「ケース面接」の対策は必要不可欠 です。コンサル業界の内定までの流れとしては、ES→webテスト→グループディスカッション→ケース面接を含む面接2-3回が一般的だと思います。
特にグループディスカッションとケース面接は今日対策を始めて明日できるようになるというものではないので、何度も練習を積むことが必要です。
色んな就活サイトにグルディスの練習会やケースの対策講座が無料で参加できるものがあるので、積極的に応募するといいと思います。振り返ってみると、 私は6月の間にグルディスとケースそれぞれ週に2回ずつ練習していました。
③大学3年のサマーインターン前に業界をコンサルに絞る
部活やバイト先の先輩方の話を聞いたり自分で調べたりしたところ、私の就活軸に合う業界がコンサル業界であることが大学2年生の春休みごろに分かり、そこからコンサル業界の会社について詳しく調べ始めました。
私自身の性格から1つのことに集中して取り組みたく、できるだけ早いうちに業界を絞って必要な選考対策だけを効率的に行いたいと思っていました。
今思うとこんなに初期から業界を1つに絞ったことが我ながらリスクのあることをしたなとも思いますが、当時の私は直感的にピンときたのがコンサルだったので、自分の直感を信じて良かったなと思います。
また、早期に業界を絞れたことによって早くから対策をすることができ、自分のメンタル的にも常に安定して就活を進めることができました。
④インターンは選考に直結するものだけ受けて効率よく
大学3年の春休みに業界を絞ったため、サマーインターンはコンサル業界のみ選考を受けました。
体育会生はみんな同じような悩みを抱えていると思いますが、練習の関係で行きたい会社全てのインターンに参加することは難しいと思います。私自身も練習を何度も休むことはあまりしたくありませんでしたが、自分の気になる会社のインターンを受けてみたいという気持ちもあり、葛藤していました。
インターンには2種類あり、主に業務や企業理解を目的としたインターンとそれにプラスしてその先の選考を含んだインターンがあります。たくさん考えましたが、せっかく参加できるのであればその先に繋がるインターンに応募したいと思い、結局私は選考を含んだインターンのみ応募して参加しました。私は1dayを2社と3daysに1社参加しました。
インターンシップでは、それまであやふやな部分もあったコンサル会社の業務内容を理解することができ、周りのハイレベルな学生に刺激を受けてとても有意義な時間を過ごすことができました。中でも3daysのインターンは長い時間同じグループの仲間とたくさんディスカッションをして1つの政策提言を作り上げることに難しさを感じましたが、新たな発見が多く成長することのできた3日間でした。
体育会生の皆さんは忙しくてなかなかインターンの時間が取れないと思いますが、本当に自分が知りたい会社はどこかしっかり考えて、参加する価値のある会社をきちんと見極めることが大切 だと思います。
⑤3年8月に納得内定を得て就活のストレスを減らす
私は大学3年の夏休みに選考要素を含んだインターンに3社参加し、8月後半にその内の1社から内定をいただきました。
就活中は常に漠然とした不安がありますが、それは「自分のしていることが正解かわからない」「本当に内定をもらえるのかわからない」という気持ちからくるものだと思います。
これはほぼ全ての就活生が感じることだと思うのですが、早めに1社でも内定を得ることで本当に楽になると思います。特に体育会生の大学3年生夏から秋にかけては、代交代で自分たちが最高学年としてチームをスタートさせる人が多いと思います。就活以外のことでも色んなプレッシャーを抱える中で少しでも心に余裕を持たせるために、納得内定の存在はとても大きいことを実感しました。
⑥本選考は志望度の高いところだけ受けて大学3年のうちに就活終了→部活に集中
納得内定を得た後は、その会社よりも志望度の高い会社に絞って5社ほど本選考を受けました。
業界も会社も絞れてたことで自分がやるべきことは何か明確だったので、要領が良くない私でも効率よく進めることができたと思います。その結果、大学3年11月に第2志望の会社から内定をいただき、5社全て受け切った大学3年2月に就活を終えました。
その後の春休みから大学4年冬の引退までは、最後の部活期間に集中して取り組むことができたため、とてもいい期間でした。
就活を終えて感じた大切なこと
①体育会生こそ就活の早期化に乗る
おそらくご存知の方が多いと思いますが、年々就活の早期化が進んでいると思います。
大学3年のサマーインターンにはある程度業界を絞って参加し、その年のうちに内定を得る人も多くなっています。私は、 体育会生こそこの早期化に乗るべきだと思います。
部活の先輩が練習と両立しながら就活を進める様子は見てきていると思いますし、そのありがたい環境を有効活用していけば、余裕を持って選考対策を進められるはずです。就活が1番忙しくなる大学3年生は、ゼミが始まったり単位を取ることに必死だったり、想像よりも忙しい日々が続きます。その中でほとんど毎日練習を積むみなさんは、周りの学生よりも何倍も忙しいと思います。
常に余裕を持ちながら就活を進めることが何よりも大切です。
②自分の中での就活ルーティーンを作る
色んなことと両立して就活を進めていく中で、自分なりの就活ルーティーンを作ることはリズムを保つ上で大切だと感じました。
私の例で言うと、「面接やグループディスカッションは朝1番に入れる」ということを常に意識していました。
理由は2点あり、まず比較対象なしに等身大の自分を評価してもらえるということです。面接官は1日に何人もの就活生と面接をします。もちろん面接をする中で自分自身の経験や性格を1対1で評価してくださっているとは思いますが、複数人と面接をした後だとどうしても無意識に他の就活生との比較が評価に反映されてしまうと思っていました。 朝1番で面接をすれば、その日の1発目が自分との面接で比較対象なしに自分をみてもらえることから、いつも朝に面接を入れていました。
2点目は、余計な不安や考え事が少なく本番を迎えられることです。午後以降に面接を入れると、どうしても朝起きてから準備していくうちに不安や緊張が出てきてしまうと思います。それが朝だと余計なことを考える暇もなく面接を迎えるので、逆に思い切りよくスタートすることができました。朝が苦手でなければおすすめします!笑
1日を通した流れとしては、 朝に面接→すぐに面接内容を記録→翌日の面接対策→練習→夜帰ってきて最終確認のような形で進めていました。1日中就活のことをしていると疲れてしまうので、練習を挟んで長時間就活をすることにならないように工夫していました。
③部活の練習をうまく利用する
ほとんど毎日練習がある中で満足いく就活を進めるのはとても難しいことです。
周りの友達は10社近くインターンに参加しているのに体育会生は参加できるインターンが限られていたり、参加したい説明会の日程に大会が被っていたり、スケジュールがうまくはまらないことは日常茶飯事でした。
それでも部活の練習には行かなければいけないし、ぼーっとしているとすぐに練習の時間になってしまって焦りを感じる期間もありました。しかし、私はその 練習をプラスに捉えて上手に利用するべき だと思います。私はどんなに就活が上手くいっていなくても、練習している間だけは自然と就活のことを忘れることができました。1日の中で頭の中から自然と不安などが消えたのは競技に打ち込んでいる間だけで、そのおかげでメリハリをつけてやるべきことを優先化できたと思っています。
実際に私はサマーインターン経由で進んだ最終面接に10月末に落ちてしまい、その時はとても落ち込みましたが、練習があったおかげでいい意味でリフレッシュすることができ、もう1度頑張ろうと切り替えることができました。
練習があることで就活が難しくなることもたくさんありますが、その分いいこともあるということを忘れずに頑張ってほしいです。
最後に
一般的に体育会生は就活に有利とよく言われますが、体育会生というだけで有利になるのではなく、練習と両立し、体育会に所属して経験してきたことを活かすことで初めて自分のためになるのだと思います。
ただでさえ忙しい毎日の中で自分の理想通りの就活を行うことは簡単ではありませんが、いい意味で練習をうまく使いながらメリハリをつけて頑張ってください!みなさんが理想のキャリアをスタートさせられることを願っています。
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