総合商社・デベ内定者が教える「戦略と覚悟」の就活ロードマップ〈第5回/全8回〉「広げて狭める」OB/OG訪問術

こんにちは。総合商社、デベロッパー、広告代理店から複数内定をいただき、最終的にデベロッパーの道を選んだ慶應生の者です。

ES、Webテスト、動画選考、GD、そして面接序盤。これまでの連載で解説してきた各選考フェーズは、いわば就職活動という戦いにおける「個」の力を磨くトレーニングでした。しかし、トップ企業の内定を掴むためには、もう一つ、絶対に避けて通れない戦いがあります。それが 情報戦 です。

企業の採用サイトや説明会で語られる情報は、あくまで「公式見解」。その裏側にあるリアルな情報、すなわち社員の 本音 や企業の 素顔 を知ることなくして、真に納得のいく企業選びも、面接官の心を動かす志望動機も創り上げることはできません。

今回は、その情報戦の最前線である OB/OG訪問 について。単なる「質問コーナー」で終わらせず、社員の方に「この学生は面白いな」「ぜひ後輩になってほしい」と思わせ、時には選考を有利に進めることさえ可能にする、 戦略的な対話術 を徹底解説します。

なぜOB/OG訪問が「情報戦の極意」なのか？

多くの学生がOB/OG訪問を「企業理解を深めるための一手段」程度に考えていますが、それはあまりにもったいない。特に、採用人数が少なく、カルチャーフィットが重視されるデベロッパー業界において、OB/OG訪問は 内定への死活問題 と言っても過言ではありません。

リアルな情報の宝庫：パンフレットには載らない「光と影」

企業の採用サイトは、当然ながら良いことしか書いてありません。しかし、実際の仕事には、必ず厳しい側面や、理想と現実のギャップが存在します。OB/OG訪問は、そうした企業の 影 の部分、すなわち「仕事の本当の大変さ」「社内の人間関係のリアル」「業界が抱える課題」といった、 生々しい情報を直接聞ける、唯一無二の機会 です。このリアルな情報こそが、あなたの志望動機に深みを与え、面接での「なぜウチか？」という問いに対する、揺ぎない説得力の源泉となります。

最強の「味方」を作るチャンス：社内に応援団を