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就活浪人=>既卒で投資銀行へ内定!経験者が「就活2回目の魅力と罠」について語る

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内定切りのため就活浪人に

大学時代から国内・海外でのインターンなど精力的に活動してきたJimmyさん。4年時の就活で内定を複数獲得しますが、入社を決めていた外資系投資銀行から、まさかの内定切りに遭ってしまいます。
「2度目はもっと良い結果が出せるはずだ」との思いから、既卒としてもう1度就活をすることに決め、その後、無事に投資銀行から内定を獲得しました。

しかし、就活浪人では思わぬ収穫があった一方で、予想外の苦労も経験したとのこと。
就活で思うような結果が出せなかった人、就職先はあるが単位が足りず卒業が危うい人、業種・職種を決めきれず不安な人など、ぜひご一読ください。

就活浪人

周りより先に進む、をモットーにしていた大学時代

−−大学2年生からインターンを始められていますよね。なぜ早いタイミングから始めようと思ったのですか。

実は、はじめからインターンをしようと考えていたわけではありませんでした。

小さい頃アメリカに住んでいて、またアメリカに行きたいという思いを大学入学当初から持っていたのですが、ちょうど2年生の時、奨学金つきでアメリカに行けるという機会があり、応募してみたのです。なんとか選考を突破し、実際に行ってみると、「現地の開発コンサルティングでのインターン」でした。

企業で働くこと自体初めての経験でしたが、毎日適切な判断と迅速な行動が求められる環境は、せっかちな自分には合っていると感じました。

当初は現地で3ヶ月働いた後、カナダへ留学する予定だったのですが、学部段階での勉強なら日本でも海外でも変わらないのではないかと思いはじめました。研究者になる予定もなかったので、実務経験を積んだ方が自分のためになるのではないかと考え、帰国して日本のベンチャー企業でインターンを始めました。

このころから自然と「周りより先に、先に進む」ことを考えていたように思います。

−−開発コンサル、IT系のベンチャー企業に続いてM&Aブティックや投資銀行など、さまざまな業種でインターンをされたとお聞きしました。多様な業種でのインターン経験により得られたことはなんですか。

業種や職種ごとに異なる雰囲気や、それに対する自分の特性が本当の意味で理解できたと思います。私は最終的にマーケットという部門を選びました。

マーケットサイドは市場が動いている、まさにその瞬間、自分がどう動くべきかを瞬時に判断する必要があります。一方、私がはじめ志望していた投資銀行部門は、コンサルのように腰を落ち着けて取り組むような業務が多くを占めていました。同じ金融でも毛色がかなり異なることがわかり、自分には前者の方が合っていると感じました。

実際に業務に触れるまでは「M&Aは会社同士をくっつける大きな仕事だし、なんだか面白そう」というくらいのイメージでしたが、1ヶ月業務に携わると、具体的にどんな仕事をするのか、どんな姿勢が求められるのかなど肌感覚でつかめるようになっていました。

就職活動を本格的に開始する前に、このようなイメージを自分の中に持てたことは、良かったと思っています。

−−そもそも金融を目指した理由を教えてください。

アメリカでインターンをしていた際に、自分の持つ武器の少なさを実感したという経験があります。帰国子女だったこともあり英語力には自信があったのですが、それでもネイティブにはかないません。一方で、数字であれば語学力はあまり関係しないはずだと考え、いずれは日本を離れて働きたいという思いもあることから、言語が関係しない数学やそれを使った金融分野での経験を積みたいと考えました。

実際インターンをする中で、さまざまな国出身の金融のプロフェッショナルに出会いましたが、やはり自分の専門があるというだけで任される業務の範囲は広がるのだということを実感しました。

説明会で話されることなんてわかっている、は誤解だった

−−大学在籍時の就活はどのように進んだのでしょうか。

現役時は、ある外資系投資銀行の株式トレーダーが第一志望で、投資銀行部門を中心に受けていました。

そんななか、たまたま応募してみたマーケットサイドで運良くインターン選考を通過できたので参加してみたところ、真面目な方の多い投資銀行部門に比べて、マーケットサイドはフランクな雰囲気で、業務内容にも興味を惹かれ、自分に合っていると感じました。

そこからはマーケットサイドに振り切って選考を受けていきました。しかし、欧州系ファームの業績悪化による内定切りなどもあり、結果はあまり思わしいものではありませんでした。

−−いま自分が現役時に戻れるとしたらこうしたい、という反省はありますか。

ありますね。社員の方ともっとお話しておけば良かったなと思います。インターンをしていたり、自分で株をやったりもしていたので、会社がどんなことをしているのかはわりと理解しているつもりでいたんです。なので、2時間もかけて知っていることばかり話される説明会なんて行かなくてもいいや、と考えていました。

しかしそれは間違いでした。事業内容や内部組織の構造については知っていても、その会社がいまどんな人材を求めていて、どんな社員がいるのかということまでは分かっていませんでした。説明会は、現役社員の話を直接聞くことができる機会だと捉えれば、決して無駄ではないし、むしろ行くべきだと思います。

実際、面接に臨んでみると、自分の付け焼き刃の話が面接官に響いていないことに気づきました。しかしその時期に気づいてももう取り返しがつきません。後悔したまま就職したくないという思いもあり、翌年も就活をすることを決心したのです。

外資就活ユーザーの方々は、世間一般の就活生に比べて早期に動き始め、またもともと持っているポテンシャルも高い方が多いでしょう。そんな皆さんの中には、私と同じように“説明会なんて行かなくていい。ためにならない”と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

説明会は、自分ではアポがとれないような立場の社員の方々と直接話すことができる貴重な機会です。「説明会に行け」と言うつもりはありませんが、その機会を活用し、企業が何を求めているかを知ることは、就活をするにあたって一番優先すべきことなのではないかと今でなら思います。

−−一年下げて再び就活をすることに対して心の葛藤はありましたか。

それまでずっと、「人より早く行動しよう」と心がけてきた人生だったので、就活で一歩後ろに下がるというのは自分の中で辛い部分がありました。一足先に就職した同期たちはどんどん経験を積み、知識を身につけているのに、自分は……と、遅れをとっている感をまざまざと感じることもありました。

ただ、自分はもう一年やればより良い結果を出せるはずだ、という思いも強かったので、それを実現するための準備にエネルギーを注ぎました。

ESお祈りは日常茶飯事?!周到に準備し乗り切る

−−現役時と比べて、既卒時にはどんなことを意識していましたか。

当たり前のことですが、まずは現役時代の失敗を繰り返さないことです。企業が新卒に何を求めているかを適確に捉えるため、当時は見向きもしなかった説明会や社員との交流会に積極的に参加しました。企業がどんな人を欲しがっているかがわかると、面接でのエピソードの見せ方にも工夫ができます。

例えば、ある日系証券会社では、「”部門にしばられずさまざまな職務を経験したい”という志向を持った人材を集めたい」のだろうということが話を聞く中で読み取れたので、面接でやりたいことを問われた際には、1つの部門だけでなく、他の部門にも興味があるような伝え方をしました。逆に、専門性を求めているように感じ取れた企業では、専門性を身につけたいと考えていると回答していました。

面接に関してはうまくいっていたのですが、逆に難しかったのは時期の問題です。現役時の日系就活が終了し、少し悩んでからもう1度就活を再開することを決めた場合、その段階ではもう外資のインターンには間に合いません。現役時の経験から、外資系はインターンに行かないと内定見込みがほとんどないということが分かっていたので、2度目はあまりチャレンジ出来ませんでした。

また、例え現役就活時に最終まで進んだ企業があっても、1度でも落ちたところは、たいてい2度目はESで落ちてしまうので、基本巻き返しはできません。就活のやり直しを考えている人は、注意しておくべきだと思います。

−−現役時の反省を活かせたということ以外に、一年遅らせて良かったと思うことはありますか。

時間的な余裕を持てたことですね。同期がバリバリ仕事をしてどんどん力を伸ばしているところをみると焦るので、自分の時間の使い方も考えました。この一年をどう使えば彼らに追いつき追い越すことができるのか、ということを常に意識しています。

特にいまは、就職してからでは腰を据えて取り組むことが難しいと思われる、数学の勉強に取り組んでいます。1から始めることは、働きながらではなかなかできないと思うので、いまのうちに取り組むことができてラッキーだと思っています。私は文系の学部卒ですが、すでに理系学生が大学で学ぶ範囲はすべて独習しました。

また、1度就活を経験しているので、現役の就活生ほど変な緊張はしなかったと思います。前回はこれで通ったから、これくらいのことを言っておけばいい、このイベントは参加しておいた方がいい、などの知識があったので、心の余裕がありました。既卒はあまりいませんが、就活留年をする人は割といるので、彼らと情報交換もできます。

−−逆に既卒で不利だと感じた場面はありましたか。

よく「既卒は就活で不利だ」と言われますが、正直自分は、“東大や早慶くらいの学歴があれば問題ないだろう”と安易に考えていました。

しかし現実では、東大だろうが早慶だろうが既卒は既卒。ESすら出せなかったり、出せたとしてもそこで落とされたりということが多々でした。体質がドメスティックだろうと思われる企業は特に、エントリーすらできないことが多かったです。

同じ日系企業であっても、メーカーの多くが受け付けてもらえない一方、商社は受け付けてもらえる、など対応はまちまちだったので、ご自分の志望企業については確認してみてください。

また、面接で「どうして一年下げたのか、現役時に何か問題があったのか」と疑ってかかられると、答えに窮することもよくありました。そういった場面では、素直に事実を話すのが一番伝わりやすかったと思います。もし私と同じ立場になる人がいらっしゃるのであれば、無理に繕わず正直に話すことをおすすめします。

あとこれは余談ですが、既卒生は社会からの風当たりも強いです。学生証や社員証のような身分証明書がないので、パスポートの更新1つとっても苦労します。また親戚などに「いま何をしているの?」と聞かれても、「学生をしています」とも言えず、「来年から働きます」もなんだか言い訳くさく思ってしまい、説明に困ることがありました。

2度目の就活でうまくいく人も多い。自信をもて

−−既卒の一年で想定通りだったことと、想定外だったことを教えてください。

想定通りだったことは時間的余裕を持てたことと、現役時には通らなかった企業から内定をいただけたことです。

想定外だったというか、失敗だったと感じたことは、既卒にしてしまったことです。留年にしておくべきでした。当時は、“大学から何も恩恵を受けない一年のために数十万円も払うなんて意味がない”と勝手に判断し卒業してしまいましたが、いざ就活をしてみると確実に一年分の学費を払うだけの価値はあっただろうなと思いました。

また想定外に良かったこととして、一年目の想定が入社前からできていることが挙げられます。同期たちが一年目でどんな苦労をしているかが見えているので、自分が来年どんな苦労をすることになって、そこにどう立ち向かっていくべきか、という心構えが現役入社の人よりできていると思います。

−−内定ブルーの学生や、単位が足りずに留年が見えている学生さんにメッセージをお願いします。

この一年、多くの就活浪人・留年をした人、つまり就活を2度した人に会ってきましたが、彼らの多くは2度目の就活の方がうまくいっているように見受けられます。なので「もう一回就活するなら、あと半年でこれをして、面接ではこれを打ち出そう」といった算段がある方なら、一年遅らせてもう再度就活をするのもアリだと思います。私の内定者仲間にも、既卒はほとんどいませんが、就活留年をした人はわりといます。
自分の納得できる結果が得られるよう、ぜひ頑張ってください。

戦略的な就活浪人を

いかがでしたでしょうか。就活浪人を決めた方も、内定を獲得した方も、大学生活における時間の大切さが感じられたのではないでしょうか。

本コラムを通じて、2回目の就活を迎えるうえでのメリット・デメリットを理解していただけたら幸いです。

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