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こんにちは。デベロッパー内定者の慶應生の者です。
「企業別 選考完全対策」シリーズ第8回は、 ヒューリック です。多くの学生が大手総合デベロッパーを目指す中、真の業界理解者や、独自のキャリアを志向するトップ層が密かに第一志望として狙う企業。総合デベロッパーの序列の中で、異次元の収益性と、独自の哲学で異彩を放つ存在です。
そのビジネスモデルとカルチャーは、一見すると分かりにくい部分もありますが、深く知れば知るほど、その合理性と先進性に魅了される、玄人好みの企業と言えるでしょう。今回は、この「知る人ぞ知る、超優良企業」の素顔と、その特殊な選考を突破するためのポイントを解説します。
シリーズ他記事はこちら
【デベロッパー選考対策②】三菱地所・選考対策:内定者が語る「丸の内の大家」の徹底解剖と戦略
【デベロッパー選考対策③】住友不動産・選考対策:内定者が語る「野武士集団」の徹底解剖と戦略
【デベロッパー選考対策④】東急不動産・選挙対策:内定者が語る「広域渋谷圏」の徹底解剖と戦略
【デベロッパー選考対策⑤】森ビル・選考対策:内定者が語る「文化都心」の徹底解剖と戦略
【デベロッパー選考対策⑥】東京建物・選考対策:内定者が語る「次世代デベロッパー」の徹底解剖と戦略
【デベロッパー選考対策⑦】野村不動産・選考対策:内定者が語る「PROUD」の哲学と『製・販・管』の神髄
【デベロッパー選考対策⑧】ヒューリック・選考対策:内定者が語る「少数精鋭」集団の徹底解剖と戦略
企業分析:「少数精鋭」が生み出す、圧倒的な収益性とスピード
ヒューリックの強さの源泉は、その徹底した「少数精鋭」主義にあります。会社の思想、事業戦略、そしてカルチャーの全てが、この一点から派生していると言っても過言ではありません。
①「選択と集中」の事業戦略:なぜヒューリックはこれほど儲かるのか?
「駅近3分以内」への異常なこだわり
彼らの投資基準は極めて明確です。「東京23区、駅徒歩3分以内」。この鉄の掟に合致しない限り、どんなに魅力的な案件でも基本的には手を出しません。なぜなら、「駅近」という価値こそが、景気変動に対する最強の保険であることを、彼らは歴史から学んでいるからです。不況時でも、企業のオフィス移転で真っ先に候補から外れるのは、駅から遠い、利便性の低いビルです。「絶対に負けない場所でだけ勝負する」。この徹底した規律が、彼らの強さの第一の源泉です。
私が企業研究で実践していたのは、ヒューリックの物件の所在地を地図上にプロットし、最寄り駅からの徒歩分数を記録することでした。その徹底した「駅近」へのこだわりを可視化することで、彼らの事業戦略の堅実さを肌で感じることができました。
「銀行」をルーツに持つ、財務戦略の巧みさ
この事業戦略を支えるのが、旧富士銀行(現みずほ銀行)をルーツに持つことによる、卓越した「財務戦略」です。不動産開発は、巨額の資金調達を必要とするビジネスです。銀行との強固なリレーションシップと、高度な金融知識を持つ人材は、有利な条件で資金を調達し、投資効率を最大化する上で、絶大な競争優位となります。物件の目利き力と、財務のプロとしての規律。この両輪が、ヒューリックの驚異的な利益率を生み出しているのです。選考で、不動産と金融の双方に興味があることを示せれば、非常に良いアピールになるでしょう。
②「少数精鋭」のリアル:航空母艦ではなく「特殊部隊」
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