総合商社のサプライチェーン戦略 第1回 総合商社の歴史とサプライチェーン進化論

総合商社のサプライチェーン戦略 第1回 総合商社の歴史とサプライチェーン進化論

2026/03/09

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日本の総合商社は、単なる貿易仲介者から、グローバルなサプライチェーンマネジメント企業へと進化してきました。5大商社複数内定者である私が分析したところ、1980年代の「商社冬の時代」から出発し、90年代の構造改革、2000年代の事業投資への転換、そして2010年代のデジタル・サステナビリティ対応まで、その歴史は日本経済の変化そのものであり、商社がどのようにしてサプライチェーン戦略を進化させてきたのかという軌跡を追うことで、これからの経営戦略の方向性が見えてくるのです。本シリーズでは、7つの総合商社の戦略を詳細に分析し、現在のビジネスモデルと未来への課題を探ります。

はじめに:総合商社のサプライチェーンマネジメントとは何か

総合商社という存在は、日本のビジネス界において独特の位置を占めています。三菱商事、三井物産、伊藤忠商事、住友商事、丸紅、双日、豊田通商という7つの総合商社は、それぞれが数兆円規模の売上を誇り、世界中に張り巡らされたネットワークを持っています。これらの企業が扱う商品は実に多岐にわたり、エネルギー資源から食料品、繊維製品、機械、化学品、さらには最先端のIT技術まで、一見するとバラバラに見えるこれらの事業を束ねる中核的な機能こそが、サプライチェーンマネジメントなのです。

サプライチェーンマネジメントとは、原材料の調達から製造、輸送、販売、そして最終消費者に至るまでの一連の流れを統合的に管理し、最適化する経営手法を指しており、学術的には1980年代にアメリカで体系化された概念ですが、日本の総合商社は実はそれ以前から、独自の形でこの機能を担ってきたのです。ただし、その役割と手法は時代とともに大きく変化してきたというのが、本稿の分析の出発点なのです。

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