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ITパスポートは就活で有利になるのか?
こんにちは、外資就活ドットコムのコラムチームです。
就活生に人気の資格試験として、ITパスポート試験が挙げられます。内定後や入社後にITパスポートの取得を奨励する企業も増えてきており、年々その重要性が高まってきています。
しかしITパスポートは難易度が低いと言われることもあり、 「ITパスポートは履歴書に書けるのだろうか」「ITパスポートは就活で有利に働くのだろうか」 と不安に思われている方もいるのではないでしょうか。
本コラムでは、ITパスポート試験の難易度や就活でのメリットについてご説明します。またITパスポート試験を選考に活用している企業もご紹介します。
IT業界志望の方をはじめ、あらゆる就活生にとって必見の内容となっておりますので、ぜひご一読ください。
ITパスポート試験とは
ITパスポート試験の位置づけ
ITパスポート試験は、情報処理推進機構(IPA)が実施する国家試験です。ITパスポート試験では、社会でITを利活用する上で必要となる基礎的な知識が出題されます。
情報処理技術者試験の中では入門資格としての扱いになっており、これからITについて理解を深めたいと考えている方に向けたものになっています。基本情報技術者試験や応用情報技術者試験といった上位試験への登竜門的な位置づけとなっており、情報処理技術者試験の中でも受験者が多い試験です。
特に近年はIT化やDX化が大きなトレンドになっていることもあり、様々な業種・職種でITを利活用する機会が増えてきています。そのため、 社会人やこれから社会に出る学生には必須の資格といえるでしょう。
(参考:「試験区分一覧 | 試験情報 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構」)
ITパスポート試験の内容・試験時間
ITパスポート試験は、試験時間120分で四肢択一式の100問に答える形式となっています。出題の内訳は、ストラテジ系が35問程度、マネジメント系が20問程度、テクノロジ系が45問程度です。
ストラテジ系の分野では、企業活動や法務、経営戦略、システム戦略など、経営全般に関わる内容が出題されます。またマネジメント系の分野では、システムやソフトウェアの開発技術、プロジェクトマネジメント、サービスマネジメントなど、IT管理に関する内容が出題されます。テクノロジ系の分野では、IT技術に関する基礎理論やコンピュータシステム、またネットワークやセキュリティといった技術要素に関する知識が出題されます。
ITに関して幅広く出題されるのがITパスポートの特徴と言えます。
ITパスポート試験の難易度
ITパスポート試験に合格するには、総合評価が600点以上であり、かつ分野別評価がそれぞれ300点以上でなければなりません。総合評価が高くてもある分野で基準を下回ってしまうと不合格になってしまうため、特定の分野に偏ることなくある程度まんべんなく知識をつけることが求められます。
ITパスポート試験の合格に必要な勉強時間は、ITの学習経験が無い初学者の方で約180時間、ITの基礎知識がある方で約100〜150時間と言われています。ITに関する入門的な内容であるため、 資格試験の中では難易度がそれほど高くない試験であるとされています。
ITパスポートは就活の履歴書・ESに書ける!
ここまで、ITパスポートの概要をご説明しました。資格試験の中では比較的難易度の低いITパスポートですが、取得すると履歴書やESにおける資格試験の欄に記入することもできます。
以下では、就活におけるITパスポートのメリットを大きく2つに分けてお伝えします。
①ITに関する適性や関心をアピールできる
ITパスポートは比較的簡単に取得できるため、他の就活生との差別化という点では有利に働かないかもしれません。しかし、特にITが業務で必須となる分野では、むしろITパスポートを持っていないと不利に働くといった状況が起こりえます。
特に、システムエンジニア(SE)やプログラマー、ITコンサルタントといった業務でITが必須となるような職種の場合、ITパスポートで出題されるようなレベルの知識は当然身に付いているものとして仕事を進めていくことになります。
資格試験に合格することそれ自体が必ずしも重要というわけではありません。しかし、ITパスポートにすら合格できないようであれば適性が無いのではないかと思われてしまう可能性もあります。
また、ITパスポートに合格しているという実績をもとにして、基本情報技術者試験や応用情報技術者試験などより上位の試験に挑戦するということをアピールできます。これらの試験ではより実務と結びつくような高度な知識が要求されるため、取得を推奨している企業は多いです。
今後もITに関する勉強を続けていくという意欲を示せると、企業側から見て他の就活生よりも魅力的に映ることでしょう。
②就活に役立つITの基礎的な知識が身に付く
先ほども述べた通り、ITパスポートではどの業界・職種でも通用する汎用性の高い内容が出題されます。そのため、 ITパスポート試験の勉強で身についた知識は、就活の場面でも活かせる場合がほとんどです。
例えば面接における質問の一つとして、最近気になるニュースを問うものがあります。この手の質問では、ニュースの内容だけではなく自分なりの意見や考えを述べることを求められる場合がほとんどです。こうした局面において、例えば志望業界に関連するニュースを紹介し、ITの視点から考察をするといったことができると、面接官からの評価が高くなるでしょう。
また、コンサルや総合商社などで出題されるケース面接では、経営課題の解決や事業計画の立案がテーマとして与えられることがあります。こうした場合にITに関する知識があると、その切り口から質の高いアイデアを生み出すことができる可能性があります。
ITパスポートが事実上必須となる企業
上で述べた通り、ITパスポートは就活におけるメリットが大きい資格であり、就活生にとって必須の資格ともいえます。
以下では、実際にITパスポート試験を活用している企業を紹介します。
ITパスポートを新卒のESに活用している企業
ITパスポート試験は様々な企業の選考で活用されています。 こうした企業の選考を有利に進める上で、ITパスポートは必須といえるでしょう。
以下は情報処理推進機構(IPA)のサイトに掲載されている、ITパスポート試験を新卒採用活動のES(エントリーシート)に活用している企業です(一部を抜粋)。
企業名 | 業種 |
---|---|
NTTデータ | 情報システム・通信・その他IT |
大塚商会 | 情報システム・通信・その他IT |
キヤノン | 日系その他メーカー |
KDDI株式会社 | 通信 |
日本電気(NEC) | 日系その他メーカー |
パナソニック | 日系その他メーカー |
日立製作所 | 日系その他メーカー |
富士通株式会社 | IT |
(参考:「【ITパスポート試験】活用事例」)
上でも述べた通り、業務でITを活用する情報・通信業界や関連するメーカーなどでは、ITパスポートを持っていると特に選考で有利に働くようです。
内定後や入社後にITパスポートの取得を推奨している企業
選考の段階では活用すると明言していないものの、内定後や入社後にITパスポートの取得を奨励している企業は数多くあります。
実際の業務でも多かれ少なかれITに関する知識が必要になることがほとんどなので、ITパスポートの取得は必須と言えるでしょう。
以下は、情報処理推進機構(IPA)のサイトでITパスポートの活用事例が紹介されている企業です(一部を抜粋)。
企業名 | 業種 |
---|---|
朝日新聞社 | 新聞・出版 |
NTTドコモ | 通信・IT |
大林組 | 建設業 |
九州電力 | エネルギー |
サイバーエージェント | IT・通信 |
スクウェア・エニックス | 日系その他メーカー |
全日本空輸(ANA) | 運輸 |
双日 | 総合商社 |
大日本印刷 | 新聞・出版 |
トヨタ自動車 | 自動車 |
農林中央金庫 | 公的金融 |
NTT東日本(東日本電信電話) | 通信・ITサービス |
東日本旅客鉄道(JR東日本) | 運輸 |
プルデンシャル生命保険 | 外資その他金融 |
三井住友銀行 | 銀行・信託銀行 |
(参考:「【ITパスポート試験】活用事例」)
IT企業を始め、総合商社や生命保険、出版、建設、運輸など様々な業界の企業でITパスポートの取得が推奨されていることがわかります。
こちらに掲載した企業はいずれも内定後に取得を奨励する形となっていますが、選考の段階でも資格を持っておくとアピールにつながる可能性があります。少しでも選考を有利に進めたい方は、ぜひ受験を検討してみてください。
ITパスポート試験を活用して就活を有利に進めよう
ここまで見てきたように、ITパスポートは履歴書やESにも書くことができる資格であり、就活生にとってのメリットは大きいです。
選考の段階でITパスポートを活用している企業も多く存在することから、IT業界志望の方をはじめ、あらゆる就活生にとって必須の資格であるともいえるでしょう。
ぜひITパスポート試験を上手く活用して、就活を有利に進めてください。
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