【デベロッパー選考対策①】三井不動産・選考対策:内定者が語る「人の三井」の徹底解剖と就活戦略

【デベロッパー選考対策①】三井不動産・選考対策:内定者が語る「人の三井」の徹底解剖と就活戦略

2025/10/01

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eyecatch

こんにちは。商社、デベロッパー、広告などから内定をいただき、最終的にデベロッパーの道を選んだ慶應生の者です。

今回から、多くの学生が憧れる総合デベロッパーについて、1社ずつを徹底的に深掘りする「企業別 選考完全対策」シリーズを始めます。

第一弾は、業界のリーディングカンパニーである 三井不動産 です。選考の中で見えてきた、三井不動産という企業の「素顔」と、選考を突破するための勘所についてお話しします。

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企業分析:「人の三井」の正体とは何か

三井不動産を理解する上で、多くの学生が「人の三井」という言葉をキーワードにします。しかし、なぜそう言われるのか、その本質を自分の言葉で語れる学生は多くありません。私が選考を通じて分析した「三井不動産らしさ」の正体は、単なる「良い人が多い」という表面的な話ではなく、同社の事業哲学や歴史に根差した、以下の3つの要素に分解できると考えています。

①「&」の思想:単独ではなく、「共創」で価値を生み出す

三井不動産のロゴマークである「&」は、単なるデザインではありません。これは、彼らの事業哲学そのものを象徴しています。つまり、三井不動産は、自分たち単独で街を創るのではなく、様々なパートナーと 「共創」 することで、新たな価値を生み出してきた企業なのです。

その代表例が 「日本橋再生計画」 です。彼らは、歴史あるこの街を一方的に再開発するのではなく、三越や髙島屋といった老舗百貨店、地域に根差す無数の商店、そして何よりそこに住む住民の方々と、何十年もかけて対話を重ね、街の歴史や文化を尊重しながら未来の姿を共に創り上げています。

私がOB訪問で印象的だったのは、ある社員の方が「我々の仕事は、デベロッパーのエゴを押し付けることじゃない。街が本来持っているポテンシャルを、街の声なき声を聞き、未来に向けて翻訳してあげることだ」と語っていたことです。日本橋の成功は、この謙虚で粘り強い「翻訳力」の賜物だと感じました。

また、 「柏の葉スマートシティ」 では、その「共創」の思想がより未来志向で現れています。東京大学や千葉大学といった学術機関、国立がん研究センターなどの医療機関、そして先進的な技術を持つベンチャー企業など、多種多様なプレイヤーと連携し、街全体を壮大な実証実験の場として、健康、環境、エネルギーといった日本の社会課題の解決に取り組んでいます。

この「&」の思想は、就活生にも求められます。面接では、「自分一人の力で何かを成し遂げた経験」以上に、 「多様なバックグラウンドを持つ人々と、どのようにして信頼関係を築き、一つの目標に向かって協力したか」 という共創の経験が、非常に高く評価される傾向にあります。

②「事業領域の広さ」:オフィスビルから、宇宙へ

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