データサイエンス職の選考体験談。データ分析スキルは意外と不要!?

データサイエンス職の選考体験談。データ分析スキルは意外と不要!?

2021/12/28

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注目度が高止まりを続ける職種「データサイエンティスト」。ただ、その肩書を得ようにも、まず企業に採用されなければ始まらない。データ分析職の選考プロセスは、どのようなものだろうか。

特集「データサイエンティストとは何者か」第11回は、データ分析のポジションに応募して内定を得た学生3人の、選考体験談。あくまで今回ヒアリングした範囲内ではあるが、データ分析のスキルや知識を直接的に測る内容は、さほど多くない。では、どんな力が問われるか―。この領域での就職を目指す10~20代にとっては、参考になるはずだ。【藤崎竜介、南部香織】

 

日系ITプラットフォーマーは2次面接が“鬼門”。プレゼンには鋭い突っ込みが……

〈1人目Profile〉
Cさん(仮名)
内定先:日系ITプラットフォーマー、外資系総合コンサルティングファーム
備考:国立大学の大学院で数理情報学を専攻、2022年3月修了予定

――就職活動の対象はデータサイエンス関連の職が中心でしたか。

C:そうですね。大学院で機械学習や数理統計学に関連する研究をしているので、データサイエンティスト、機械学習エンジニア、あとは金融業界のクオンツ(クオンツに関する記事はこちら)などを志望していました。

――なるほど。ではまず、日系ITプラットフォーマーの選考についてです。応募した職種と、選考の大まかな流れを教えてください。

C:応募職種はエンジニア職の「データサイエンス領域」という感じです。選考はざっくりと、1次面接→コーディングテスト→2次面接→最終面接で内定といった流れですね。1次面接はかなり一般的というか、志望動機を確認する程度でした。

――続くコーディングテストはどうでしたか。データサイエンスに寄った内容だったのか、一般的なプログラミング能力を測るものだったのか。

C:後者だと思います。(競技プログラミングの)AtCoderに出るような内容でした。計3問で、1問の制限時間が30分。1問目はすごく簡単で、2問目もfor文とかif文みたいな基礎が分かっていれば余裕で解ける感じでした。3問目はちょっと骨があって、AtCoderでいうC問題やD問題のレベルだったと思います。さすがにお題は覚えていないのですが……。

――どんなプログラミング言語を使いましたか。

C:AtCoderのようにさまざまな言語の中から選べるようになっていて、私はPythonを使いました。

――コーディングテストの次は2次面接ですよね。

C:ええ。この企業だとこの面接が“鬼門”で、ここでほぼ合否が決まるようです。事前に企業側から受けた要請に基づいて、研究内容に関する5分くらいのプレゼンをしました。面接官も技術系のバックグラウンドがある人だったようで、かなり鋭いところを突っ込まれましたね。

私が携わっているのが基礎研究寄りなので、「それを当社でどう生かすの?」みたいなことを聞かれたときは、答えるのが大変でした。

あとは、研究への「向き合い方」は結構見られました。具体的には、教授とどれくらいの頻度でミーティングをして、どのように進捗(しんちょく)を共有しているか、みたいな質問がありました。自己管理能力のようなものが、評価軸になったのだと思います。

その後の最終面接は、ほとんど意思確認みたいな感じでした。

総合コンサルはGDとプレゼンがテクノロジー関連だったものの、実技テストはなし

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