なぜ商社・デベ・広告を選び、内定できたのか? 平凡な慶應生が明かす"戦略的ミーハー就活"の極意

なぜ商社・デベ・広告を選び、内定できたのか? 平凡な慶應生が明かす"戦略的ミーハー就活"の極意

2025/06/04

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こんにちは。26卒で商社、デベロッパー、広告業界の企業から内定を獲得した者です。 まずは、私の就活結果と、この記事で伝えたいことをお話しします。 私は、特別なスキルや経験を持たない、ごく普通の慶應義塾大学の文系学部生でした。就職活動では「ミーハー就活」と称しつつも、実はかなり戦略的に動き回り、夏までに約50社ものインターンに応募。結果として 総合商社、大手デベロッパー、大手広告代理店を含む複数の日系大手企業 から内定を得ました。

「慶應生とはいえ、武器がない自分がトップ企業に通用するのか?」そんな不安を抱えるあなたに、この記事では、私が実践した「戦略」とその「本質」を具体的にお伝えします。「自分には何もない」と感じていても、道は拓けます。この記事では、内定を獲得するために私がとった戦略について詳しく紹介します。

なぜ「戦略的ミーハー就活」を選んだのか? ― 武器なし慶應生の生存戦略

大学3年の春、周囲の優秀な慶應生たちに危機感を覚えた私は、「意図的な大量行動による市場価値の把握と、日系大手を含む多様な選択肢の最大化」という戦略を選びました。その狙いは3つです。

1. 客観的な自己評価の確立

多くの選考を受け、自分の市場価値と「慶應」ブランドの通用範囲をリアルに把握する。

2. 実践を通じた「本当にやりたいこと」の発見

インターンに数多く参加し、心から情熱を傾けられる仕事や企業を見極める。

3. 「仮説検証サイクル」による「勝ちパターン」の構築

ESや面接の「打席」を増やし、実践を通じて自分なりの攻略法を早期に確立する。

「ミーハー」に見える行動の裏には、「納得のいくファーストキャリアを選びたい」「日系大手企業の可能性を追求したい」という明確な意思がありました。

「戦略」を支えた2つの「戦術」 ― 大量行動を成果に変える具体策

約50社への応募は、決して楽ではありませんでした。しかし、その大量行動を支えたのは、冷静な「戦術」です。

戦術1:ESの壁 ― AIを「戦略的パートナー」とし、時間と質を両立

人気企業群のESを短期間で量産するため、 ChatGPTを「思考の壁打ち相手」兼「リサーチアシスタント」 として活用。企業の求める人物像や事業内容を深く理解し、自分の経験とどう結びつければ「刺さる」のか、AIと共に仮説と検証を繰り返しました。

OB/OG訪問や説明会で得た情報は独自フレームワークでデータベース化し、ESの質を担保。初期は選考に落ちることも多々ありましたが、 「なぜ落ちたのか」を冷静に分析し、改善を繰り返す ことで、徐々に通過率を上げていきました。リソース配分も戦略的に行い、「本命群」「準本命群」「練習群」でES作成にかける時間を調整しました。

戦術2:大量行動を支えるメンタリティ ― 「落ちる」を「データ」に変え、改善を継続

多くの選考結果に日々向き合う中で重要だったのは、 「平常心」と「モチベーションの維持」 です。選考結果は一喜一憂せず、「自分の現在地を測るデータ」と捉え、客観的なフィードバックとして次の改善に繋げました。

「今週中にESを〇社提出」といった短期目標を設定し、達成感を積み重ねることでモチベーションを維持。就活以外の時間を意識的に確保し、精神的なバランスを保つことも重要でした。

ES・面接攻略の核心 ― 「自分」を売り込むプレゼン力と、日系大手特有の「空気感」の理解

ESを突破した先には、面接やGDが待っています。ここで求められたのは、「自分という商品をどう魅力的に見せるか」という視点でした。

ES:「引き込み、心を掴む」ストーリーテリング

AIを活用しつつも、最終的には 「読み手が前のめりになる自分だけの物語」「なぜこの会社でなければならないのか」という熱意ある答え を追求しました。「建前の就活軸」と「本音の就活軸」を戦略的に接続し、志望業界(商社、デベロッパー、広告)の特性に合わせてカスタマイズ。

企業は学生の論理性や経験だけでなく、「人間性」「成長ポテンシャル」「自社で長く活躍するイメージ」を見ています。

面接・GD:「ありのままの自分」と「ロジカルな思考」で臨む真剣勝負

対策は「質の高い実践経験」を積むこと。特に商社、デベロッパー、広告代理店の選考は特徴が異なるため、それぞれの「お作法」に慣れる必要がありました。

「練習企業群」での選考を通じて「 面接官は何を見ているのか」「GDで評価される立ち振る舞いは何か」 を徹底的に分析・改善。面接官が見たいのは「模範解答」ではなく、「予期せぬ質問への対応力」や「人間的魅力」だと気づいたことが、大きなターニングポイントでした。

「戦略的ミーハー就活」の果実 ― 自己変革と揺るぎないキャリア観

最終的に、夏のインターンでは大手デベロッパー5社、広告代理店1社など、約15社のプログラムに参加(またはそれに準ずる選考ステップに進む)権利を得ました。この経験から得たものは3つです。

「解像度の高い自己理解」と「慶應生としての謙虚なポジショニング」

多様な企業・人との出会いを通じて、本当にやりたいこと(グローバルな舞台で、多くの人を巻き込み、目に見える大きな価値を生み出すこと)が明確になりました。また、「慶應」だけでは通用しない現実と、その中での自分の価値発揮方法を学びました。

「相対的かつ多角的な企業分析力」と「ブレない業界選択眼」

実践を通じて「生きた企業分析力」を習得し、「なぜこの会社なのか」という問いに自信を持って答えられるようになりました。

「逆境を乗り越える自信」と「仮説検証型の問題解決能力」

「特別なスキルがなくても、戦略と行動、分析と改善を繰り返せば道は拓ける」という成功体験が、大きな自信と問題解決能力を育みました。

過去の自分にアドバイスするなら、 「無意識のバイアスを捨て、あらゆる可能性にオープンになれ。そして自分の『好き』と『得意』を信じろ」 と伝えます。

おわりに:就活は「自分探しの冒険」。戦略の先に、あなただけの答えがある

私の「戦略的ミーハー就活」は、泥臭く、非効率に見えたかもしれません。しかし、武器のない平凡な慶應生だった私にとっては、納得のいく天職(日系大手の商社・デベロッパー・広告)と出会うための、最も確実で最短の道でした。

就職活動は、 自分という人間と深く向き合い、社会との接点を探る「自分探しの壮大な冒険」 です。固定観念に惑わされず、まずは自分を信じて行動を起こしてみてください。全ての経験があなたを成長させ、あなただけの答えへと導いてくれるはずです。

この記事が、特に「自分には武器がない」と感じている慶應生や、自分らしいキャリアを模索する方々にとって、一歩踏み出す勇気となれば幸いです。

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