はじめに
外資就活ドットコムOB訪問企画、現役外資系コンサルタントへのインタビュー、第3回です。
今回は「優秀な人材とは?」というテーマでお話いただき、そうした人材像にどうしたら近づくことが出来るのかについて掘り下げていきます。
前回までの記事は→
①コンサルの仕事は楽しいが、英語には苦労した-現役コンサルタントにインタビュー(1)
②働きすぎて4人中3人が入院した-現役コンサルタントにインタビュー(2)
話をしていて頭が良いと思うかどうか
コンサルタントとして活躍するための資質を知りたい
―コンサルタントとして『優秀な人材』の要素は、どんな点にあるでしょうか。
うーん、難しい質問だねぇ…アウトプットの質の高さだったり、コミュニケーション能力だったり…ちょっと言葉にはできないな。
ただ、不思議と誰に評価を聞いてもマイナスの評価が出ない人っているんだよね。評価しているポイントは人によってそれぞれ違うんだけど、とにかくマイナスの評価が一切出てこない。そういう人が『優秀』なんじゃないかな。
―少しずつ紐解いていきたいのですが、まず、コミュニケーション能力とは具体的には何でしょうか。
話をしている相手が「こいつ頭良いな」と思ってくれるかどうか、じゃないかな。会話をしていて、こいつ頭良いなって相手に思わせられるやつは、コミュニケーション能力が高い人。
じゃあそのポイントは何かっていうと、全部。 話し方・会話の内容・立ち居振る舞い…など全ての要因が絡み合って決まる。正直、コミュニケーション能力が何かはハッキリとは分からないよ(笑)
ただ、『相手の発言内容を理解していることを示しつつ 、なにかプラスアルファのっけて返す』ことができると、頭が良く見える。これがヒントになるんじゃないかな。
―そうした能力を高めるためには、何をすればよいでしょうか。
いろんなタイプの知らない人ととにかくたくさん話すこと。
まあつまりは、ほぼ初対面に近い人とたくさん飲みに行くことだね。お互い相手のことをよく知らない状況で、どれだけ場を盛り上げることができるか。
コミュニケーションって、結局慣れとか場数とかが重要だからさ。ほぼ初対面の人と飲んで、次回以降に「また飲もうよ!」って誘われるようになったらgoodだね!
外銀・外コンの飲み会頻度はどれくらい?
あとさっき言い忘れたんだけど、頭を良く見せるためには瞬発力も大切。相手に「で、どう思う?」って聞かれたときにすぐ答えられるかどうか。それってすごく重要。
(ここで突然、同席していた就活生を指名して「ところで、最近の相撲の問題についてどう思う?」と逆質問。突然のことに就活生は戸惑って何も答えられない、という一幕あり。)
いきなりで驚かせてごめんね(笑)でも、例えばこういうことだよ。
今みたいな状況で、とっさに自分の意見が言えるかどうか。そこで印象がガラッと変わる。答えるためには、普段からも会話中も常に自分の意見を考えとかないとダメだしね。
地頭は容易に磨けないから地頭、けど訓練も可能
―選考に備えて、現場のビジネスについて何か勉強しておくべきでしょうか。
んー特にないよ。評価ポイントって、結局は地頭が良いかどうかだから。
JOBとか見てると、やたら知識があって本とか読んで勉強してきたんだなぁって学生がたくさんいるんだけど、所詮知れてる程度の知識だし、付け焼き刃のものってすごく印象が悪い。
こっちとしては、学生の段階でビジネスを知ってますとか別にいらないんだよ。目の前の問題に対してちゃんと考えられる基礎力があるかどうか。そこが重要だから。
―地頭はどうやって向上させればよいのでしょうか。
地頭ってなかなか磨けないから地頭なんだよね。地頭を鍛えるとかっていう本がたくさん出てるけど、何か違和感があるよね(笑)。残念ながら、地頭って先天的な部分もあると思うし。
とはいえ、簡単に訓練できる方法もある。それは、とにかく普段から考えること。
例えば、なんでこのお店はこんなに繁盛してるんだろうとか、なんで俺は今この場にいるんだろうとか、なにかにつけてひたすら考えること。普段からの思考訓練を積み重ねれば地頭って良くなる。
矛盾しているけど、「磨けるんだったら地頭じゃない。でも磨けないものでもない」。そういうものだと思うね。
―コンサルタントは入社して当初は資料作成がメインの仕事になり、地頭以外にも正確性や仕事の早さなども重要と聞きます。そうした点も選考でチェックされているのでしょうか。
それはその通りで、早く・正確に資料作成をこなすことができるかどうか、というのはとても重要。ただ、そのような能力は実際にやってみなければ分からないから、チェックしようがないんだよ。
それだけに、採用した後に、そういう面で苦労することもあるよ。でも、そういう能力って鍛えればなんとかなる。
この間も、チームに入ってきた新入社員に徹底指導してきたよ。真後ろに立って、「いいか、俺が今から全部見といてやるからマウスを一切使わずにこの資料をエクセルで作れ」って。
「ほら、今のとこでショートカットキー使わないから1秒損したぞ!」とか言いながら。 ちょっとやり過ぎたかもしれない、可哀想だったかなと思っていたんだけど、その社員が同期に「俺エクセル相当早くなったぞ」って自慢したらしいこと聞いた。嬉しかったね(笑)。
そういうことで、その点は入社後に鍛えればいい部分、ってことになる。
(続く)
おわりに
いかがでしたでしょうか。
『いろんなタイプの知らない人と、とにかくたくさん話す。特に初対面に近い人とたくさん飲みに行くこと』
この2点がコンサルとしての基礎能力を鍛える上で有効なポイント、と言えそうですね。
次回、最終回では選考対策について、突っ込んでいきます。どうぞお楽しみに。
次回記事→ 書類なんてぶっちゃけ学歴だから-現役コンサルタントにインタビュー(4)
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(ライター:ゴメス)
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