【徹底解説】三菱商事ケース面接問題集52問②(10〜17問)

【徹底解説】三菱商事ケース面接問題集52問②(10〜17問)

2025/07/09

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eyecatch

こんにちは。総合商社複数から内定を獲得した者です。今回は、前回の記事につづいて三菱商事のケース面接について詳細に解説します。実際に私が選考で経験した過去問をもとに、詳細に内容を解剖していきます。全52問のうち、今回は10〜17問を取り上げます。

他シリーズはこちら

三菱商事で実際に出された問題

10.スーツ屋の新規事業について考えなさい。
11.タバコ屋さんの新サービスについて考えなさい。
12.コンビニの売り上げを上げるための新規事業
13.インドネシアの都市開発でやるべき新規ビジネス
14.ローソンが海外で行う新規ビジネス
15.学校の課題を解決する新規事業
16.料理とのシナジーある新規事業
17.キャンプと相乗効果のある新規ビジネス

10. スーツ屋の新規事業

模範解答

結論: 働き方の多様化と持続可能性への意識高まりという社会変化に対応するため、「パーソナル・サステナブル・ワードローブ事業」を提案する。個人のライフスタイルに最適化された衣服の提案から管理まで、トータルなファッション・ライフサポートを提供する事業だ。

背景説明: この提案の理由は4つある。第一に、リモートワーク普及によりビジネススーツの需要が激減し、従来のスーツ専門店モデルが限界を迎えている。第二に、働き方の多様化により、TPOに応じた多様なドレスコードへの対応が求められている。第三に、ファストファッションへの環境負荷への懸念から、長く着用できる質の高い衣服への回帰が進んでいる。第四に、個人のスタイル重視とパーソナライゼーションへの需要が高まっている。

具体的内容: 事業の具体的内容は以下の通りだ。まず、AI技術とスタイリストの専門知識を組み合わせ、個人の体型、ライフスタイル、職業、好みを分析して最適なワードローブプランを提案する。サブスクリプション型のレンタルサービスにより、必要な時に必要な衣服を提供し、購入とレンタルを組み合わせた柔軟な利用形態を実現する。さらに、衣服のメンテナンス(クリーニング、修理、リフォーム)をワンストップで提供し、衣服の長寿命化をサポートする。加えて、不要になった衣服の買取・リサイクルシステムにより循環型ファッションを実現する。

三菱商事の既存事業との連携として、まず繊維関連事業の調達ネットワークを活用して高品質な素材を安定調達し、サステナブル素材の開発も推進する。次に、MCデジタルのAI・データ解析技術を活用して個人の嗜好・体型データベースを構築し、精度の高いレコメンデーションシステムを開発する。また、ローソンとの連携により、衣服の受け取り・返却拠点として店舗ネットワークを活用し、利便性を向上させる。さらに、海外ネットワークを活用してグローバルファッショントレンドの情報収集と、海外ブランドとの提携を推進する。

収益モデルは、パーソナルスタイリングサービス料、衣服レンタル月額料金、メンテナンスサービス料、衣服販売収入、リサイクル・買取マージンの組み合わせだ。まずは首都圏のビジネスパーソン1万人から開始し、段階的に全国展開とターゲット層拡大を図る。

期待効果: この事業により、4つの価値を創出できる。社会価値として衣服廃棄量削減と持続可能なファッション文化の推進、経済価値として新たなファッションサービス市場の創出と既存アパレル業界の構造転換支援、個人価値として個人のスタイル向上と衣服管理の効率化、そして三菱商事にとってファッション業界での新たなビジネスモデル確立と消費者との直接関係構築が可能になる。

思考プロセスの詳細解説

課題設定の思考プロセス

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