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こんにちは。総合商社から複数の内定を獲得した者です。今回は、三菱商事の二次面接で課されるケース面接について対策を徹底して紹介していきます。実際に私が選考で経験した問題を取り上げ、その思考方法から模範解答までを解説していますので、シリーズの1回目から通しで読み込み、学習に活かしていただければと思います。7回目の今回は、シリーズの最終回として45〜52問目までを取り上げます。
他シリーズはこちら
【徹底解説】三菱商事ケース面接問題集52問②(10〜17問)
【徹底解説】三菱商事ケース面接問題集39問③(17〜24問)
【徹底解説】三菱商事ケース面接問題集52問④(25〜31問)
【徹底解説】三菱商事ケース面接問題集52問⑤(32〜37問)
【徹底解説】三菱商事ケース面接問題集52問⑥(37〜44問)
【徹底解説】三菱商事ケース面接問題集52問⑦(45〜52問)
三菱商事で実際に出された問題
45.外国人旅行客向けの新規事業
46.睡眠の質向上に向けた新規事業
47.日本にある事業や製品で海外展開すべきもの
48.マンションを掛け合わせた新規事業
49.デジタル化を進めるべき産業特定と新規事業
50.タクシー業界に関する新規事業
51.病院とシナジーのある新規事業
52.ホテル業界に関する新規事業
45. 外国人旅行客向けの新規事業
模範解答
結論: ポストコロナ期のインバウンド需要回復(目標6,000万人)と体験型観光への転換に対応するため、「デジタル・ジャパン・エクスペリエンス事業」を提案する。AI・IoT技術を活用した多言語対応のパーソナライズド観光プラットフォームを構築し、海外ネットワーク・コンシューマー産業グループ・食品産業グループ・MCデジタルの既存事業と連携することで、外国人旅行客の満足度最大化と地方創生・文化継承を同時実現し、持続可能な観光立国の基盤を構築する事業だ。
背景説明: この提案の理由は4つある。第一に、日本政府の2030年インバウンド6,000万人目標達成(コロナ前2019年3,188万人比約2倍)に向けて、従来の物見遊山型観光から体験型・文化体験型観光への転換が求められているが、言語バリア・文化理解不足・情報アクセスの困難により、外国人旅行客の日本文化への深い理解・体験機会が限定的で、満足度・再訪意欲・消費単価の向上に課題がある。第二に、オーバーツーリズム問題(京都・富士山・奈良等での混雑・環境負荷)と地方の観光資源未活用(訪問地域の東京・大阪・京都集中率約70%)により、持続可能で均衡ある観光地域分散が急務となっているが、地方の観光資源・文化遺産・伝統工芸・郷土料理等の魅力を効果的に発信・体験提供する仕組みが不足している。第三に、デジタルネイティブ世代の外国人旅行客において、個人の興味・嗜好・旅行スタイルに応じたパーソナライズされた観光体験への期待が高まっているが、従来の画一的なツアー・ガイドブック・観光案内では対応困難で、AI・ビッグデータを活用した個別最適化サービスが求められている。第四に、キャッシュレス決済・多言語対応・Wi-Fi環境・交通アクセス等の基本的なインフラ整備は進展したが、文化的背景・宗教的配慮・食事制限(ハラル・ベジタリアン・アレルギー等)・コミュニケーション支援等のより深いレベルでの受入環境整備が不十分で、外国人旅行客の真の満足度向上に至っていない。
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